大学生のお金って、気づけばなくなっています。
多くの大学生はお金の使い道を強く意識していないのです。高価なものを買った訳でもない。海外旅行に行った訳でもない。それなのに、毎月稼いでいるバイト代はあっという間になくなっている。
みんな、そんなものです。
だけど、だからこそ1度見直すことで、今後の大学生活をより有意義にすることが出来ます。
今回は、
この3つに分けて大学生のお金の使い方をじっくり解説します。
大学生のお金の使い方の基本思考
お金の使い方は「浪費」と「投資」で考えることが大切です。
尤も、ここで言う「浪費」「投資」は文字通りの意味ではありません。一般的には浪費の代表格である「パチンコ」でさえも、本当に値段以上の楽しさを感じるのならば浪費と考える必要はないのです。
まずは、
- 浪費
- 投資
それぞれの概念を解説します。
大学生の「浪費」とは
一言で言えば「無駄な出費」です。
なんとなく参加している飲み会。暇だから続けているスマホゲームの課金。惰性で買っている漫画の新刊。大学生の生活はたくさんの「浪費」で溢れています。
ただ、大切なのは「自分で浪費の概念を決める」ことです。
「本当に楽しい」ならば、それは浪費ではありません。毎日飲み会に参加するのも、スマホゲームへの課金を5万円 / 月 で行うのもOKです。
だけど、覚えておいてください。
「お金の使い方の見直し」は浪費を削ることが最優先です。ぜひ、あなたの使うお金の中に「浪費」がないか探してみてください。
大学生の「投資」とは
リターンが見込めるお金の使い方です。
「株」や「FX」などの直接的な投資だけではありません。例えば、「読書」や「英語の勉強」はお金がかかりますが、自分の能力や生涯年収としてリターンを期待できる投資だと言えます。
ただ、繰り返しになりますが、大切なのは「自分で投資の概念を決める」こと。
人によっては高価な服なんて浪費の象徴です。しかし、あなたが「高価な服を身にまとうことで、自信が付いて行動力が向上する」ならば、ファッションに使うお金は立派な投資になります。
一般的な大学生のお金の使い道
大学生のお金の使い方は圧倒的に「浪費」が多い。
もちろん、遊びや恋愛にお金を使うことが悪いのではありません。繰り返しになりますが、「浪費」かどうかを決めるのはあなた次第です。
しかし、「なんとなく」や「理由なく」使っているお金を見直した方が良いのは言うまでもありません。
今回は、大学生への「お金の使い方アンケート」で上位を占める5項目。
- 趣味
- 飲み会
- ファッション
- 恋愛
- 貯金
以上を順番にチェックしていきましょう。
大学生の趣味
基本的に、大学生は好きなことにお金を使います。
その代表格が「趣味」です。
- アーティストのライブ
- スマホゲームへの課金
- 車やバイク
- 海外旅行
これらの趣味を持っている学生は、自由に使えるお金の大半を趣味に注ぎ込みます。大いに結構です。「好き」「楽しい」という感情には、いくらでもお金をかける価値があるのですから。
しかし、定期的に「本当に好きか?」という疑問を定期的に投げかけるのを忘れてはいけません。
「中学のときから好きだけど、気づけば惰性で続けている」
「ここまで課金した額を考えると、後に引けない」
そんな感情から続けてしまっている趣味は本当に無駄です。
大学生の飲み会
どのアンケートでも必ず上位に登場するのが「飲み会」です。
平均予算は3000円強。参加頻度は週に1回。1万2000円/月の予算を費やすのが一般的と言えます。
ただ、飲み会は「大学生が節約したい支出」でも常に上位に登場するイベントです。要は、みんなそこまでの価値を感じていない訳ですね。価格以上に楽しければ「節約したい」なんて思いませんから。
そのため、本当に楽しいのなら良いのですが、惰性で参加している飲み会は「無駄」と言わざるを得ません。
大学生のファッション
一部の学生が圧倒的な大金をつぎ込むのが「ファッション」です。
支出金額の平均を見ると「5000円以内」に収まります。ところが、全体の数字を見ると「3万円以上使う」「5万円以上使う」などの学生も数多く存在するのです。
要するに、
- 1ヶ月に3000円以内の興味なし層
- 1ヶ月に30000円以上の興味あり層
に二分されている訳ですね。
ファッションも広義では「趣味」ですので、基本的には「良いお金の使い方」に分類されます。
しかし、ファッション好きの人は「他人からどう見られるか」という世界に行き着きがちです。他人から認められるために外見を磨き、他人からよく見られるために服にお金を使う。
それらが本心ならば良いのですが、惰性で続けているのなら見直すチャンスかもしれません。
大学生の恋愛
「気づけばお金がなくなっている」の代表格が恋愛です。
