大学入学と同時にクレジットカードを持ち始める大学生は多い。
18歳の大学1年生でもクレジットカードは発行できるのです。アルバイトをしている必要もなく、「身分証明書」と「本人名義の銀行口座」「親の同意」があればOK。
学生向けクレジットカードは入会費、年会費無料のものが大半ですので、デメリットなしでクレジットカードを持つことが出来ます。
とは言え、クレジットカードの詳しい事情を知っている学生はとても少ない。
そこで今回は「大学1年生が知っておきたいクレジットカードの基本知識」を解説します。
【早くカードを作りたいなら、この2枚】
JCBカードW(公式サイト)>
→王道の学生向けカード。日系大手の安心感、将来のステータスカード、スタイリッシュな券面。
楽天カード(公式サイト)
→気楽に作れる学生向けカード。審査も短く、発行までが早い。
大学1年生がクレジットカードを持つメリット
大学生1年生がクレジットカードを持つメリットを挙げ始めればキリがありません。
そこで、まずは代表的なクレカのメリットを3つ、
- 通販やウェブ支払いで便利
- 緊急時の保険になる
- 将来のステータスカードへ
1つずつ解説します。
通販やウェブ支払いで便利
通販やウェブ支払いにおいて、クレジットカード以上に便利な方法はありません。
コンビニ払いや代金引き換えと違い、スムーズで手数料もかからない。特に、大学入学と同時に一人暮らしを始める学生の多くは通販をクレカで利用しています。
加えて、近年はクレジットカードを持っていないと利用できないサービスも多い。人気ツートップで言えば、
【プライムスチューデント】
→Amazonの有料サービス。年間1900円で映画や音楽の定額サービスが受けられる。
【タイムズカープラス】
→いつでも借りられるカーシェアサービス。使わなければタダなので、登録しておいて損はなし。
この2つ。
ウェブ関連やスマホ関連の有料サービスはクレジット払いが基本のため、大学生活をより楽しみたいなら必須です。
緊急時の保険になる
クレジットカードを1枚持っているだけで、あらゆる緊急時の保険になります。
誤解を恐れずに言えば、大抵のピンチってお金があったら解決することが多い。
財布に現金がないとき、給料日前で動けないとき、急にタクシーで長距離移動が必要になったときetc どれもクレジットカードさえあれば急場を凌げるのです。
そのため、親権者がわざわざクレジットカードを持たせる場合もあります。
また、一部のクレジットカードは「海外旅行障害保険」と呼ばれる、海外旅行時の医療保険サービスを提供しています。このサービスがあれば、海外での医療費を心配する必要もなくなるのです。
将来のステータスカードへ
クレジットカードには「ランク」があります。
例えば、「JCBカード ゴールド」や「HCBカード プラチナ」は上位ランクの代表格です。発行には厳密な審査が必要で、社会的地位を持った人間にしか持つことが出来ません。
しかし、学生向けの「JCBカードW」を持っているのなら、話は別。
大学生の頃から顧客としてカードを使い続けていると、カードの審査時にプラスの影響を与えてくれるのです。もちろん、100%プラチナカードまでたどり着ける訳ではありませんが、
【年収1500万円の社長(35歳)】
→クレジットカードを持つのは初めて。
【年収500万円の公務員(35歳)】
→系列カードを20歳のころから15年間使い続けている。
この2人なら、後者の方が評価されやすい。それほどまでに「15年の信頼」は大きいのです。
はじめてのクレカを発行する前に覚えておきたいこと
あなたが考えてるよりも、クレジットカードにはデメリットがありません。
入会金や年会費はゼロ円のため、持っているだけでは何のリスクもない。大手カード会社ならばセキュリティも万全のため、不正利用は起こりづらく、万が一起こっても保証サービスがある。
「とりあえず1枚持っておいて、必要なときだけ使う」なら何も問題はないのです。
しかし、発行方法や使い方に戸惑う学生が多いのも事実。そこで、大学1年生が覚えておきたい基礎知識として、
【クレカの発行方法】
→スマホやPCからのウェブ申し込みが基本
【発行に必要なもの】
→身分証明書、銀行口座
【未成年だけに必要なもの】
→19歳以下は親権者の同意書
【支払い手数料は基本ゼロ円】
→「1回払い」と「2回払い」なら手数料ゼロ。「3回払い」以上に増やすと手数料がかかる。
この4つを詳しく解説します。
スマホからウェブ申し込みが基本
現代のクレジットカードはスマホ(PC)でのウェブ申し込みが基本です。
細部はカード会社によって異なりますが、
- ウェブで住所氏名を入力して仮登録
- 本申し込みの用紙が届く
- 必要事項を記入して返送
- クレジットカードが届く
この流れ。早いところで3日、遅いところでも1週間程度でクレジットカードが届きます。
本人名義の銀行口座が必要
クレジットカードの料金引き落としには、あなた名義の銀行口座が必要です。
また、銀行口座はどこでも大丈夫。楽天カードだからと行って楽天銀行の口座である必要はありません。
