大学生も、なるべく早い段階で株式投資に触れた方が良い。
そもそも、人生を真面目に考えたとき、大半の人は遅かれ早かれ投資を始めることになります。それが「株」なのか、それとも「FX(為替)」「不動産投資」なのかは異なりますが、現代社会において「日本円で銀行預金だけ」は賢人ならばあり得ないのです。
そして、年齢を重ねてからの「初めての投資」は恐ろしい。
60歳を超えたおじいさんの「退職金2000万円を使った全力投資」なんて目も当てられません。知識も経験もないくせに、大金だけは持っている人間なんて最高のカモです。あっという間に資産を溶かしてしまう。
全力投資を行うなら若いうちです。大学生が全財産の50万円を失っても長い目で見れば大した問題ではない。しかし、もし50万円を100万円にする才覚を発揮したのなら、人生の難易度は大きく下がります。
そこで今回は、投資の中でも最もポピュラーな「株式投資」を
この3つに分けて大学生向けにじっくり解説します。
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正直に言って、株式口座のサービス自体はどこの会社を選んでも大きな違いはありません。ただ、安心面を考えると、GMOクリック証券のような有名な証券会社を選ぶのが鉄板です。
大学生のための株式投資の基礎知識
「株式投資は怖いもの」と勘違いしている大学生は多い。
いや、悪いことではありません。投資は、リスクを正確に認識するところがスタートラインです。
株式投資には、銀行預金とは違い「元本割れ」のリスクがあります。100万円の株を持っていれば、200万円になることもあるし、50万円になることもあるのです。
株の基礎知識や危険性も含めて、覚えておきたいことは次の3つ。
【株とは】
→企業の分身。あなたが株を買えば、企業の一部を所有していることになる。
【株の危険性】
→元本割れのリスクはあるが、通常の取引であればマイナスになることはない。
【学生も株に触れておく理由】
→株式投資最大の魅力は「複利」だから。投資は若ければ若いほど有利。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
株とは企業の分身である
株は「企業の分身」と言い換えることが出来ます。
あなたがトヨタの株を買った場合、あなたもトヨタの一部を所有していることになるのです。仮に、トヨタの株が100円だとすれば、「株式会社トヨタの100円分」はあなたのものと言えます。
さて、トヨタの社員36万人は、毎日毎日懸命に働いています。
トヨタ社員の働きは売上増に繋がり、トヨタの価値はどんどん上がります。必然的に、あなたが持っている「株(トヨタの分身)」の価値も上がるのです。
しばらくして、100円で買った株は200円に値上がりしました。
あなたの100円は、トヨタの株を買っていたことで2倍になったのです。
今回の件では100円でしたが、これが10万円や100万円ならどうでしょうか?仮に、あなたはスマホゲームにとても詳しくて、次に流行るゲームを予想できるとしたら?
このように、「価値の上がる企業を探して利益を上げる」が株式投資の基本になります。
「株式投資は危険」のイメージは間違っている
過度なリスクをとらない限り、株式投資で借金を背負うことは100%ありません。
株って、持っている資金以上を購入することは出来ないのです。100円しか持っていないのなら、100円分の株しか買えない。そして、株の価値がマイナスになることは100%ないのです。仮に倒産しても0円になるだけですから。
ただし、「信用取引」に挑戦するなら話は別です。
【信用取引とは】
自己資金以上の株を購入すること。
日本の証券会社ならば「自己資金×3倍」までの取引が可能。利益も損失も3倍になる可能性を秘めている。
極論を言えば、10万円の資金で30万円分の株を買えるのです。しかし、もし30万円分の株が半分になれば、損失の15万円は補填しなければいけません。
10万円しか資金はないのに、15万円の損失です。
その代わり、損失も3倍ですが、利益も3倍になります。以下のようなイメージですね。
【10万円で通常取引】
株価2倍:20万円(+10万円)
株価半分:5万円(−5万円)
【10万円(30万円)で信用取引】
株価2倍:60万円(+50万円)
株価半分:−5万円(−15万円)
利益3倍は魅力的ですが、リスクを考えると大学生が手を出すべきではありません。
長期投資で複利を狙う
株式投資最大のメリットは「複利」です。
【複利とは】
金利にも金利がつくこと。
例えば、100万円を金利5%で運用すると、
[1年目]
105万円(+5万円)
[2年目]
110万2500円(+5万2500円)
[3年目]
115万7625円(+5万5125円)
以上のように、複利だと資産が増えるペースは年々上がっていく。
一見、複利は小さなものに見えますが、年数が伸びれば伸びるほどバカにならない。
