就職浪人、就職留年
現在、2014年の9月。
例年通りなら内定率は70%ほどですが、今年は高めの内定率を維持しているため、現在の内定率は80%ほどでしょうか。(リクルートの発表では7月1日時点で71.3%)
もちろん、まだまだ就活は続いているので、今内定がないからといって悲観的になる必要はないのですが、そろそろ「ある考え」が浮かび始めるころです。
それは、就職浪人(留年)
「秋以降に採用活動をしてる中小企業に行くくらいなら、来年もう1回大企業を受けた方が良いんじゃ…」
「今年は運が悪かっただけ…来年もう1回挑戦すれば受かるだろう…」
確かに就職浪人すれば、来年もう1度希望の企業に挑戦できます。
さて、就職浪人(留年)という選択肢は正しいのでしょうか。
大半の学生はまた失敗する
まず、最初に覚えておいて欲しいことは、就職浪人(留年)した多くの学生は希望の会社に入れていないということ。
理由は簡単。
就職浪人(留年)のリスクを理解していないからです。
早期に就職浪人を決意した学生はみんなこう言います。
「どうしても◯◯に入りたいんです」
「スタートに出遅れてしまったのが、準備を整えて来年もう1回チャレンジしたい」
なぜ来年になったら内定を取れると思っているんでしょうか。
そうでなくても、来年は「昨年就活に失敗した学生」という烙印を持って活動することになります。
今年と同じスペック、或いは、少し成長したくらいではその烙印を覆すことは出来ないのです。
やるなら、死にものぐるいで頑張れ
とはいえ、志望している企業にもう1度挑戦できるのは非常に魅力的なポイントです。
よって、もし本当に就職浪人(留年)するのであれば、今から来年の就活に向けて対策を練ることが大切。
キャリアセンターに入り浸るのも良いでしょう。
OB訪問を繰り返し、社会人と話すのに慣れるのも良い。
思い切って信頼できる就活塾に入るのも"あり"です。
繰り返しになりますが、今年ダメだったのならば、今のまま再挑戦しても必ず失敗します。
抜本的な改革と圧倒的な成長が必要なのです。
その自信がないのなら、今のまま頑張った方が良い。
それほどまでに「ストレート」の「新卒」は強いのです。
「就職浪人」と「就職留年」の違いは?
ここまでは「就職浪人」と「就職留年」を一括りにして解説しましたが、厳密に言うと、この2つは異なるものです。
就職浪人は、内定がないまま大学を卒業すること。
就職留年は、意図的に留年し、大学に残ること。
就職"浪人"を選択する学生の方が圧倒的に多いのですが、金銭的な余裕があるのであれば就職"留年"がおすすめです。
就職浪人
現在、既卒でも3年以内は新卒扱いになるため、在学中に希望の内定を得られなかった学生はこの選択を選ぶ場合が多い。
しかし、企業としては豊富な新卒から採用すれば良い話で、わざわざ既卒を選ぶ意味はあまりありません。
オマケに「既卒3年以内は新卒扱い」という括りのせいで、求職者は油断します。
「3年以内に決まれば良いやー」と。
その結果、ずるずるとフリーター生活を続け、希望の職業に着けないまま20代後半に突入する人も少なくありません。
就職留年
就職留年最大の利点は「大学のサポートを受けられること」です。
大学にもよりますが、現在は大半の大学が就職支援に非常に力を入れています。
説明会、ES添削、面接講座、マナー講座etc
それらの支援を改めて受けられることは大学生だけに許された特権です。
ただし、半年分、場合によっては1年分の学費が余分にかかるのが難点と言えます。
まとめ
あなたが本気で志望している企業や業界があるのなら、就職浪人(留年)という選択肢はなしではありません。
しかし、今のまま再挑戦すればほぼ確実に失敗します。
もう1年頑張るのであれば、来年の就活が始まるまでに自分を鍛え直してください。