金融は安定していて高給、だけど激務?
先日、こんな記事を書きました。
「就職人気企業ランキング(2015卒)」から見る学生の仕事の選び方
現代の学生は「安定」と「高収入」を求めている、そして「金融業界」はそれを体現している、と。
確かに、一般的に金融業界は、
「安定」「高給」「激務」の3つがポイントです。
繰り返します。『一般的には』です。
あなたが志望している金融機関が、上記の3ポイントに当てはまるかはあなたにしか分かりません。
「銀行」「信用金庫」「証券」「保険」全部が同じだとでも?
「金融系」って随分と大きな括りです。
「銀行」も「信用金庫」も「証券」も「保険」も全て『金融』です。
被っていも部分もありますが、根本的には全然違う業務を行います。
だけど、全部「金融」です。
メガバンクと地方銀行が同じだとでも?
日本を代表するメガバンク。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、或いはみずほ銀行。
そして、各地方に散らばる地方銀行。
従業員数は何十倍も違い、預金量は何百倍も違う。
収入?安定?勤務時間?
同じように考えて良いものでしょうか?
東京のど真ん中の支店、地方の支店、同じだとでも?
業種の違い、企業規模の違い、そのくらいは分かっている人が多いでしょう。
しかし、激務かどうかなんて支店や支店長の方針によっても大きく変わります。
都心の真ん中に位置する支店と、地方の支店の仕事量や労働時間が同一であるはずもありません。
また、支店の「出来」は預金量や住宅ローンの契約数、金融商品の販売数などで決まり、その「出来」は支店長の査定に直接響きます。
出世欲メラメラの支店長の下ならば当然ノルマがあり、必然的に激務に、
年功序列の流れでゆっくりと支店長になった人の下ならば、本社が求める以上のことは社員に求めません。
同じ企業であっても、支店や上司によって激務かどうかは大きく変わるのです。
じゃあ金融業界の「安定」「高収入」「激務」は嘘なの?
嘘ではありません。
「金融系」の仕事は上記の3ポイントが当てはまるのが一般的です。
しかし、この話に限らず、全ての事象に例外は存在します。
仮に例外が1割だとしても、何千社という金融会社が存在する日本において、この「例外」は何百社にも達します。
あなたが「安定」で「高収入」だと考えている「金融」は、例外である可能性が意外と高い。
企業をイメージで選ぶな
先日、紹介した「就職人気企業ランキング」
1位 東京海上日動火災保険
2位 三井住友海上火災保険
3位 三菱東京UFJ銀行
4位 三菱UFJ信託銀行
5位 みずほフィナンシャルグループ
6位 損害保険ジャパン・日本興亜損害保険
7位 三井住友信託銀行
8位 日本生命保険
9位 三井住友銀行
10位 第一生命保険
これ、本当に求めているものを体現している企業を選んだのでしょうか。
この企業に投票した人たちも、あなたも、イメージだけで企業を選んでいませんか?
まとめ
イメージや噂や一般論だけで、企業を選ぶのは非常に危険です。
離職率、平均年収、有休消化率、そして社員訪問による生の声。
本気で企業を選ぶのならば、最低限チェックしておくべきポイントがあるはずです。