クレジットカードをはじめて使うとき、大抵の人はめちゃくちゃ緊張します。
はっきり言って、1回使ってみれば拍子抜けするほど簡単です。極論、無言でカードを出すだけでもOKですし、分からなければ店員がフォローを入れてくれます。
だけど、
できるだけ使い方を把握しておきたい
お金に関わることだから、しっかり勉強しておきたい
そんな人に向けて。今回は、
この3つに分けてクレジットカードの使い方を徹底解説します。
クレジットカードを使う"前"のこと
当サイト「大学生はこれを見ろ」には、クレカに関する基本的な質問が定期的に届きます。
使い方に関するよくある質問は、以下の3つです。
【カードが使える店はどこ?】
→「大型店舗」や「通販」では、ほとんど使える。ショップの前に表記があるので要チェック。
【どのくらいの金額を使えるの?】
→カードには「利用限度額」が設定されている。学生向けカードは10万円が基本。
【どうやって使うの?】
→レジでカードを出すするだけでOK。「カードでお願いします」と伝えるとスマート。
1つずつ詳しく解説します。
カードが使えるお店には表記がある
クレジットカードを使えるお店には必ず店頭表記があります。
例えば、セブンイレブンなら入り口にこんな張り紙です。大手の小売店はあらゆるカードや電子マネーが使えるため、少しごちゃごちゃした表記になっていますね。
反対に、個人経営の小さなお店だとカードがレジ横に置いてあります。「VISA」や「MasterCard」「American Express」は記載がありますが、「JCB」や電子マネーは使えないことが分かります。
通販ショップでは全てのクレジットカードが使えることが大半です。大手ショップの「zozotown」だと、こんな表記になっています。
もし、実店舗でカード表記が見当たらない場合は、
「クレジットカードは使えますか?」
と聞いてしまって大丈夫です。
カードには「限度額」が存在する
全てのクレジットカードには「限度額」が設定されています。
【限度額(利用可能額)とは】
カードで「いくらまで払えるのか」を設定した金額。
口座からの引き落としが完了すれば毎月リセットされる。学生向けカードの限度額は10万円が基本。
利用実績に応じて限度額は上昇していくため、社会人になってゴールドカードになれば限度額が100万円を超えるのもよくある。
ちなみに、限度額に達したカードは次回の引き落としが行われるまで利用することが出来ません。
レジでカードを提示してもエラーになってしまうので覚えておきましょう。
レジで出すだけでOK
クレジットカードでの支払いは「出すだけ」でOKです。
難しいことを伝える必要はありません。レストランでも小売店でも、店員の方にカードを出すだけで支払いは完了します。スマートにいきたいのならば「カードでお願いします」の一言を添えるだけでOK。1度くらいコンビニやスーパーで練習して見ても良いかもしれませんね。
また、場合によっては次の2つの動作が必要になることもあります。
【サイン or 暗証番号】
→カード支払いには不正利用防止のために必要になる。最近はサインレスで不必要な場合も。
【支払い回数の選択】
→何回払いかを選択できる。少額の場合は強制的に1回になる場合もある。
この2つについては、次の項目から詳しく解説していきます。
クレジットカードを使う"とき"のこと
クレジットカードを使うとき、主に2つの動作を店員から求められます。
【1】サイン(暗証番号)の入力
→本人確認のためのサイン。店舗によっては、少額会計だと免除になることも。
【2】支払い回数の指定
→何回に分けて支払うかの指定。最大24回払いまで。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
サイン(暗証番号)の入力
前提として、クレジットカードは作成者本人にしか使うことが出来ません。
そのため、クレジットカードを使うためには「サイン」や「暗証番号」を入力して、本人確認を行う必要があります。暗証番号は、カード発行する際に好きな4桁を指定することが出来るので、忘れないようにしましょう。
また、通販の場合は、
- 表面記載の12桁のカード番号
- 裏面記載の3桁のセキュリティコード
この2つを入力することで本人確認を行います。実店舗で使う「4桁の暗証番号」と、通販で使う「3桁のセキュリティコード」は異なるので注意が必要です。