例えば、あなたが社会人になってから「1年間に100万円貯金する」と決めたとしましょう。1年で100万円、5年で500万円、20年で2000万円。40歳を超えて貯金は2000万円です。決して少なくはありませんが、お金持ちと言うには心もとない。
【毎年100万円貯金した場合】
1年目:100万円
2年目:200万円
3年目:300万円
4年目:400万円
5年目:500万円
10年目:1000万円
20年目:2000万円
40年目:4000万円
ところが、「1年間に100万円入金し、毎年プラス5%で運用する」ならば、どうなると思いますか?計算を簡略化するために、各年の最終日にプラス5%を足して計算すると以下のようになります。
【毎年100万円を入金、年利5%で運用】
1年目:105万円
2年目:215万円
3年目:331万円
4年目:452万円
5年目:580万円
10年目:1320万円
20年目:3471万円
40年目:1億2683万円
たった5%の金利が、40年目には8000万円以上の差になるのです。ちなみに、年利10%なら40年目には4億8685万円です。
そのため、株式投資はなるべく早く始めるのが鉄則。投資に回せる額が少なくとも、株取引に慣れ親しんでおくことで社会人になってからの行動が早くなります。
大学生の株式投資の始め方
株取引を始めるのは簡単です。
大学のレポートやアルバイトと同じです。最初は誰でも緊張して始められない。だけど、1度始めてしまえば、何のストレスもなく毎日のように実践することが出来る。
難しいと考えてしまうのは、やったことがない人の勝手な思い込みなのです。
実際に、株取引に必要なのは次の3ステップ。
- 証券口座を開く
- 資金を入金する
- スマホ(PC)で取引
それでは、1つずつ見ていきましょう。
証券口座を開設する
証券口座の開設方法は、銀行口座とほとんど同じです。
唯一違うのは店舗に直接出向く銀行とは違い、ネット申し込みで全てが完結することでしょうか。
- 公式サイトで基本情報を入力
- 本人確認書類を提出
- 口座開設完了
この三段階で簡単に開設することが出来ます。最短で3日、遅くとも1週間くらいですね。
また、取引を行わない限り手数料等が発生することはないため、無料で利用することが出来ます。このあたりも銀行口座と同じですね。
また、街中で見かける、
- 野村証券
- 大和証券
- みずほ証券
これらは対面型の証券会社、つまり支店まで出向いて株式を購入するタイプのため大学生には向いていません。ネット証券に比べると、対面型の証券会社は手数料が高すぎます。
軍資金を入金する
証券口座に軍資金を入金した時点で、いつでも気軽に取引することが可能になります。
資金は多いに越したことはありませんが、最低でも30万円。できれば100万円は用意したいところ。と言うのも、日本株の最低購入単元は「100株」のため、数十万円の資金がないと購入することも出来ないのです。
有名企業なら、以下のようになります。
【三菱UFJグループ:537円】
→最低購入単価(100株):5万3700円
【パナソニック:990円】
→最低購入単価(100株):9万9900円
【資生堂:6892円】
→最低購入単価(100株):68万9200円
【任天堂:2万9285円】
→最低購入単価(100株):292万8500円
※株価は2018年の終値
また、厳密に言えば「信用取引」を行うことで、少ない予算でも株取引を行うことは可能です。
【信用取引とは】
自己資金以上の株を購入すること。
日本の証券会社ならば「自己資金×3倍」までの取引が可能。利益も損失も3倍になる可能性を秘めている。
ただ、「信用取引」はハイリスクハイリターンですので、大学生に気軽にオススメすることは出来ません。
PCやスマホアプリで取引を行う
取引は「スマホ」や「PC」で簡単に行うことが出来ます。
インターネットに繋がるデバイスであれば、証券会社のHPからログインが可能。近年はスマホ用の取引アプリが登場しているので、大学生はスマホ派が多いですね。
もしかすると、あなたは株取引のイメージとして「デスクの上に大量のモニターが並んでいる」みたいなのを想像しているかもしれません。
そのイメージは、株式投資だけで仕事をしている「専業投資家」や「企業勤めのプロトレーダー」の印象です。彼らは世界中の株価を目視で見張っているため、どうしても大量のモニターが必要になります。
もし、あなたが最終的に専業投資家を目指すのなら準備した方が良いのですが、最初のアイテムとしては必要ありません。
むしろ、最近はスマホだけで専業投資家として生きている人もたくさんいます。
株式投資に関するよくある質問集
ここからは、当サイト「大学生はこれを見ろ」に寄せられた株式投資に関するよくある質問集です。
随時追加する予定ですので、疑問があればコメント欄にお書きください。
株で儲けるためにはどうすれば良い?
