勉強しかしていない
大学時代勉強しかしてこなかったことを絶望的に感じている学生がいます。
「バイトもやってない。サークル活動もしていない。こんな自分を企業が欲しがる訳がない」と。
そんなことはありません。
もし、本当に、マジメに勉強を続けてきたのならそれは充分なアピールポイントになります。
そもそも、なぜ「勉強ばかりしている学生はダメだ」という話が出てきたのか
実は、「勉強ばかりしてきた学生はダメだ。社会ではやっていけない」という考え方は20年ほど前には確かに存在していました。
まだ「大学では勉強するのが当たり前」と考えられていた時代です。
「勉強」なんてアピールすることではなく、自主的に行うなうのが当たり前だと考えられていたのです。
しかし、今はもう時代が違います。
大学全入時代と言われ、東大京大でさえも「単位が降ってくる」、いかに大学生が勉強していないかは現役であるあなたが一番よく知っているでしょう。
そんなことは企業も分かっています。
今や「マジメに勉強していた」ことがレアな時代なのです。
それこそサークルの会長よりも。
文系でも問題ない
「勉強」を自己PRにするのは理系学生に多いですが、文系でも問題ありません。
ゼミや研究室などの専門分野の話はもちろん、一般教養科目や必修の話でも大丈夫です。
大切なのは、
「勉強しかしてきませんでした(笑 へへっ、ダメですよねこんな奴…」
と、うつむいて言うのではなく、
「大学生活の大半を勉強に打ち込んできました!今時こんなマジメな奴いませんよ!?」
と自信を持って言うことです。
「勉強しかしてこなかった」と「勉強に打ち込んできた」では受け手の捉え方は全く違います。
でも、やってることは同じです。
あなたの魅力が最大限伝わるような言葉を選べば良いのです。
勉強した事実ではなくそこから何を得たのか
ただし、「勉強しました!」「勉強しました!」ではアピールとして弱すぎます。
今回の話に限らず、就活における自己PRやガクチカは事実よりも「そこから何を得たのか」が大切です。
勉強から得たものでオススメなのは「積み重ね」や「千里の道も一歩から」みたいな話。
私が解説してきたことを暗唱しても意味がないので抽象的にしか書きませんが、勉強は努力の量に応じて成果に繋がる数少ない媒体です。
一発逆転ホームランはありませんし、途方もない範囲でも1ページずつこなしていけば必ず終わります。
一見当たり前のことのようですが、このことを本質的に理解している人間は非常に少ない。学生でも、社会人でも、です。
社会に出て「10億円の成果を上げろ」と言われたとき「無理に決まってるだろ」と放り投げてしまうのか、
「まずは1000万円の成果だ。あとはそれを倍々にしていけば良い」と本気で考えられるのかでは、ビジネスマンの能力的に天と地ほどの差があります。
マジメに勉強に取り組んできたあなたには後者の能力が既に備わっています。
まとめ
「マジメに勉強してきたこと」は現代の就活においては充分なアピールになります。
また、その際は事実だけではなく「そこから何を得たのか」が大切です。