OB訪問
前回の記事で、
OBとの会話の中で「志望動機」や「自己PR」を聞かれることもあるかもしれませんが、その時点で不完全なのは当たり前。だからこそ指摘を受け、改善していくのです。
OB訪問を行うことによってマイナス評価を受けるとすれば、それはあなたのマナーや人間性がよっぽど悪いときだけです。
と解説しました。
では、『マナーや人間性がよっぽど悪いとき』ってどんな時でしょうか?
OB訪問の基本
OB訪問の基本は、
- 5〜10分前には待ち合わせ場所に到着
- 質問する内容をしっかりと考えておく
- 知ったかぶりをしない
- 真摯に対応する
です。
そんなに難しく考える必要はありませんが、1つずつ解説します。
5〜10分前には待ち合わせ場所に到着
よく「待ち合わせの5分以上前に到着しておくのはビジネスマナーの基本」と言われますが、厳密には違います。
要は「目上の人より後に到着するのがNG」なのです。
極端な話、相手が30分遅刻するならこっちは29分遅刻したって良いんです。バレませんから。
ただ、「相手が15分前に到着するならこっちは20分前…」とかやってたらキリがありませんから、仮に相手より遅く到着しても言い分が立つのが5分〜10分前という訳です。
OB訪問の時も例外ではありません。
遅刻は論外です。相手はおそらく5分以上前に到着するので、最低でも5分前には到着しておかなければなりません。
もし、ギリギリに到着する様であれば、必ずメールで断りを入れましょう。
間に合うと分かっていても送りましょう。
ちょっと好感度が上がります。
質問する内容を考えておく
基本的にOB訪問は、
『学生が質問する→OBが答える』
の繰り返しです。
OB訪問中の流れはあなたが作らなければなりません。
質問する内容を考えておくのは基本中の基本です。
また、「考えておく」だけでなく、質問内容を優先度順に並べた紙を準備しておき、開始直後に一通り目を通してもらうとスムーズに話を進めることが出来ます。
知ったかぶりをしない
OBと話していると、企業や選考に関する様々な情報を得ることが出来ます。
時には全く知りもしなかった情報、或いは「知っておくべきだった情報」を聞く時もあるでしょう。
そんなとき、多くの学生は羞恥心から逃れようと「知っているふり」「分かっているふり」をしてその場をやり過ごそうとします。
これ、絶対にNGです。
あなたは世間話をしている訳ではありません。就活のために相手の持ちうる情報全てを吸収しに来ているのです。
分からないことがあれば、すぐに、
「申し訳ありません。勉強不足で…(略)」
と切り出し、該当部分の詳しい説明を乞いましょう。
あなたは勉強しにOB訪問を行っているのです。不完全だからといってマイナスになることはありません。
ただし、「知ったかぶり」がバレたときは、間違いなくマイナス評価を受けてしまいます。
真摯に対応する
ちょっと範囲が大きくなってしまいますが、結局こういうことです。
いくつか例を挙げましょう。
態度に気をつけて話を聞く
OBと話すときは、
- 背もたれにもたれない
- 相手の目を見て話す
- メモを取る
- ヒジをつかない
- 必要以上に飲食物に手を伸ばさない
これらが基本です。
OB訪問はOB側にメリットは何もありません。あくまでも善意であなたのために時間を割いて会ってくれているのです。
礼節は必ずわきまえましょう。
最初と最後の挨拶をしっかりと
これ、意外と出来てない人が多い。
席に座ったら、質問を始める前に必ず、
「本日はお忙しい中時間を取ってくださり〜(略)」とお礼を言う。
最後にもお礼。
そして、当日の夜に軽く感想を述べたお礼のメールを送れば完璧です。
OBより値段の高いものを注文しない
OB訪問の場所としては、カフェや学内の施設などが人気ですが、その際の「飲み物」は「場所代」の様なものであり、本当の意味でカフェを利用しているんじゃないんです。
よって、OBがホットコーヒーのSサイズを頼んでいるのに、豪勢なパフェや食べ物を頼むのは原則としてNGです。
相手が頼んでいるなら"絶対にダメ"ではありませんが、シンプルなコーヒーやカフェオレを頼んでおくのが無難でしょう。
「自分の金で頼むんだから良いだろっ」って言いたい人もいるかもしれませんが、それがビジネスマナーです。
我慢してください。
まとめ
OB訪問は企業研究を深めるために行うものです。
自己PRが曖昧?業界研究が不十分?そんなことでマイナス評価を受けることはありません。それを知るためにOB訪問をするんです。
しかし、マナーや礼節を欠いた対応はマイナス評価に直結します。
繰り返しになりますが、OB訪問はOB側には何のメリットもありません。あなたの就活のためだけに付き合ってくれているんです。
礼儀正しく行動してください。