「基本を抑えて、やりながら覚えていく」が原則です。
株取引に限らず、「しっかり準備してから始めよう」なんて考えている人が初めることは一生ありません。カイジの台詞ではありませんが、今始めない人間はチャンスを失い続けるのです。
厳しい言い方になってしまいましたが、単純に「株取引で儲ける方法」って株を始める前に見ても理解しづらいんです。
例えば、株価の値動きを表す「ローソク足チャート」なんて、素人が見てもチンプンカンプンです。説明を見ても、分かりづらいことこの上ない。
ローソク足チャート(ローソクあしチャート)は、株価などの相場の値動きを時系列に沿って図表として表す手法の一つ。ローソクチャートともいう。
単位期間を定め、単位期間中に初めに付いた値段を始値、最後に付いた値段を終値、最も高い値段を高値、最も安い値段を安値とし、この四種の値段(四本値)をローソクと呼ばれる一本の棒状の図形に作図し、時系列に沿って並べて株価の変動をグラフとして表したものである。
ローソクには、始値よりも終値が高い陽線(ようせん)と、始値よりも終値が安い陰線(いんせん)の2種類がある。古くは陽線が赤、陰線が黒で書き表されていた事、値段が上ると明るい印象があり、下がると暗い印象がある事、相場の動きを陰陽道に絡めて考えた事などから陽線・陰線の名が付いている。相場に関する印刷物が刊行されるようになった際、コストの高いカラー印刷を嫌って陽線を白抜きの四角形、陰線を黒く塗り潰した四角形で表示する様に変化し、現在の紙媒体ではおおむね黒と白で表示する。
ところが、実際に株取引を数回行えば、説明なんて見ずとも簡単に理解することが出来ます。
そのため、株式投資は「基本だけ抑えて、やりながら覚える」が原則。口座は無料で作れるため、もし株に興味があるのなら、
- 証券口座を開く
- 入門書を購入する
この2つを同時進行で始めるのがオススメです。
株はギャンブルじゃないの?
ギャンブルの定義によりますが「ギャンブルではない」と考えるのが一般的です。
もし、
ギャンブル=未来が100%予測できないもの
と定義するなら、確かに株取引はギャンブルになります。しかし、この定義ならば「起業」や「就職」もギャンブルですし、「試験勉強」すら単位が取れるか否かのギャンブルになってしまう。
代わりに、
ギャンブル=偶発的な事象に賭けること
と定義するなら、株取引はギャンブルではありません。なぜなら、仮にトヨタの株を買った場合、トヨタの従業員や店舗、工場は全て売上を上げるため(株価を上昇させるため)に動いていることになります。
胴元が手数料を取り、確率で勝敗が決まるギャンブルとは根本的に異なるのです。
借金を背負うことはないの?
先ほども解説しましたが「信用取引」に手を出さない限り、借金を背負うことは100%ありません。
【信用取引とは】
自己資金以上の株を購入すること。
日本の証券会社ならば「自己資金×3倍」までの取引が可能。利益も損失も3倍になる可能性を秘めている。
ただ、元本割れの可能性はあるので、注意が必要です。
【元本割れとは】
投資に投入したお金が減ること。
100万円を投資に回した場合、99万円以下を「元本割れ」と言う。
投資信託ってなに?
