三井住友カード デビュープラスは「学生クレカの王道」と言えるカードです。
人気の理由は、
- 大手の安心感
- 充実したサービス
この2つ。
クレジットカードは直接金銭に関わるサービスのため、どうしてもマイナーな会社は不安になりがち。その点、三井住友グループが展開している「三井住友カード株式会社」ならば安心です。
とは言え、「なんとなく良い」だけでは作りづらいもの。
そこで今回は、
この4つに分けて「三井住友カード デビュープラス」の全てを解説します。
三井住友カード デビュープラスとは
【年会費】
→実質無料。初年度無料、年に1度でも利用すれば翌年も無料。
【対象年齢】
→18歳〜25歳。学生や新社会人を対象にしている。
【限度額】
→原則10万円。収入や利用実績によって10万円〜30万円で変動。
【ポイント還元率】
→1%。クレジットカードの中ではトップクラスの還元率。
【支払い日程】
→月末締め、翌月26日払い or 15日締め、翌月10日払い。
「三井住友カード デビュープラス」は、日本で最も有名なクレジットカード会社である「三井住友カード株式会社」が発行している若者向けカードです。
特徴は「王道」
最大手らしく、
- 世界中で使いやすいVISA
- 年会費実質無料
- ポイント還元率1.0%
- 盗難保障完備
- サポートデスクが充実
- 各種電子マネーとの提携
と、クレジットカードに必要な機能を全て満遍なく揃えています。
学生ならば「とりあえずデビュープラスカードを選べば間違いない」と認識しても問題ありません。
デビュープラスカードのメリット
デビュープラスカード最大のメリットは「ゴールドカードへ続く自動ランクアップ制度」です。この制度を採用しているのは、数多く存在するクレジットカードの中でもデビュープラスだけ。
通常、「ゴールドカード」は取得が難しいカードです。年収や所属企業、役職などを厳しく審査され、社会的地位の低い人間は持つことが出来ない。
だからこそ様々な機能が付帯し、ステータス性のあるクレジットカードとして世界中の人々に認識されているのです。
ところが、三井住友カードは、その審査項目に「継続利用期間」を重視しています。確固たる社会的地位がなくとも、自社カードを学生の頃から利用しているユーザーには最速で上質なサービスを提供してくれるのです。

三井住友カード ゴールド
そのため、学生の頃にデビュープラスカードを作成すれば、
【18歳〜25歳】
→デビュープラスカード
【26歳〜29歳】
→プライムゴールドカード(20代向けゴールドカード)
【30歳〜】
→ゴールドカード(30歳以上しか持てないゴールドカード)
以上のように、年齢に応じたトップクラスのクレジットカードを自動で所有することが出来るのです。
また、自動ランクアップはゴールドカードまでですが、最上位のプラチナカードの審査にもプラスの影響を与えるので覚えておきましょう。

三井住友カード プラチナ
デビュープラスカードのデメリット
唯一とも言えるデメリットは「海外旅行傷害保険が付帯していない」です。
【海外旅行傷害保険とは】
海外旅行中の医療費を保障するクレジットカードのサービス。
保険が適用されない海外では、簡単な診療だけでも莫大な金額がかかる。そのため、日本の海外旅行者の多くは万が一に備えて、何らかの保険に加入している。
クレジットカードに付帯する保険制度は、持っているだけで一定の保障を受けられる。
そのため、海外旅行傷害保険を求めるのであれば「エポスカード」や「セゾンブルー ・アメリカン・エキスプレス・カード」
などの海外旅行に特化したクレジットカードとの2枚持ちが必要になります。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
参考海外利用に強いクレジットカード|留学や海外旅行に行く人におすすめな学生クレカを解説
また、デビュープラスカードから自動でランクアップされる、
- 三井住友カード プライムゴールド
- 三井住友カード ゴールド
この2枚に関しては海外旅行傷害保険を含めた海外サービスが充実しているため、26歳以降は三井住友カードだけで生活することが可能です。
三井住友カード デビュープラスに対抗する学生クレジットカード
ここからは、「三井住友カード デビュープラス」と競合するクレジットカードを解説します。
紹介するカードは3枚です。
【同系列カードとしての対抗】
→三井住友カード(学生)
