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大学の論述試験|解答のコツを覚えておけば定期考査の評価は簡単に上がる

論述試験 大学生

論述問題は、コツを知っていれば簡単に高得点を狙えます。

このコツの重要度は非常に高い。だって、コツさえ覚えておけば勉強が中途半端でもある程度の得点を期待できるのですから。

【各科目の勉強】
→毎科目異なる。覚えるのは大変。

【論述試験のコツ】
→全ての科目で共通。この記事を読めば理解できる。

論述試験全体の解説が入るため、記事は少し長くなっています。

しかし、この記事をしっかり読み込み、論述試験のコツをマスターすれば定期試験の難易度は大きく下がることは間違いありません。

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大学の論述試験の採点基準

100点への採点基準は「教員のさじ加減」です。

キーワードで機械的に判断している教員もいれば、全体の文章構成を重視する教員もいる。そのため、どんな試験でも100点を取れる方法はありません。

ただし、90点までの採点基準は大体共通しています。

  • キーワードが含まれているか
  • 論理が破綻していないか
  • 読みやすいかどうか

この3つのポイントを抑えるのが大切。1つずつ詳しく見ていきましょう。

キーワードが含まれているか

論述試験 キーワード

「キーワード」の登場具合を採点基準にしている教員は多い。

例えば、人気漫画ワンピースの講義があったとしましょう。

試験の問題内容は以下です。

【問】

ルフィはなぜ冒険するのか。

ルフィの幼少期の経験と、ルフィが常に身につけているアイテムに絡めて論じなさい。

この問題に対して、教員は解答をする上で避けては通れないキーワードをいくつか準備しています。

  • 海賊王
  • ひとつなぎの大秘宝
  • シャンクス
  • 麦わら帽子

上記のキーワードが解答に登場していれば加点、登場しなければ加点はなしです。

ちなみに、

「論述試験は、適当に長文を書いておけば部分点がもらえる」

こんな噂の根拠はこの部分。キーワード単位で加点があるため、適当に長文を書いておけばキーワードに嫌でも触れる。教員の多くは答案を機械的に採点しているため、長文が有効な訳です。

論理が破綻していないか

論理的な思考 大学生

言うまでもなく、最低限の論理展開は重要です。

例えば、いくらキーワードが登場しているとは言え、

【NG解答】

ルフィはシャンクスを海賊王にするために冒険している。

なぜなら、シャンクスはエースの息子だからだ。だから、ルフィはバギー海賊団と仲が良いのだ。

なんて解答は当然NG。事実と異なる上に、論理展開もむちゃくちゃ。何を言っているのか分からない。

ところが、大学の試験ではこういった論述を行う学生が一定数いるのです。

論述試験でしっかりと評価を得たいのであれば、必要なキーワードを使い、事実に基づき、しっかりと論理を展開する必要があります。

【OK解答】

ルフィは海賊王になるために冒険している。

海賊王とは、伝説の海賊「ゴールド・ロジャー」が残した秘宝を手に入れたものが得られる称号である。(略)

なぜルフィが海賊王を目指しているか。それは(略)

読みやすいかどうか

読みやすい文章 大学生

教員も人間です。「読みやすいかどうか」で心証は大きく変わります。

具体的に言えば、

  • 文字を丁寧に書く
  • 段落分けを行う
  • 消しゴム跡を残さない

などが挙げられます。

厳密に言えば「読みやすいかどうか」を本質的な採点項目にしている教員は少ない。しかし、読みづらい文章が読み手にストレスを与えるのは否定できない事実です。

採点項目になくとも、無意識のうちに汚い答案は点数が低くなる。採点するのが人間である以上、これは仕方のないことです。

簡単に高得点を得る解答のコツ

アレンジ 勉強方法

明確な採点基準は無くとも、コツを抑えておけば高得点を得るのは難しくありません。

実際に解答を書くときのポイントは次の3つ。

  • 問題を正確に理解する
  • 結論を最初に書く
  • 文章量は全体の8割以上

それでは、1つずつ詳しく解説します。

繰り返しになりますが、人気漫画「ワンピース」に関するこんな問題が出たと仮定していきます。

【問】

ルフィはなぜ冒険するのか。

ルフィの幼少期の経験と、ルフィが常に身につけているアイテムに絡めて論じなさい。

問題を正確に理解する

問題を理解する

教員が、何を問題にしたいのかを正確に把握するのが第一です。

例えば、ルフィが冒険する理由は細かい視点で見れば様々です。ナミのためにアーロンパークに乗り込んだこともあれば、偶然アマゾンリリーに飛んでいってしまったこともある。

だけど、本質は「海賊王になるため」です。

大抵の問題は本質を短文で示すことが出来ます。その本質を中心に解答していくのが基本になるのです。

ちなみに、ここの答えを的確に示せば、あとは適当でも60%くらいの評価は期待できます。

結論を最初に書く

結論 論述試験

先ほど導き出した「本質」を結論として最初に書いてしまいます。

【NG例】

ルフィは幼少期にシャンクスと出会った。(略)

…………

…………

…………

…………

以上のことからルフィは海賊王になるために冒険していることが分かる。

【OK例】

ルフィは海賊王になるために冒険している。

きっかけとなったのは、幼少期のシャンクスとの出会いだ。(略)

…………

…………

…………

…………

以上のことからルフィは海賊王になるために冒険していることが分かる。

結論を最初に書くことで、文章全体の分かりやすさは飛躍的に向上します。

論より証拠、ウェブ上の有名なコピペを見てみましょう。結論から書かないことの分かりづらさをよく表現しています。

うちは父一人、娘一人の二人暮らしでした。
父は再婚もせずに私を育ててくれましたが、やはり男性でしたし、相手が欲しかったようで、中学二年の頃から、私が毎晩父の相手をしていました。