【実店舗で必要になる】
→カード発行時に指定した4桁の暗証番号。どこにも記載されておらず、万が一忘れた場合はカスタマーセンターに問い合わせて再発行する。
【通販で必要になる】
→カード裏面に記載していある3桁のセキュリティコード。任意で設定することはできないが、裏面に必ず書いてあるので忘失の心配はない。
「支払い回数」を指定する
クレジットカードは「支払い回数」を自由に設定することが出来ます。
【支払い回数とは】
銀行口座からの引き落とし回数のこと。
「1万円を1回払い」ならば、翌月の指定日に1万円が引き落とされる。
「1万円を10回払い」ならば、翌月から10ヶ月間1000円ずつ引き落とされる。
金欠のときには便利な機能ですが、基本は「1回払い」だと覚えておいてください。
日常の小さな支払いを分割払いにするようなことがあれば、金銭感覚が狂ってると思った方が良い。加えて、3回払い以降は手数料がかかるので、使えば使うほど損になってしまいます。
クレジットカードを使った"後"のこと
大抵の大学生は簡単にクレジットカードを使いこなしています。
繰り返しになりますが、使うのは簡単なんです。ましてや、クレジットカードは現金がなくても支払いが出来るシステムですから、使うときは間違いなく楽しい。
はじめてのクレジットカードだったはずなのに、いつの間にかみんな普通に使うようになります。実店舗でも、通販でも、課金でもお手の物。
ところが、トラブルが起こりがちなのは「使ったあと」です。
よくあるトラブルが次の3つ。
【いくら使ったか忘れた!】
→使った金額や日付は全てウェブやアプリで確認できる。
【いつが引き落とし日か忘れた!】
→引き落とし日はカード会社によって異なるが、ウェブで確認可能。
【次の引き落とし日の残高が足りない!】
→引き落とし日までに分割払いにすることも可能。残高が足りないと履歴に残るので、極力避ける。
1つずつ見ていきましょう。
使った金額はウェブで確認できる
現代のクレジットカードは、ウェブで明細を確認することが可能です。
パソコンなら会員サイト、スマホなら各社のアプリをDLしておくことで、
- 利用金額
- 利用日
- 利用店舗
などの全てを確認することが出来ます。
そのため、普通に使っていれば「いくら使ったか分からない」なんてことにはなりません。
引き落とし日はカードによって異なる
引き落とし日は、前述の「会員サイト」や「スマホアプリ」で確認することが出来ます。
と言うのも、引き落とし日はカード会社によって異なるのです。有名どころで言えば、以下のようになります。
【三井住友カード】
→「15日締め、翌月10日支払い」 or 「月末締め、翌月26日支払い」で選択可能。
【楽天カード】
→「月末締め、翌月27日支払い」
どちらにせよ、基本的には「使った分は来月引き落とし」と覚えておけば問題ありません。
支払い回数は直前まで変更可能
「支払い回数」は、引き落とし日の直前まで変更することが可能です。
そのため、
「明日3万円の引き落とし日だけど、口座には2万円しかない!」
みたいなときは、ウェブやアプリから分割払いに変更すれば翌々月以降まで分割することが出来ます。
あまり多用するのはオススメしませんが、引き落としができないと「事故情報」として記録が残ります。この情報は、金融機関で共有されるため、
- 他社のカードが作れなくなる
- 銀行融資の限度額が低くなる
などの弊害が起こる可能性が高い。
事故情報を残すくらいならば、分割にする方が"まし"です。
まとめ
カードでの支払いは本当に簡単です。
何でも同じです。文章にすると難しく見える。実際にやってみると思ったよりも簡単。大学の講義も、レポートも、クレジットカードも同じです。
もし、はじめてクレジットカードを作ったのなら、1度スーパーやコンビニで使ってみてください。
本当に大事なときにスムーズにいかないと、焦ってしまいますよ。
この記事は大学生のクレジットカード講座の【第5回】です。
他のページをご覧になりたい方は、以下からどうぞ。
【第1回】
クレジットカードを持つべき理由
【第2回】
クレジットカードの作り方
【第3回】
クレジットカードの審査基準
【第4回】
クレジットカードの危険性と安全性
【第5回】(今のページ)
はじめてのクレジットカードの使い方
【第6回】
クレジットカード5枚の比較
【第7回】
王道のJCBカードW