【将来のステータスカードとしての対抗】
→JCBカードW
【高還元率カードとしての対抗】
→楽天カード
それでは、1枚ずつ見ていきましょう。
三井住友カード(学生)
紛らわしいのですが、三井住友カード株式会社が発行している学生向けカードには、
- 三井住友カード デビュープラス
- 三井住友カード(学生)
この2種類が存在します。
違いは以下の通り。
上記を見て頂ければ分かるように「デビュープラス」の方がお得なカードになっています。
もちろん、
- 大手の安心感
- サポートデスクの対応
- 盗難保証保険
などの機能は同じですが、わざわざ「三井住友カード(学生)」を作る意味はありません。
JCBカードW
「JCBカードW」は、株式会社JCBが発行している純国産の若年層向けクレジットカードです。

JCBカードW
デビュープラスカードとの競合ポイントは「将来のステータス性」です。
「JCBカードW」も「デビュープラスカード」と同じく、ステータス性のあるゴールドカード、その先のプラチナカードへと繋がっていきます。
【デビュープラスカード】
→「プライムゴールド」→「ゴールドカード」→「プラチナカード」
【JCBカードW】
「ヤングゴールドカード」→「ゴールドカード」→「ザ・クラス」

JCBカード THE CLASS
ところが、「デビュープラスカード」と違い「JCBカードW」には自動ランクアップ制度が存在しません。
系列カードを学生の頃から使い続けていることは審査ポイントのプラスになりますが「必ずゴールドカードを持てる」という訳ではないのです。一定の収入や、毎年の利用額が必要になります。
ただ、ステータス性という観点から見れば「入手は難しければ難しいほど良い」と考えることも出来る。
そのため、「JCBカードW」を将来のステータスカード候補として利用するのも"あり"です。
楽天カード
「楽天カード」は、楽天カード株式会社が発行しているスタンダードカードです。

楽天カード
デビュープラスカードとの競合ポイントは「ポイントの貯まりやすさ」です。
楽天カードもポイント還元率は1%。楽天市場などの楽天サービスを利用すれば、4%以上のポイントを手にすることも出来ます。
【デビュープラスカード】
ポイント還元率1.0% zozotownやAmazon等でポイント2倍。
【楽天カード】
ポイント還元率1.0% 楽天市場や楽天トラベル等でポイント2〜4倍。実店舗でも優待あり。
はっきり言って、単純なポイントの貯まりやすさで言えば楽天カードの方が上です。
ただ、大学生のカード利用額では大したポイントは貯まりませんし、楽天カードにはポイントの貯まりやすさ以外のメリットがほとんど存在しません。
そのため、どちらを選ぶかは非常にシンプル。
クレジットカードの王道を求めるなら「三井住友カード デビュープラス」
ポイントの貯まりやすさだけを求めるなら「楽天カード」
三井住友カード デビュープラスを利用している学生の意見・口コミ
ここからは実際に三井住友カード デビュープラスを所有している学生の意見を紹介します。
当サイト「大学生はこれを見ろ」の読者の方にご協力頂きました。
安心の大手カード
【19歳女 大学名記載なし】
クレジットカードを利用する機会はなかったのですが、持ち合わせがないときや通販を利用する際に便利かなと思い、ちょうどネットで見つけたので作っておくことにしました。
名前も聞いたことがあった大手の会社で、あまり知識のない私でも大丈夫かな、と思いました。最近は通販でも、クレジットカードからの引き落としだと手数料がかからなかったりするのでたまに使用するようになりました。
いくら使ったのか忘れた際もVpassというサイトで確認できるので、安心です。
2枚持ちに最適
【22歳男 慶応大学】
メインカードとして使っています。
「大学生はこれを見ろ」をいつも参考にしておりますので、学生専用ライフカードとの2枚持ちにしました。デビュープラスカードを国内、学生専用ライフカードを海外利用で考えています。
通販、食事、ショッピングで何度か利用していますが、問題なく使えています。
また、私のようにステータスを意識する人間からすると、ゴールドカードに続く自動ランクアップも嬉しいサービスです。
社会人になれば他にもカードを作るかもしれませんが、メインカードは三井住友カードを使い続ける所存です。
楽天カードの方がポイントは○
【22歳男 首都大学東京】
