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大学の学費|自力で学費を出すために「必要な金額」と「実際の方法」を徹底解説する

大学生 学費 自分で

大学の学費を全て自分で払っている学生は数多く存在します。

難しく考えずに、「収入−支出」がプラスになればOKなのです。しかし、条件にも依るので「誰にでも出来る」とは言えません。

  • 実家住み or 一人暮らし
  • 国公立 or 私立
  • 学費のみ or 生活費も全て

そこで今回は、学費を中心に大学関連に必要な金額を解説します。

【簡単な結論】

「毎月10万円バイトで稼ぐ+奨学金を借りる」

が実行できるなら、大抵の学生は自力で大学に行くことが出来ます。

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大学生活に必要な支出の額

大学4年間に必要な総費用は500万円〜1000万円あたりが一般的です。

費用の内訳は学費だけではなく、様々な要素が複雑に絡み合っています。ざっくり分けると、次の3つ。

【学費】
国公立大学と私立大学で異なる。また、学部による影響も。

【学費以外の大学関連費】
教科書代や施設利用料など。大抵は誤差の範囲内だが、高額な大学も。

【生活費】
家賃や食費など。学生寮に入ることで大きな節約に。

それでは、1つずつ詳しく解説します。

大学の学費

大学 学費 自分で

【国立大学】
[文理] 53万5800円

【公立大学】
[文理] 53万7809円

【私立大学】
[文系] 74万6123円
[理系] 104万8763円

※高額になる医学部系、歯学部系は除く

参考データ:Benesseマナビジョン

大学や学部によって細かい数値は異なりますが、基準額は以上のように固定されています。

もし、

「学費だけは自力で払わなければいけない」

というシチュエーションであれば、私立理系でも居酒屋バイトで充分に賄える金額です。稼ぎやすいアルバイトに関しては以下の記事をご覧ください。

【参考過去記事】
大学生でも稼げるアルバイト|誰でも月給10万円をコンスタントに狙える仕事を解説する

学費以外の大学関連費

大学 学費以外

【入学金】※入学年度のみ
[国立] 28万2000円
[公立] 39万3426円
[私立] 24万2579円

【施設利用料】※入学年度のみ
[国立] 規定なし
[公立] 規定なし
[私立] 15万8118円

【教科書代】※4年合計
10万円〜30万円

参考データ:Benesseマナビジョン

初年度には「入学金」と「施設利用料」の負担が大きくなります。

また、「教科書代」はやり方次第でいくらでも圧縮することが可能です。大学近くの古本屋には教科書が半値で売っていますし、先輩から譲り受けることも出来る。

アマゾンで格安本を入手することも可能です。

生活費

大学生 生活費

【一人暮らし平均】
10万6930円

【実家暮らし平均】
4万3710円

参考データ:学生生活実態調査

生活費に関しては個人の裁量が大きく、一概には言いづらいものの、平均としては10万円前後に収まっています。

また、国公立大学には格安の学生寮(5000円〜3万円)が付帯していることが大半のため、入寮できれば生活費は大きく圧縮されます。当サイトの読者の方にも、

私ももうじき卒業ですが、学費は年54万、月割りで4.5万円。住居は学生寮で、平日の朝夕食・ネット回線付きで約2万円。それ以外に休日の食事代やスマフォ代などの諸経費も掛かりますが、バイト代月10万円で生活していけます。

と、コメントをくれた方がいらっしゃいました。

大学生活で得られる収入の額

貯金 何に使う 大学生

大学生は、アルバイト以外にも様々な方法で収入を得ることが出来ます。

最たる例は奨学金です。奨学金には返済義務があるため厳密に言えば収入ではありませんが、学生生活の手助けになってくれることは間違いありません。

今回は、大学生の主な収入源を3つ紹介します。

【アルバイト】
大学生の収入の基本。通常バイトでも10万円/月は手堅く、家庭教師やキャバクラなどの高額バイトで30万円/月以上稼ぐ学生もいる。

【奨学金】
卒業後に返す学生向け借金。「日本学生支援機構」から借りるのが一般的だが、大学独自のものもある。

【授業料免除】
国公立大学と一部の私立大学には、成績優秀者に向けた免除制度が存在する。実質、収入と同じ。

それでは、1つずつ見ていきましょう。

アルバイト

居酒屋 女子大生

大学生の収入の基本がアルバイトです。

平均収入額は「3万8500円」と少ないものの、一般的な居酒屋アルバイトでもきっちりシフトに入れば10万円は手堅く稼ぐことが出来ます。

また、それ以上にお金が必要な学生は、

【塾講師 / 家庭教師】
都市部の国立大学生に人気。実績を積めば時給3000円以上も可。

【ホスト / ホステス】
イケイケの私立学生に人気。女性は比較的ラクに時給2000円超えを狙えるが、男性は歩合に依る部分が大きく成果は二分される。

【風俗】
ほぼ女性限定だが、短時間で稼ぐ手段としては有効。

【株 / FX】
一定の元手が必要だが、一部の学生は抜群の才覚で稼いでいる。

などを駆使しています。

尤も、学費+生活費だけなら「10万円/月のアルバイト代」と「奨学金」でまかなえるので、多くの学生は普通のバイトで充分です。

【参考過去記事】
大学生でも稼げるアルバイト|誰でも月給10万円をコンスタントに狙える仕事を解説する

奨学金

奨学金 大学生

奨学金は、満額で月20万円近く借りることが可能です。

もちろん、月20万円も借りてしまえば、卒業までの総額借金は1000万円。どれだけ良い企業に就職しても、完全返済までの負担は相当なものになるのでオススメは出来ません。

