こんな質問を頂きました。
(前略)
私は今二年生です。
高校の頃に考えていた大学生活からは、かけ離れた生活をしています。地味な大学生活をしています。
(略)
質問です。
バイト、サークルをバリバリこなし、コミュニケーション力も高く、授業の方はまあまあの充実した大学生生活を送っている人たちと、
バイトはしているが普段が決して充実しているとはいえず、友達も少なく、地味な大学生活をおっくている私のような人。
この二者は就職してからの社会人になったとき、どのような違いが生じるのでしょうか。また、それぞれはどのような社会人になるのでしょうか?
男女問わず、こんな悩みを持っている人は多い。ざっくり言うと「学生時代に地味な生活を送ってしまうと、これから先の人生ずっと地味なのかな…」という不安。
結論から言うと、学生時代の地位やポジションと社会人生活はさほど関係がありません。学生時代に地味だろうが、派手だろうがどんな社会人にもなり得るのです。
だって、評価されるポイントがガラッと変わるから。
スクールカースト
多くの学校では「スクールカースト」と呼ばれる学生間での序列が存在します。
スクールカーストとは、現代の日本の学校空間において生徒の間に自然発生する人気の度合いを表す序列を、カースト制度のような身分制度になぞらえた表現。
出典:ウィキペディア「スクールカースト」より
「スクールカースト」なんて言葉を使うと小難しく感じてしまうかもしれませんが、主力運動部や不良達がやたら偉そうになる"あれ"です。
図解を見た方が分かりやすいでしょうか。
もちろん、「1軍だから偉い」「3軍だからダメ」なんていう明確なルールが存在する訳ではありません。だけど、学校生活を送った多くの人が確実に感じる序列。
それはそのまま「異性からのモテ」や「学園祭でのポジション」に繋がり、学校生活の華やかさを決定付けてしまいます。
大学にもあるカースト制度
分かりやすくするために高校を例に出しましたが、大学にも序列は存在します。
上記の図に当てはめるなら「1軍」がテニサーやイベサーなどの活発なサークル活動をしている学生や体育会の学生。「3軍」がサークルや部活動にも所属せずに1人で行動している学生でしょうか。
ここでポイントになるのが、高校と大学のポジションは大体同じだということ。
それは単に、評価される基準が高校と大学ではさほど変わりないことに起因しています。
例えば、
- 運動が出来る
- 顔が良い
- お洒落
- ノリが良い
- 所属している団体
- etc
などの表面的な部分。また、本来はマイナスになるはずの「頭の悪さ」や「不真面目さ」は学生時代の序列にはあまり関係しません。
逆を言えば、どれだけ地味な高校生活を送っていても、入学時にちょっとお洒落をして学内最大規模のテニサーやイベサーに所属すればそれなりに派手な大学生活が送れますが、そんな賢く生きられる人は稀です。
でも、たまにいるでしょう?成人式で久々に出会ったら、
「か、変わったなお前…」ってなる人。
社会人になると根本から変わる
中学高校から大学、学生時代に1度下がったポジションを上げることは非常に難しい。だけど、社会人になるときは話が別です。
だって、評価の基準がガラッと変わるから。
顔?お洒落さ?運動が出来る?そんなの社会人になってからはほとんど評価されません。社会人になってから評価されるのは、
- 会社名
- 役職
- 年収
- 仕事が出来るか
- etc
いやもうはっきり言ってしまえば全部ひっくるめて「お金」と「安定」です。
弁護士、税理士、医者、官僚etc
これらが「すごい」と言われるのは収入が良くて安定しているからです。
大手銀行、大手メーカー、公務員etc
これらが「すごい」と言われるのも収入が良くて安定しているからです。
社会人としてポジションが上位ならば、必然的に生活も華やかになります。会社名を言えば「凄い」と言われ、合コンでは肩書きだけでモテることもあるでしょう。
そして、大半の学生は卒業後サラリーマンになります。当サイトでは何度か紹介しているように、新卒は全ての学生が横並びで勝負できる最後のタイミングです。
【参考記事】
知っておかないと損をする!大人が「新卒で絶対に就職しなさい」という本当の理由。
つまり、どれだけ学生時代に地味な生活を送っていても、就活の頑張り次第では充分に華やかな社会人生活を送れるのです。
まとめ
学生生活と社会人生活に関連性はあまりありません。
ポジションを評価される基準がガラッと変わり、ポジションが変われば周りの見る目が変わり、周りの見る目が変われば周りからの扱いが変わり、周りからの扱いが変われば生活が変わるからです。
そして、どれだけきれいごとを言おうと「社会人としての序列」や「職業によるイメージ」は存在します。
「年収1200万円弁護士(35)」「年収800万円大手メーカー勤務(29)」
すごいと思うでしょう?
「年収300万円派遣社員(37)」「年収150万円フリーター(28)」
「あっ…」って思うでしょう?
本当は、そんな他人から見たランク付けからは早く卒業して、自分だけの価値観を見つけることが一番の幸せへの近道なんですが、またそれは別の機会に。
それに、自分が卒業したとしても、大半の日本人は死ぬまでランク付けを胸に抱えているんですから、難しいもんです。