デビュープラスカードを最初に作りましたが、ポイントの優位性を考えて楽天カードに移行しました。
デビュープラスカードも楽天カードも還元率は1%ですが、私は楽天をよく使うので楽天カードの方がポイントが貯まりやすいと感じました。
デビュープラスカードはプライムゴールドカードへのランクアップ制度があるので、解約はせずに継続して持ち続けてはいます。
ゴールドカードになったら見栄用にゴールドカード、ポイントを貯めるように楽天カード、のように使い分けると思います。
デビュープラスカードの申し込み方法
ここからは、三井住友カード デビュープラスの入会方法を詳しく解説します。
さほど難しくはないのですが、
- 世帯主
- 居住形態
などに関する質問がとても多いので、項目ごとに解説します。
また、ほぼ全ての項目を解説しているため長くなってしまいましたが、実際には10分もかかりませんので、あまり気負わずにご覧ください。
公式ページから入力画面へ
三井住友カードには店頭ショップが存在しないため、三井住友カード デビュープラスの公式ページにアクセスして「申し込み画面」に進みます。
「三井住友カード会員規約」が表示されるので、確認してから「入力画面」に進みます。
もちろん、しっかりと読み込むに越したことはありませんが、このあたりは大手カード会社の安心感があります。
基本事項は正確に
入力画面に進んだら、
- 氏名
- ふりがな
- 生年月日
- 性別
- 自宅住所
などの基本的な項目を入力していきます。
「自宅住所」にクレジットカードが届くため「今住んでいる住所」を記載してください。
メールアドレスはキャリア以外を
続いて、
- 電話番号
- メールアドレス
を入力します。
電話番号は「携帯電話」のみで構いません。
また、メールアドレスは「@docomo.ne.jp」や「@ezweb.ne.jp」などのスマホでしか利用できないキャリアメールよりも、「@gmail.com」や「@icloud.com」などの複数の端末で利用できるメールがおすすめです。
「メール配信先」は、
- PC(含むタブレット端末)
- スマートフォン
のどちらでも構いません。選択に応じて配信メールのサイズ感を調整してくれますが、現代においてはPCでもスマホでも変わりはないので。
原則として「非世帯主」
申し込み画面で最も悩むポイントが「世帯家族」の入力です。
ここに引っかかる人がとても多いので、1項目ずつ解説します。
【世帯主 / 非世帯主】
→実家、一人暮らし問わず「非世帯主」にチェック。厳密に言えば、一人暮らしで住民票を移している場合は本人が「世帯主」になりますが、よく分からなければ「非世帯主」で構いません。質問のニュアンスは「自分の稼ぎで生活しているのか?」です。
【生計を同一とする家族の人数】
→家族の人数を選んでチェック。「世帯主のお金で生活している家族の数」と考えてください。例えば、「結婚した姉」は「世帯主(父)」のお金で生活していないため、家族には含みません。
【配偶者】
→結婚していないなら「なし」です。
【生計を維持する親】
→実家住みなら「同居」一人暮らしなら「別居」
また、このあたりの項目は、多少不備があっても問題ありません。
万が一問題があっても、サポートデスクが電話で確認してくれます。
職業は「学生」
- アルバイト・パート
- 学生の方
と、当てはまる項目が2つありますが、選ぶのは「学生の方」です。
「アルバイト・パート・契約社員の方等」は文字通り、フリーターや契約社員が選ぶ項目になります。
住まいは「家賃支払い無」
【実家住みの場合】
→「その他(住宅ローン契約無・家賃支払無)」をチェック。ここで言う「住宅ローン」や「家賃」は「あなたが支払っているのか?」というニュアンスです。そのため、ご両親が払っている場合は無になります。
【一人暮らしの場合】
→「賃貸(家賃支払無)」をチェック。これも「あなたが支払っているのか?」というニュアンスのため、仕送りで生活しているのなら「家賃支払無」になります。
また、「大学の寮」や「大学が一棟借りしているマンション」は、
- 賃貸
- 社宅・寮
のどちらでも構いません。三井住友カード側からしても、大した重要項目ではないので。
銀行口座はどこでも可
この銀行口座はクレジットカードの代金が引き落とされる口座になるため、メインで利用している口座を選択してください。
また、「三井住友カード」だからと言って「三井住友銀行」の口座を選ぶ必要はありません。
