可能性
「企業は学生の現在の能力じゃなくて、可能性を見ている。だから、学生時代に成し遂げたことがなくても大丈夫」
そんな風に解説している就活本や就活セミナーはとても多い。
この考えは間違っていません。ぶっちゃけ、企業にとっては学生の優秀さなどドングリの背比べでしかなく、重要視されるのは「どれだけ伸びるか」
つまり「可能性」です。
では、「可能性」はどうやって示せば良いのでしょうか?
「可能性」とは上を見ることじゃない
「私は!御社に入社したら◯◯をして□□な成果をあげてみせます!!」
「私の!キャリアッププランは…!!」
「可能性」という言葉に希望を見出だした学生たちは我先にと「上」を向いたアピールを繰り返します。
もちろん、これは大切なことです。
「内定」にゴールを置いている学生は就活では成功しにくい。「内定を得たその先に何を見ているのか」が重要視されることもあります。
しかし、それと「可能性」はまた別の話。
可能性を示すには、上ではなく自分の足下を固めることが大切なのです。
「可能性」とは「鍛えれば伸びる」と思わせることだ
「可能性」は「鍛えれば伸びる」と採用担当者に思わせることから始まります。
そして、「鍛えれば伸びる」とは、「基本が出来ている」と言い換えることが出来るのです。
スポーツをしている人ならば分かると思いますが、基本が出来ていない人が一定のレベル以上に上がることはほとんどありません。
さらに残念なことに、一定のキャリアを過ぎると基本を身につけること自体が非常に難しくなります。
そのため、「基本は学生の自分に身につけといてほしい」というのが企業の本音です。
「基本」とは何か。
企業が学生に求めている「基本」とはさほど特別なことではありません。
挨拶や入室の際のマナー、話すときの仕草や目線、スーツの着こなしなどが該当します。
これだけです。
しかし、特別なことではないにも関わらず、以上のことをしっかりと出来ている学生は本当に少ない。
多くの学生は「出来ているつもり」になっているだけなのです。
「自分は大丈夫」と思っていても、第三者の大人から見れば「こいつは基本が出来ていない!」となる。
立ち読みで構わないので面接のマナー本をざっと読んでみましょう。
キャリアセンターや両親などの「大人」に模擬面接をしてもらいましょう。
あなたの仕草は就活の結果に大きく影響します。
まとめ
企業が求める「可能性」とは「基本」に表れます。
そして、人の基本はちょっとした仕草に出てしまうもの。
自分の動作を見返し、基本を見つめ直してみましょう。