週に1回のデート。カフェや雑貨屋を巡って晩御飯を食べる。これだけでも5000円以上は確実になくなります。1ヶ月で計算すれば、2,3万円は間違いない。
加えて、大学生は「ラブホ貧乏」に陥りがちです。
どちらかが一人暮らしならば大丈夫ですが、両方実家住みならば毎回ラブホに行かなければならない。休憩ならまだしも、宿泊なら毎回1万円。デート代と合わせて、1ヶ月の出費が5万円を超えることも"ざら"です。
2人が納得しているのなら良いですが、負担に感じるのであれば話し合いが必要です。
大学生の貯金
データにも依りますが、大学生の半数近くは約20万円〜30万円の貯金を持っています。
その多くは、
- アルバイト代
- 仕送り代
- お小遣い
などを定期的に貯金していて、貯金額の平均は1万5000円 / 月です。
ただ、大学生の多くは貯金に目的を持っていない。社会人ならまだしも、大学生の「目的のない貯金」ほど無駄なものはありません。
もし、あなたが一定額以上の貯金を持っているなら、これからお伝えする「有意義なお金の使い方」を考えてみてください。
大学生の有意義なお金の使い方
「投資」にお金を回している大学生は非常に少ない。
ただし、「投資」と言っても「株」や「FX」などの直接投資だけではありません。今回、お伝えする「投資」は次の3つ。
【直接投資】
株やFXなど「お金そのものを増やせる投資」のこと。
【自己投資】
読書やスキルアップなど「自分の能力を伸ばすための投資」のこと。
【経験投資】
希少や高級など「通常は体感できない経験への投資」のこと。
それでは、1つずつ解説します。
株・FXなどの直接投資
お金でお金を増やせるのが「直接投資」です。
世の中の直接投資には、
- 株
- FX
- 先物取引
- 不動産投資
- 現物投資
など数多く存在しますが、大学生には「FX(為替)」が圧倒的におすすめです。
魅力は何と言っても「10万円から出来る」「スマホで取引できる」という2つの手軽さ。もちろん、「簡単に儲けられる」なんて口が裂けても言えませんが、学生の間にFXの才覚を発揮できれば人生の難易度は大きく下がります。
参考大学生のFX入門|取引の始め方と儲け方の基本を詳しく解説する
書籍・スキルなどの自己投資
自分の能力をアップさせるのが「自己投資」です。
例えば、就活を意識するなら、
- 書籍を購入する
- 英会話スクールに通う
- プログラミングを覚える
などが挙げられます。「英語」や「プログラミング」だけで合否が決まる訳ではありませんが、職業選択の幅は圧倒的に広がります。特に、在学中に「プログラミング」を職業レベルまで高めている学生は非常に少ないため、自己投資としてのコスパは抜群に良い。
ミニマルな例で言えば「読書」もおすすめです。
本は、先駆者の知見を200ページに渡ってまとめてくれています。人生論でも、金融知識でも、ナンパ術でも、何でも構いません。その知見はあなたの人生の糧となります。
レア・高級な経験投資
お金を払わないと体感できない経験は数多く存在します。
難しく考える必要はありません。日常のあらゆる行動に「レア」を求めれば良いのです。
例えば、いつもユニクロで2000円のシャツを買っているなら、デパートで2万円のシャツを買ってみましょう。もしかしたら、あまりの着心地とシルエットの良さに感動するかもしれませんし、反対に、ユニクロとほとんど変わらなくて落胆するかもしれません。
その感覚は実際に買ってみたあなたにしか分からないのです。
いつも3000円の居酒屋なら、ホテルで30000円のフレンチを食べるのも良い。10000円のシティサイクルに乗っているなら、100000円のクロスバイクを買ってみるのも良い。ランチ代を1回500円に設定しているなら、1ヶ月間は1000円にしてみるとかも良い。
どれだけ小さなことでも、新しい経験はあなたの人生を好転させる可能性を秘めています。
まとめ
有意義なお金を使うポイントは、
- 浪費
- 投資
この2つを意識することです。浪費を減らし、投資を増やすことで自然と大学生活は好転していきます。
投資に興味のある方は以下の記事をご覧ください。
大学生から始められる「株式投資」や「FX投資」を中心に、社会人生活を送る上で覚えておきたい投資のイロハを解説しています。
参考大学生から始められる2つの投資|「株」と「FX」を中心に投資の基本と始め方を解説する。
この記事は大学生のリアルマネー講座の【第3回】です。
ほかのページをご覧になりたい方は、以下からどうぞ。
【第1回】
大学生の生活水準
【第2回】
大学生の貯金事情
【第3回】(今のページ)
大学生の有意義なお金の使い方
【第4回】
大学の学費を自分で出すために
【第5回】
大学生のギャンブル講座
【第6回】
「お金がない」が口癖の大学生へ