「クレジットカードが危険」というのは、日本人の勘違いです。
日本はまだまだ現金信仰の強い国です。そのため、クレジットカードや電子マネーを無意識に毛嫌いしている人が多い。
だけど、それは本当にもったいないことです。
少し勉強すれば分かります。日本はキャッシュレスを推進しているから、今後はクレジットカードが重要になる。クレジットカードの危険性なんて、正しく使えば何も問題ない。
例えば、クレジットカードに慣れていない人が言いがちな、以下の危険なポイントは全て「一声で間違いを正す」ことが出来ます。
【不正利用されたら危険では?】
→「不正利用検知システム」によって不正は未然に防がれ、「不正利用補償サービス」によって被害は補償される。
【年会費や入会金で損をするのでは?】
→「学生向けクレジットカード」の大半は、年会費も入会金も無料。
【手数料がかかるのでは?】
→「1回払い」「2回払い」に手数料はかからない。
【使いすぎて危ないのでは?】
→クレジットカードには「利用限度額」が設定されているため、一定の額以上は利用できない。
【何に使ったか分からなくなるのでは?】
→スマホやPCで全ての利用履歴をチェックできる。
今回は、上記の5つの疑問を中心にクレジットカードの危険性と安全性についてじっくり解説します。この記事を読み終わったときには「クレジットカードの安全性」を理解して頂けるはずです。
不正利用で損失を被る可能性は低い
まず、大手クレジットカード会社においては24時間365日「不正利用検知システム」が稼働しています。
詳細はセキュリティ上の都合で公表されていませんが、
- ウェブ通販利用でコード入力を何度も失敗する
- 1分ごとに決済が行われる
- 日本で3000円を決済した5時間後に、エジプトで10万円の決済
などのように、過去の不正利用と著しく類似している場合や、物理的におかしな決済が行われた場合はカードが自動的に利用停止になり、持ち主に連絡がいくようになっています。
加えて、大手クレジットカード会社では「不正利用補償サービス」が標準装備されています。
例えば、王道の「JCBカードW」においては、
対象業種に対してご利用になった覚えのない請求があった場合、すぐにカード裏面に記載のカード発行会社までご連絡ください。調査の結果、第三者による不正使用と認められた場合は、請求を取り消します。
出典:JCBカード公式サイト
以上のように明確に記載されているのです。
そのため、
- 「不正利用検知システム」によって、不正は防がれる
- 「不正利用補償サービス」によって、不正は補償される
この2段構えのおかげで、カード利用者が損失を被ることはほとんどありません。
年会費や入会金はゼロ円
学生向けクレジットカードの大半は「年会費」「入会金」ともに無料です。
例えば、先ほども紹介した「JCBカードW」も年会費、入会金は完全に無料
そのため、「持ってるだけでお金がかかる」なんてことにはなりません。
社会人になると年会費がかかるクレジットカードもありますが、大筋として、
- 一般カード:2000円前後
- ゴールドカード:10000円前後
のため、カード利用で貯まるポイントで充分ペイできる金額です。
利子や手数料も基本的にゼロ円
普通にカード払いをするだけでは「利子」や「手数料」がかかることはありません。
と言うのも、カード払いの利子は「何分割にして払ったか」で決まるのです。
【手数料がかからない】
→1回払い、2回払い、ボーナス1回払い。
【手数料がかかる】
→3回払い、5回払い、6回払い、12回払い、24回払い,リボ払い
そのため、通常利用の「1回払い」を使っていれば手数料がかかることはありません。
カード会社の利益は「店舗からの手数料」がメインのため、私たちは無料でカードを利用できるのです。
限度額があるから「使いすぎ」はあり得ない
全てのクレジットカードには「利用限度額」が設定されています。
【利用限度額とは】
カードで「いくらまで払えるのか」を設定した金額。
口座からの引き落としが完了すれば毎月リセットされる。学生向けカードの限度額は10万円が基本。
利用実績に応じて限度額は上昇していくため、社会人になってゴールドカードになれば限度額が100万円を超えるものもある。
そのため、大学生は「10万円 / 月」以上の買い物はどうやっても利用できないのです。
何を買ったかは「利用履歴」でチェックできる
クレジットカードの利用履歴は全てチェックすることが可能です。
レジでもらうレシートや明細書なんて必要ありません。各カード会社のスマホアプリをDLしておけば、
- 利用金額
- 利用日
- 利用店舗
が全てチェックできるのです。
そのため、「クレジットカードで何を買ったか分からない」なんてことには絶対になりません。
むしろ、利用履歴は少なくとも半年は記録されているので、現金よりも利用用途がはっきりしているのです。
まとめ
「クレジットカードが危険」というのは、日本人の勘違いです。
ただ、クレジットカードが危険になり得るシチュエーションは存在します。
それは「利用者がバカな場合」です。
例えば、以下のような行動をしてしまう人はクレジットカードを持たない方が良い。
【NGな利用方法】
- 暗唱番号を書いたメモを財布に入れる
- クレカを落としてもカード会社に連絡しない
- 限度額を増やして使いすぎる
- 利用履歴を全くチェックしない
上記に当てはまらない場合、クレジットカードはとても便利なアイテムです。メリットは数えきれませんし、大学生も1枚は持っておいて損はありません。
この記事は大学生のクレジットカード講座の【第4回】です。
他のページをご覧になりたい方は、以下からどうぞ。
【第1回】
クレジットカードを持つべき理由
【第2回】
クレジットカードの作り方
【第3回】
クレジットカードの審査基準
【第4回】(今のページ)
クレジットカードの危険性と安全性
【第5回】
はじめてのクレジットカードの使い方
【第6回】
クレジットカード5枚の比較
【第7回】
王道のJCBカードW