「投資信託」は「複数の株の詰め合わせ」と言い換えることが出来ます。
【投資信託とは】
複数の株をセットにして購入する手段。
大きく分けると、
[アクティブファンド]
→プロが投資先を選ぶ投資信託。プロが有望な企業を選んで自動的に購入する。
[インデックスファンド]
→国の指標に連動する投資信託。「TOPIX連動型」なら日本の一部上場企業をまんべんなく購入する。
この2つがある。
「自分で個別株を選べない場合」や「日本経済全体の成長に投資したい場合」などは投資信託を選ぶことになります。
投資信託は数多く存在しますが、普通の株と同じようにスマホやPCで簡単に購入することが可能です。
なんで大人は株をするの?
理論上は「"たぶん"儲かるから」です。
経済学部の学生はご存知だと思いますが、原則として「経済は成長するもの」です。人間が生産的な行動を続ける以上、世界中の富はどんどん増えていきます。
加えて、こちらも原則として「株価は上昇するもの」です。例えば、トヨタの社員は全員で「売上」や「利益」を伸ばそうとしています。誰もマイナスに向かって行動していない以上、企業価値はどんどん上昇していきます。
その証拠に「アメリカ」や「中国」「イギリス」などの先進国平均株価は長期的に見て成長し続けています。
もちろん、「経済バブル崩壊」や「大災害」「業績不振」などによって株価が下落することも少なくありません。タイミングによっては、1年で半分以下になることもある。
しかし、そういった下落リスクも全て含めて、
「株を持ち続けていれば"たぶん"儲かる」
が経済の基本なのです。
ちなみに、日本でこの基本理論があまり支持されていないのは、バブル崩壊(1991年〜1993年)の株価低迷から未だに抜け出せていないから。いわゆる「失われた20年」と言われるもの。
ただ、それでも基本は「株価は上へ向かうもの」なのです。
そのため、金融知識のある大人は株を買い続けます。
- 外国の株を買う
- 投資信託を買う
- 成長性のある個別株を買う
これらを駆使し、投資パフォーマンスをプラスに収束させるのです。この超低金利時代に「日本円で銀行貯金だけ」は、賢人なら選択肢として選べないのです。
どこの証券口座を作れば良いの?
大手のネット証券ならどこでも構いません。
まず、証券口座は、大きく分けると「対面型の証券口座」と「ネットの証券口座」に分けられます。
【対面型の証券口座】
→店舗に行って株を買う。手数料は高いが、証券会社の社員と相談可能。資産1000万円以上の個人や法人向け。
- 野村証券
- 大和証券
- みずほ証券
- etc
【ネットの証券口座】
→ネットで株を買う。手数料は安いが、自己判断で行う。資産の少ない個人向け。
- GMOクリック証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- etc
上記のように、対面型の証券会社は大学生が利用するものではありません。
そして、現状、大手のネット証券に明確な差は存在しません。手数料もほぼ横並びですし、パソコンでも、スマホアプリでも手軽に取引を行うことが可能です。
そのため、テレビCMを行なっているような大手ネット証券ならば、どこでも安心して取引を行うことが出来ます。
例えば、「GMOクリック証券」ですね。
私も利用していますが、PCページもスマホアプリも両方使いやすいため、大学生が初めての株投資に使う際にもオススメできます。
まとめ
大学生が株式投資を始めるメリットは多い。
最大のポイントは「複利」です。投資に回せる金額は少なくとも、在学中に投資に慣れておけば社会人になってからのスタートは格段に早くなります。
加えて、もし、あなたに圧倒的な才覚があったとしたら…。
短期間で50万円を100万円にするパフォーマンスを発揮できたのなら、あなたの人生は大きく変わります。それだけで、挑戦する価値は充分にあるのです。興味のある方は、
- 証券口座を開く
- 入門書を購入する
この2つを今すぐ同時進行で始めるのがおすすめです。
「お金持ちの習慣」の記事でも開設しましたが「すぐに行動する」は成功へ向かうための基本。今できることを、今始めない人間が成功することはありません。
また、株式投資を含めた大学生の投資全般に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
株式投資との比較や、投資全般の雰囲気を知りたい方は是非ご覧ください。