就職人気企業ランキング2015卒
2014年2月26日の日本経済新聞に「就職人気企業ランキング」が載っていました。
ウェブ上で同じ記事を探したのですが、見当たらなかったので、『大学生の人気企業トップ10』をここに掲載します。
1位 東京海上日動火災保険
2位 三井住友海上火災保険
3位 三菱東京UFJ銀行
4位 三菱UFJ信託銀行
5位 みずほフィナンシャルグループ
6位 損害保険ジャパン・日本興亜損害保険
7位 三井住友信託銀行
8位 日本生命保険
9位 三井住友銀行
10位 第一生命保険
まさかの、金融系の仕事がトップ10を独占
さて、どういうことでしょうか。
学生は「安定」と「高収入」を求めている
現役学生のあなたからすれば、
「なにを当たり前のことを…」
と思うでしょうが、一昔前まではそんな風潮はありませんでした。
「好きなことを仕事にする」
「やりたいことをして生きる」
そうやって仕事を選ぶ人がたくさんいたのです。そして、それでも充分な収入を得ることが出来たのです。
しかし、現代の様に、賃金がどんどん下がる?年金制度が破綻する?失業率は?などと不安要素が溢れている時代では、何よりも「安定」と「高収入」が求められていると言えます。
「やりがい」なんてもので仕事を選ぶ人が少数派なのです。
で、金融は安定していて高収入なの?
そうなると、次に問題なのは、本当に金融業は「安定」で「高収入」なのか、という点。
結論から言うと、金融は「安定」で「高収入」です。断言します。
安定
ここで言う「安定」とは、「あなたが勤続する向こう40年潰れない」という意味です。
企業の「安定」は、「いつの時代でも需要があるか」を考えると、ある程度予想することができます。
例えば、畳会社は日本家屋の減少によって多少縮小しましたが、華道や茶道などの伝統芸能に必要不可欠なため需要がなくなることはありません。
大きく成長するのは難しいかもしれませんが、仕事が完全になくなることはあり得ないでしょう。
そういった点を考えると、「お金」は人間の生活と切っても切り離せないものです。
近い将来、現金が全て無くなってウェブマネーが常識になったとしても、ウェブマネーを管理する会社は必ず必要です。
ローン、保険、投資、これらがなくなることはあり得ません。
高収入
これは、説明云々より、実際のデータを見てください。
金融業界が「良い」かは人それぞれ
もちろん、金融業界が「良い」かどうかは人それぞれです。
確かに安定していて給料も良いですが、労働時間は長く、ノルマもある。
オマケにある程度は「人を騙す覚悟」がないと、自分自身の良心に押しつぶされてしまいます。
金融業界の離職率が他業種と比べて高いのは偶然ではありません。
っていうか「安定」で「高収入」ならBtoB企業を見るべき
就職人気企業ランキング上位の顔ぶれは毎年少しずつ変わりますが、大筋は変わりません。
「有名な企業」です。
言い換えるならば、一般消費者を顧客とするBtoC企業がほとんどだと言えます。
しかし、世の中には企業を顧客とするBtoB企業も数多く存在しています。
そして、人気や世論で収益が大きく変わるBtoC企業よりも、一定して仕事の需要があるBtoB企業の方が「安定」という面では大きく優位です。
まとめ
仕事を何で選ぶかは自由ですが、最早「やりがい」なんて曖昧なもので仕事を選ぶのは少数派と言えます。
そして、「安定」や「高収入」、「転勤なし」や「労働時間が短い」などの実利で選ぶのであれば、深い業界研究や企業研究が必要です。