奨学金の詳細は以下になります。

【第一種奨学金】※利子なし
→成績優秀、或いは経済的困窮な学生。

2万円〜6万円(選択制)

【第二種奨学金】※利子あり
→ほぼ全ての学生が対象。

2万円〜12万円(選択制)

掲載データ:日本学生機構

上記の奨学金は併用も可能なため、満額で18万円/月の奨学金を借りることも可能です。ただし、基本的には借金ですので「必要な額を最小限借りる」が原則になります。

また、大学によっては独自の「給付型奨学金(返さなくても良い)」を実施しているため、順番としては、

  1. 大学独自の奨学金
  2. 日本学生機構の奨学金

以上のようにチェックするのが大切です。

授業料免除 or 授業料半額免除

授業料免除 大学生

国公立大学と一部の私立大学には「授業料免除」「授業料半額免除」の制度が存在します。

原則は「成績優秀」と「経済的困窮」を条件としており、詳細は各大学によって異なります。仮に、国立大学で免除が認められた場合は、

【授業料免除】
53万5800円

【授業料半額免除】
26万7900円

以上がそれぞれ免除されます。

また、授業料免除の審査は学期ごとに行われるため、入学前は「高校の成績+入試の成績」、入学後は「大学の成績」が重要になります。

学費を自分で払う場合のモデルケース

大学生 学費を自分で払う

ここまでは「支出」と「収入」をそれぞれ解説しました。

【支出】

  • 大学の学費
  • 学費以外の関連費
  • 生活費

【収入】

  • アルバイト
  • 奨学金
  • 学費免除制度

難しいことは考えず「収入−支出」がプラスになるのであれば大丈夫。

実際に、いくつかのモデルケースを紹介します。

最も平均的な大学生の場合

私立 学費 自分で

私立大学文系、アパートで一人暮らしのパターンです。

【4年間の支出】

学費:298万円
関連費:59万円
生活費:480万円(10万円/月)
支出合計:837万円

【4年間の収入】

アルバイト代:480万円(10万円/月)
奨学金:384万円(8万円/月)
学費免除:なし
収入合計:864万円

【4年間の収入−支出】

864万円−837万円=27万円

生活費を平均的な「10万円」に設定しても、問題なく過ごすことが出来ます。

こんな感じの生活を送っている大学生は全国にたくさんいます。必要な生活費に合わせて、バイト代と奨学金を調整するイメージですね。実家住みなら生活費は大きく圧縮されますので。

国公立で成績優秀な大学生の場合

学費 大学生 どうやって

国立大学理系、成績優秀で学生寮に入っているパターンです。

【4年間の支出】

学費:214万円
関連費:48万円
生活費:240万円(5万円/月)
支出合計:502万円

【4年間の収入】

アルバイト代:384万円(8万円/月)
奨学金:なし
学費免除:214万円
収入合計:598万円

【4年間の収入−支出】

598万円−502万円=96万円

このパターンは「授業料免除」と「学生寮」が強すぎます。

特に、学生寮は「2万円で家賃光熱費込み、食事付き」みたいな条件のところも多く、生活費を圧倒的に抑えることが出来るのです。

私立で奨学金を満額使う大学生の場合

おしゃれな大学生 学費

私立理系、マンションで一人暮らしのパターンです。

【4年間の支出】

学費:419万円
関連費:59万円
生活費:960万円(20万円/月)
支出合計:1438万円

【4年間の収入】

アルバイト代:720万円(15万円/月)
奨学金:816万円(17万円/月)
学費免除:なし
収入合計:1536万円

【4年間の収入−支出】

1536万円−1438万円=98万円

都市部の私立学生によくいるパターンです。

奨学金とバイト代をMAXまでいくにも関わらず、割と良いマンションに住んでいて生活費は月20万円近い。おすすめは出来ませんが、奨学金を満額もらえば都市部でお嬢様のような暮らしをすることも可能なのです。

まとめ

大学4年間に必要な金額は500万円〜1000万円と幅広い。

全てを学生1人でまかなうのは大変ですが「アルバイト代」と「奨学金」を駆使することで生活することは充分に可能です。

また、「奨学金制度」や「授業料免除」などの制度は大学によって異なります。もし、あなたが必要に迫られた際は、

「大学の窓口に行って相談」

を一歩目として、先入観やネットの情報だけで判断しないよう気をつけてください。

この記事は大学生のリアルマネー講座【第4回】です。

ほかのページをご覧になりたい方は、以下からどうぞ。

【第1回】
大学生の生活水準

【第2回】
大学生の貯金事情

【第3回】
大学生の有意義なお金の使い方

【第4回】(今のページ)
大学の学費を自分で出すために

【第5回】
大学生のギャンブル講座

【第6回】
「お金がない」が口癖の大学生へ

-リアルなお金の話