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- ゆうちょ銀行
などの他の大手銀行はもちろん、
- 千葉銀行
- 京都中央信用金庫
- ジャパンネット銀行
などの地方銀行や信用金庫、ネット銀行なども選ぶことが可能です。
学校情報は正確に
学校情報は難しく考えずに入力してください。
「卒業予定年月」は、現在所属している学校の卒業予定です。大学に所属しているのなら大学の卒業年月、大学院なら大学院です。
学部生で院進学が確定している場合でも、大学の卒業年月を入力してください。
年収はゼロで大丈夫
アルバイト収入があるのならば「年収」と「アルバイト」の項目に入力してください。大体の金額で構いません。
また、年収はゼロでも問題ありません。学生カードは、本人の年収ではなく「学生」という属性を審査しているのです。
年収がゼロの場合は「0万円」と入力し、その他ご職業欄はチェックをしないでください。
実家の住所は正確に
両親と別々に暮らしている場合は、実家の住所と電話番号を入力する必要があります。
クレジットカード会社にも依りますが、問題が起こらない限り、両親の元に連絡が行くことはありません。変に緊張せずに、堂々と記入してください。
ただ、あなたが未成年の場合や、入力内容に不備があった場合は確認の電話が行われる場合もありますので。ご両親には一言伝えておくのがオススメです。
借入状況は正確に
他社からの借金がある人は正確に入力してください。当てはまる項目は以下の通り。
【借入に当てはまる】
消費者金融からの借金、他社クレジットカードのキャッシング、カードローン等
【借入に当てはまらない】
奨学金、スマホの分割支払、学費の分納等
また、この項目があまりにも大きいとクレジットカードの発行が見送られる場合もありますが、嘘を書いても必ずバレます。日本における借入状況は「信用情報機関」に全て記録されているので。
キャッシングは必要に応じて
【キャッシングとは】
ATM等から1万円単位で借金できる機能のこと。
国内で利用する必要はないが、海外で現金が必要になった時は便利。
また、収入がない学生は利用できないため、先の項目で「年収0円」を選択していると審査に通ることはない。
デビュープラスカードのキャッシング枠は、
- 国内5万 海外5万
- 入会後検討
の2つから選ぶことが出来ます。
また、「クレジットカード」と「キャッシング」の審査は異なるため「クレジットカードの審査は通るがキャッシングは不可」という結果もあります。逆はありません。
免許証番号と預貯金の入力
免許証有無の確認と預貯金額を入力しますが、審査には影響しません。
ただ、免許証番号の確認は法律で定められた義務です。そのため、入力が面倒だからと言って、持っているのに入力しなかった場合は審査に落ちる可能性があります。
リボ払いは「申し込まない」
【リボ払いとは】
月々の金額を定めて支払う方法。
「1万円」と設定すれば、100万円分使っても月々の支払は1万円で済む。
ところが、返済までに時間がかかるため、手数料がものすごく大きくなり損をしがち。
「申し込まない」にチェック。原則として、リボ払いを選ぶメリットは利用者側にはありません。
電子マネーは必要に応じて
三井住友カード デビュープラスは、
- 三井住友カードiD(電子マネー)
- ETC専用カード(高速道路を自動で通れる)
- PiTaPaカード(西日本系のICカード)
などの追加カードを作ることが可能です。
必要に応じてチェックを入れてください。また、全てのカードはいつでも申し込み可能ですので、とりあえず全て空欄にしても問題ありません。
まとめ
三井住友カード デビュープラスは「学生クレカの王道」と言えるカードです。
理由は「最大手の安心感」と「充実したサービス」
特に、プライムゴールドカード、ゴールドカードへのランクアップ制度によって、年齢に応じたステータスカードを自動で所有することが出来るのが人気の秘訣と言えます。
この記事は大学生のクレジットカード講座の【第7回】です。他のページをご覧になりたい方は、以下からどうぞ。
【第1回】
クレジットカードを持つべき理由
【第2回】
クレジットカードの作り方
【第3回】
クレジットカードの審査基準
【第4回】
クレジットカードの危険性と安全性
【第5回】
はじめてのクレジットカードの使い方
【第6回】
クレジットカード10枚の比較
【第7回】(今のページ)
王道の三井住友カード デビュープラス