最初はよくわからなかったのですが、父が優しく
手ほどきをしてくれて、大好きな父が相手でしたから、
私も嬉しくて、素直な気持ちで毎晩相手をしていました。
父はとても上手で、いろんな角度から私を攻めて
きました。二人で時間を忘れて朝まで続けてしまったこともあります。

そんな父もすでに亡くなり、今では母親となった私は、
当時のことを思い出しながら、夫だけではなく
中学生になった息子も相手にしています。

夫と息子がしているのを見るのも好きです。夫が一番弱いですね。息子はけっこう強いです。

 

ちなみに将棋の話です

 

最初から「将棋の話」と書いていれば、分かりやすい文章だったのです。

そういうことです。

文章量は全体の80%以上

論述試験 書く量

規定の文字量の80%は最低限書き込みましょう。

厳密な規定がある訳ではありませんが、文字量やスペースは教員が学生に求めている量です。

長ければ長いほど良い訳ではありませんが、短いのは確実にNGです。多少まわり道をしてでも、規定量の8割は必ず満たすようにしてください。

論述試験の具体的な解答例

ノート持ち込み可 大学

それでは、ここまでに紹介した解答方法に準ずる例題を見ていきましょう。

講義のお題は人気漫画「ワンピース」

問題は以下の通り。

【問】

ルフィはなぜ冒険するのか。

ルフィの幼少期の経験と、ルフィが常に身につけているアイテムに絡めて論じなさい。

論述試験のOK例

論述問題 答え 例

【論述試験のOK例】

ルフィは海賊王になるために冒険している。

海賊王とは、伝説の海賊「ゴールド・ロジャー」がこの世のはてに隠した財宝「ひとつなぎの大秘宝(別名称ワンピース)」を手に入れた者に与えられる称号である。

きっかけは、ゴールド・ロジャーのクルーとして活躍した海賊「シャンクス」との約束にある。

幼少期のルフィは、シャンクスに命を救われ、海賊への強い憧れを持つようになった。別れの際は、シャンクスが被っていた麦わら帽子を託され「立派な海賊になって会いに行くこと」を約束したのだ。

この形が論述の基本形となります。文字数に指定がなければ100点です。

評価のポイントは以下の通り。

【1段落目に結論】
→「海賊王になるため」という本質をしっかり定義。

【2段落目で補足】
→「海賊王」という固有名詞の説明。

【3段落目以降で詳細】
→設問の条件に触れるように文章を膨らませていく。

あとは指定された文字数に応じて、

  • 海賊王
  • ひとつなぎの大秘宝
  • シャンクス
  • 麦わら帽子

などの重要キーワードを掘り下げていけばOKです。

論述試験のNG例

論述 回答例

【論述試験のNG例】

ルフィは革命家「ドラゴン」の息子である。ドラゴンは、世界政府の転覆を狙う革命軍のトップだ。作中では能力や素性などほとんど明かされていないが、今後重要なキャラクターとして扱われるのは間違いない。

物語の重要登場人物として海賊王「ゴールドロジャー」と、その息子「ポードガス・D・エース」が挙げられる。エースは幼少期をルフィと過ごし、ルフィの人格形成に大きな影響を与えている。また、ゴールドロジャーが残した「ひとつなぎの大秘宝」を手に入れた者は次の海賊王となり、全ての海賊の目的になっている。

ルフィがいつも身につけている「麦わら帽子」にも注目したい。麦わら帽子は、ルフィが幼少期にシャンクスから預かったアイテムであり、この麦わら帽子をシャンクスに返すことも目的の1つとなっている。

OK例よりも情報量が多い、且つ、内容もほとんど同じにも関わらず、評価はこちらの方が低くなります。60点くらい。

評価ポイントは以下の通り。

【1段落目からブレる】
→「ドラゴン」や「革命軍」は、ルフィの冒険理由に直接関与していない。書いてもいいが、1段落目に書く内容ではない。

【2段落目が言葉足らず】
→重要キーワードが入っているが、設問との関連性が薄い。なぜルフィに影響を与えたのか書いていない。

【3段落目にも結論がない】
→ここで「麦わら帽子を返すのが冒険の理由」と結論付けるなら"まし"。だが、「目的の1つ」と誤魔化したために、設問への結論が存在していない。

物語の方向性は理解している、且つ、重要キーワードは登場しているので及第点は取れる。

ただ、設問に対しての結論が不明瞭なため、どれだけ長文を書いても100点は取れません。正直、こんな感じの文章を書く学生、めちゃくちゃ多いです。もったいない。

まとめ

論述試験の回答方法は1つではありませんが、特に気をつけたいのは次の2つ。

【問題を正確に理解する】
→1行で答えられる本質を見抜く。その1行を膨らませることをイメージする。

【結論を1行目に書く】
→本質は必ず1行目に書く。教員の評価も高くなり、文章が迷子になる可能性も低くなる。

この2点に注意していれば、学部レベルの論述問題であれば簡単に高得点を得ることが出来ます。

また、もし本質を見抜けないのであれば、出来る限りの長文を書いておくのも"あり"です。キーワード単位で採点を行っていた場合、ある程度の部分点は期待できます。

この記事は大学生の単位の取り方講座【第8回】です。

他の講座をご覧になりたい方は以下からどうぞ。

【第1回】
卒業単位はいつまでに取るべきか

【第2回】
講義の感想の書き方

【第3回】
大学生の基本的なレポートの書き方

【第4回】
読書レポートの書き方

【第5回】
集中して勉強する方法

【第6回】
勉強に集中できる作業用BGMまとめ

【第7回】
持ち込み可の試験のコツ

【第8回】(今のページ)
論述試験のコツ

【第9回】
大学生のカンニング方法

-単位の取り方