JCBカードWは「正統派のクレジットカード」として有名なクレカです。
はっきり言って、カードそのものに優れたメリットがある訳ではありません。単純なポイントなら「楽天カード」の方が貯まりやすく、海外利用を意識するならキャッシュバックのある「学生専用ライフカード」の方が良い。
ただ、JCBカードWの魅力はそういう問題ではない。
JCBカードWは、日本が誇る唯一の決済ブランド「JCB」が発行する学生カードなのです。新興のおトクなカードとは違い、持っていること自体に価値がある。
その証拠に、JCBカードWの上位シリーズにあたる、
- JCBゴールドカード
- JCBプラチナカード
これらのカードは、日本のビジネスマンを中心にずっと変わらぬ人気を誇っているのです。
JCBカードWの魅力は、単純なスペックだけでは分かりづらいかもしれません。
そこで今回は「JCBカードW」の魅力とメリットデメリットを解説します。
JCBカードWとは
【年会費】
→39歳までの入会で無料。
【対象年齢】
→18歳以上。大学生から社会人まで。
【限度額】
→公式サイト参照。
【卒業後】
→同じカードのまま継続。利用額によっては上位カードの招待状が来ることも。
【ポイント還元率】
→1.0~5.5% トップレベルの水準
【支払い日程】
→公式サイト参照。
「JCBカードW」は、日本唯一の決済会社である「株式会社JCB」が発行している若者向けクレジットカードです。
特徴は「正統派」です。
JCBは日本が誇る唯一の決済ブランドです。
楽天カードなどの新興カードよりも歴史が深く、JCBに特別なイメージを持っている日本人は多い。
もちろん、イメージだけではなく、
- 年会費無料
- 紛失 / 盗難保障完備
- ポイント還元率1.0%
- 電子マネーとの連携
など、学生カードの王道要素はきっちり揃えているので安心してください。
JCBカードWのメリット
JCBカードW最大のメリットは「学生が作れる唯一のプロパーカード」です。
【プロパーカードとは】
決済会社が発行しているクレジットカードのこと。
通常のクレジットカードは「カード発行会社」と「決済会社」の2つが組み合わさって出来ている。
【例】三井住友カード
→三井住友(発行) + VISA(決済)
対して、プロパーカードは「カード発行会社」「決済会社」
【例】JCBカードW
→JCBのみ
はっきり言って、プロパーカードに具体的なメリットは存在しません。「決済会社」と「カード発行会社」が一緒でも、何がある訳でもない。
ただ、イメージは「国産の高級車」みたいなものです。
車で言えばレクサス。時計で言えばグランドセイコー。ベンツやロレックスよりも、国産のハイブランドには唯一無二の魅力があります。
その証拠に、日本最大の医師コミュニティである「エムスリー」は、JCBカードの上位クラスの「JCBプラチナカード」と提携しています。
そして、学生カードである「JCBカードW」を使い続けていれば、上位ステータスカードの
- JCBゴールドカード
- JCBプラチナカード
などの審査にもプラス要素となるのです。
JCBカードWのデメリット
海外での使い勝手はイマイチです。
JCBは日本の決済ブランドのため、海外での加盟店は比較的少ない。そのため、「VISA」や「MasterCard」と提携しているカードに比べると、どうしても使い勝手は悪くなります。
反対に、国内で使えないところはほとんどありません。
海外利用を想定しておらず、
- 国内の買い物
- 通販
- 各種サービスの引き落とし
などに使うのであれば、JCBカードWは非常に良い選択肢です。
JCBカードWを利用している学生の意見・口コミ
ここからは実際にJCBカードWを所有している学生の意見を紹介します。
当サイト「大学生はこれを見ろ」の読者の方にご協力頂きました。
父がプラチナカードを所持
【22歳男 早稲田大学】
父がJCBプラチナカードを持っているので、クレジットカードについて相談した際に学生カードであるJCBカードWを勧められました。
正直、私自身はよく分かりませんでしたが、日本唯一のプロパーカードであることが重要なようです。「ベンツではなく、レクサスを選ぶ」のような感じだと言っていました。
カードの使い勝手は良いと思います。通販や飲食店でも問題なく使えますし、今のところ不満は何もありません。
ただ、「大学生はこれを見ろ」を見ていると他にもお得なカードがあるようなので、もう1枚くらい別のカードも作ろうかな、と考えています。
テーマパークとの提携に惹かれて
【18歳女 大学名記載なし】
母が持っているJCBカードの影響で作りました。
私はテーマパークが大好きなのですが、母が持っているクレジットカードでテーマパークのチケットが当たったので、次は申し込み数を増やそうと思って自分でも作りました。
先日1度抽選を送りましたが、はずれてしまいました。
またこれからも挑戦しようと思っています。
JCBカードWの申し込み方法
ここからは、JCBカードWの入会方法を詳しく解説します。
ほぼ全ての項目を解説しているため長くなってしまいましたが、実際には10分もかかりませんので、あまり気負わずにご覧ください。
公式ページから入力画面へ
JCBカードには店頭ショップが存在しないため、JCBカードWの公式サイトにアクセスして「申し込み画面」に進みます。
ちなみに、厳密に言えば「JCBカードW」には、
- JCBカードW
- JCBカードW プラスL
この2種類が存在します。
「プラスL」の方には、女性向けの情報サービスや有料保険が提供されていますが、高確率で使わないのためデザインで選んでも大丈夫です。
発行可能かの確認項目をチェック
確認項目は2つ。
- 18歳~39歳か?