- 三菱UFJ銀行
- ゆうちょ銀行
- 京都中央信用金庫
どのカードを選んだとしても、どの銀行口座とも連携が可能です。また、銀行口座以外にも、
【身分証明証】
→運転免許証、健康保険証、パスポート、住民票etc
【親権者の同意書】
→19歳以下のみ必要。書類は送られてくる。
などが必要な場合もあります。
両親の同意が必要
18歳、19歳がクレジットカードを発行するときは「両親の同意」が必要になります。
同意の方法はカード会社によりますが、
【同意の有無のチェック項目】
→申し込み時にチェックを入れる。実質なんの意味もない。
【親権者の同意書】
→ウェブ申し込みのあとに郵送してくる。サインと印鑑のみ。
【電話確認】
→本申し込みのあとに両親のもとに電話がかかってくる。
このどれかです。
数分で終わるものですが、クレジットカードを発行する際はご両親にしっかり伝えておきましょう。
また、20歳以上の場合は必要ありません。
手数料無料の「一回払い」が利用の基本
クレジットカードは、提示した際に「何回で払うか」を選択します。
【手数料がかからない】
→1回払い、2回払い、ボーナス1回払い。
【手数料がかかる】
→3回払い、5回払い、6回払い、10回払い、12回払いetc
「1回払い」を選べば、翌月の指定日にまとめて口座から引き落としが行われます。
言うまでもなく、数%の手数料がかかる分割払いは損です。よほど金欠の際には助かりますが、基本は「1回払い」にしておきましょう。
ちなみに、通販や海外などで回数を選択できない場合は、自動的に「1回払い」になります。
大学1年生におすすめのクレジットカード
学生向けカードは数多く存在しますが、「はじめての1枚」に相応しいカードは多くありません。
ポイントは「王道」か「手軽」です。
【JCBカードW】
→王道の学生向けクレカ。日系大手の安心感、日本で使いやすいJCB、将来のステータスカード。
【楽天カード】
→手軽に発行できるクレカ。審査も短く、発券までも早い。
それでは、1枚ずつ見ていきましょう。
JCBカードW
王道の学生向けカードが「JCBカードW」です。
「JCBカード」は日本で最も有名なクレジットカードです。収入や社会的地位に応じた数十種類のカードが展開されているため、ビジネスマンを中心に利用者はとても多い。
最近は二宮和也さんと川口春奈さんを起用したCMで話題になってましたね。
そんなJCBが展開する"学生向けカード"が「JCBカードW」です。
- 年会費無料
- 盗難 / 不正利用保障を完備
- 利用金額の1.0%~5.5%をポイント還元
などの王道要素に加え「上位にステータスカード」をしっかり用意しているのが特徴です。在学中にJCBカードWを発行しておけば、将来ステータスカードが欲しくなったときの審査が優位に働きます。
また、クレジットカードに限らず「業界大手のサービス」というものは非常に魅力的です。
分からないことがあればサポート電話が細かに説明してくれる。盗難や不正利用があった際にも素早く対応。「Apple pay」や「WAON」「QUICK Pay」といった大半の電子マネーと提携している。
1枚目のクレジットカードとして「王道」を選ぶのは、間違いのない選択です。
楽天カード
気楽に作れるカードが「楽天カード」です。
CMでおなじみの「楽天カード」は、先に紹介した「JCBカードW」に比べると、空気感が軽い。
申し込み画面の入力項目も少なめで、発行スピードもかなり早い。雑誌やウェブサイトの広告でもよく見かけるため、単純な数で言えば多くの大学生が持っている1枚です。
有名ステータスカードへのランクアップはありませんが、
- 年会費無料
- 盗難 / 不正利用保障を完備
- 利用金額の1%をポイント還元
などの基本的な要素は抑えています。
「とにかくクレジットカードを1枚作っておきたい」という学生にはイチ押しのカードです。
まとめ
大学入学は、クレジットカードを持ち始める良い機会です。
もしかすると、ご両親は反対されるかもしれません。日本は先進国の中で現金比率が最も高い国なのです。おそらく、あなたのご両親も現金主義を貫いてる可能性が高い。
しかし、世界はどんどんキャッシュレスに向かっていきます。
それに応じて、日本政府も「2025年までにキャシュレス比率を40%に上げ、さらに80%を目指す」を掲げているのです。これから日本を生きていくあなたが、ずっと現金主義でいる理由はありません。
これからの時代に乗り遅れないためにも、1枚のクレジットカードから始めてみてください。
「クレジットカードの使い方や仕組みを知りたい」
「他の学生向けカードを見てから選びたい」
とお考えの方は、以下の記事をご覧ください。大学生のクレジットカードに関する知識が全て詰まったページです。
参考大学生のクレジットカード講座|はじめての学生クレカの選び方や疑問が全て解決できるページ
この記事は新入生への大学指南の【第7回】です。
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1年生が持つべきクレジットカード