OB訪問で何を聞くか
最近「OB訪問でバカなことを聞いてくる学生が多い」という話をよく聞くようになりました。
「OB訪問で聞くこと」なんて、検索すればいくらでも出てくるし、ほぼ定型化しているもの。
どうしてそんなことが起こるのか。
実際に検索してみるとすぐに分かりました。
OB訪問で聞くこと
「OB訪問 聞くこと」
と検索すると、様々なサイトが出てきます。
そして、ほとんどのサイトが「OB訪問で何を聞くべきか」を具体例を挙げて羅列しています。
その具体例も間違ってはいません。
なのに、なぜ就活生はOBにバカみたいな質問をしてしまうのか。
それは、上記の解説サイトも、就活生も、相手の年齢を考えていないからです。
OBの年齢によって効果的な質問は変わる
23歳のOBに質問する内容と、40歳のOBに質問する内容が同じで良い訳がありません。
「入社してからの仕事内容とやりがい」を聞く?
40歳には良いかもしれません。様々な仕事を経験して、やりがいも覚えているでしょう。
23歳が的確に答えられると思いますか?
入社1〜3年目なんて先輩社員の仕事に食らいついて仕事を覚えるのに精一杯です。
「選考課程で意識したこと」を聞く?
23歳には良いかもしれません。就活情勢も企業のイメージもそれほど変化していません。
40歳が答えることに意味があると思いますか?
ウェブもリクナビも無い時代です。就活のやり方も企業ブランドも今とは全く違います。
答えてくれても「自分の将来をしっかりと見通して…」などのふわっふわの理想論だけです。
OB訪問は、若手には選考課程や研修内容、年配には具体的な仕事内容を聞くのが基本だと覚えておいてください。
聞き方も考える
平均年収や離職率、有給消化率などは就活生にとっては気になるところ。
就職四季報などに掲載されていますが、無回答(NA)の企業も少なくありません。
そのため、OB訪問にやってきた学生はよく聞きます。
「離職率は何パーセントですか?」
OBは思います。
「(知らんがな…自分で調べろよ…)」
あなたは、自分の学部の留年率を正確に把握していますか?
人事ならまだしも、1社員が離職率や有給消化率なんて把握している訳がないのです。
聞き方を変えましょう。
「就職四季報では無回答だった。だけど、気になる。肌感覚でも良いので大体の離職率を教えてほしい。高いのならその理由も」
まず、「就職四季報は無回答だった」と「自分はすでに調べた」ことを伝え、
「だけど、やはり気になる」と本気で志望しているからだと熱意を伝え、
「肌感覚でも良いので大体の離職率を教えてほしい」と相手が実際の数値を知らなくても答えやすいようにフォローを入れ、
「高い(低い)のならその理由も」と答えを先読みしておく。
ここまで考えて質問すれば、「バカ」なんて思われることはありません。
まとめ
OB訪問では気になることをガンガン聞くべきですが、相手の年齢や部署に応じて質問の内容を変えてください。
基本は、若手には選考課程、年配には仕事内容。
また、若手にも「これから40歳までのキャリアプラン」などを聞くのはおおいに"あり"です。