- 銀行口座をウェブで設定できるか?
2つ目の項目が少し不安に感じるかもしれませんが、95%の学生は問題ありません。
日本に存在するほとんどの銀行なら大丈夫です。
必要なものは「キャッシュカード or 通帳」があれば問題なし。カードや通帳が存在しない場合は、ネットバンクの「ログインIDとパスワード」で設定可能です。
会員規約に同意する
会員規約を確認の上、次に進みます。
ものすごく長い規約ですが、日本では金融庁によってクレジットカード業務が厳密に管理されているので仕方ありません。
この辺りは老舗企業のJCBだと安心感がありますね。
基本情報を入力する
- 氏名
- フリガナ
- ローマ字
- 生年月日
- 性別
- 郵便番号
- 住所
- 電話番号
などの基本情報を入力していきます。
このあたりは、特に迷う項目はないでしょう。間違いのないように、しっかりと入力してください。
職業と年収を入力
【主なご職業】
→「学生の方」を選択。
【その他ご職業】
→バイトをしているなら「あり」で「パート・アルバイトの方」を選択。バイトをしていないなら「なし」
【ご本人様年収】
→「先月のバイト代×12」を入力。本来の意味は「昨年の課税所得」だが、学生にそこまで厳密な数字は求めず、証明書類も必要ない。また、「お小遣い」や「仕送り」は含めない。
ちなみに、年収は0円でも審査に影響はありません。
支払い口座の金融機関を設定
金融機関を設定すると、各金融機関のオンラインページに遷移します。
ここで設定する銀行口座からクレジットカードの利用金額は引き落とされるので、決して忘れないようにしてください。
アルバイト先の情報を入力
先の質問で「アルバイト・パート」を選んでいる場合は、アルバイト先の情報を入力する必要があります。
本来は「在籍確認」を行うための入力画面ですが、学生のクレジットカード審査で行うことはほとんどない。また、あったとしても、在籍確認はあらゆる分野で行われるため、バイト先にわざわざ連絡する必要もありません。
【在籍確認とは】
勤務先に「本当に、本人がいるのか」を確認する電話のこと。
クレジットカード以外にも、住宅ローンや自動車ローン、消費者金融やマンションの審査等でも行われる。
住まいの情報を入力
【お住まい】
→実家住みなら「持ち家・住宅ローン無」 一人暮らしなら「賃貸・家賃支払無」を選択。ニュアンスとしては「カード申し込み者本人に負担はあるのか」なので、仕送りで生活している場合も「家賃支払無」になる。
【生計を同一とする方の人数】
→ご両親の収入で生活している家族の数を入力。
ここも難しく考える必要はありません。
メールアドレスは「gmail」や「icloud」がおすすめ
メールアドレスは「@docomo.ne.jp」や「@ezweb.ne.jp」などのスマホでしか利用できないキャリアメールよりも、「@gmail.com」や「@icloud.com」などの複数の端末で利用できるメールがおすすめです。
また、「お知らせメール配信」は「申し込まない」で問題ありません。ただ、「ディズニー関連のキャンペーン情報」を受け取りたいのならば「申し込む」で設定しておきましょう。
暗証番号は絶対に忘れない数字を
【JCBカードの暗証番号】
→店頭でクレジットカードを利用するときに使う4桁の暗証番号。ずっと使いつづける最重要項目のため、絶対に忘れない数字を入力。生年月日関連や電話番号は設定できないこともある。
【判定状況確認用キーワード】
→発行状況を確認するための一時的なパスワード。発行後は使わないため、さほど重要度は高くない。
店頭でクレジットカードを使う際は、
- サイン
- 4桁の暗証番号
のどちらかが必要になるため、絶対に忘れない数字を設定してください。
付帯サービスの設定
【ETCスルーカード】
→有料道路を自動で通れるカードのこと。90%の学生には必要ないが、自分の車を持っているなら検討価値あり。
【QUICPay(クイックペイ)】
→JCBが展開する後払い型の電子マネー。JCBカードとQUICPayを組み合わせることで、日常生活から現金を失くすことも可能。
必要に応じて、付帯サービスの申し込み欄にチェックを入れます。
また、これらのサービスはカード発行後いつでも申し込めるので、よく分からないなら「申し込まない」で大丈夫です。
そして、これで必要事項の入力は終了です。
お疲れ様でした。
まとめ
JCBカードWは「国産の正統派クレジットカード」です。
- 年会費無料
- ポイント還元率1.0%
- 各種保険完備
などの基本ポイントは全てOK 老舗の日本企業であるため安心感も抜群。
加えて、在学中に作っておけば、
- JCBゴールドカード
- JCBプラチナカード
などの将来のステータスカードに繋げることも出来ます。