やりたい仕事が見つからない
12月に入り、合同説明会に参加したり、セミナーに参加してみたり、企業研究をしてみたり…
そして、気付いた人も多いでしょう。
「やばい。やりたい仕事も入りたい企業もない…」
ある意味、当然のことです。
大半の学生はこれまで仕事のことなんて考えたこともなかったのに、いきなり人生に岐路に立たされているのですから。
だけど、立ち止まっている場合ではありません。
もう就活は動き出しているのです。
大切なのは「とりあえず動いてみる」こと。
方向性が定まらないときに最もしてはいけないのが、
「やりたいことが分からないから、動けない」
と考えてしまうこと。
就活に限らず、進むべき道に迷ってしまった時に有効なのは、その場で立ち止まって考えてみることではなく、とりあえず動いてみることです。
人の悩みの多くは正解なんてなく、その場で考え続けても満足いく結論にはたどり着けません。
10秒後に答えを出しても、30日後に答えを出してもあまり変わらないものなのです。
ただ、少しでも「正解」に近づきたいのならば、経験や知識などの新たな要素を手に入れる必要があります。
合同説明会、友達と話す、OB訪問、何でも良い
とにかく、何でも良いから新しい要素を自分の中に取り入れるのです。
興味がなくても金融を第一志望にしている友達の話を真剣に聞いてみましょう。
もしかしたら、自分の知らない仕事の内容や目的に惹かれるかもしれません。
そうなれば、今度は就活サイトや合同説明会で金融への知識を増やしてみましょう。知れば知るほど興味が出てくるかもしれません。
もしかしたら、友達の話を聞いて「金融はないな…」と思うかもしれません。
そうなれば、銀行や証券といった金融関係の会社はとりあえず「なし」だと分かりました。次は別の業界を志望している友達に話を聞いてみましょう。
そうやって、少しずつ、少しずつ模索していくのです。
「やりがい」で決める必要はない
模索していく中で大切なのは、必ずしも「やりがい」や「やりたい事」を探す必要はないということ。
仕事への向き合い方は人それぞれです。
大切なことなのでもう一度言いますが、仕事への向き合い方は本当に人それぞれなんです。
好きなことをしてお金をもらえるのが一番と思われがちですが、「好き」を「仕事」にすると「嫌い」になってしまうことも少なくありません。
それならばいっそ、「やりがい」や「やりたい事」なんて全て無視して、給料や勤務地、福利厚生など揺るがない事実だけで仕事を選ぶのもおおいに"あり"です。
「分からない」から「頑張れない」では済まされない
そして、日本で仕事を探すことにおいて「新卒」の力は絶大です。
新卒で就活するのと、数年後に既卒扱いで就活するのでは扱いに雲泥の差が生まれます。
「分からない」から「頑張れない」という気持ちもよく分かりますが、就活においてその考えは許されません。
もし動いても動いても「分からない」なら、今あなたの持てる能力をフルに使って「良い企業」に行くべきなのです。
数年後、数十年後、あなたが本当に「やりたい事」が見つかったときに、そこに飛び込めるかどうかは「お金」と「経験」と「社会的地位」にかかっているのですから。
ただし、この考え方はいわゆる「大卒の言う『良い人生』」の話です。
お金や地位に拘らないのであれば生きる道はいくらでもありますし、リスクを背負う覚悟があるのなら自営業や起業と言った選択肢もあります。
まとめ
「分からない」時に大切なのは、とにかく動いて新しい要素を自分の中に入れること。
立ち止まって考えてはいけません。
就活はもう始まっているのですから。