就活序盤において「志望業界が定まっていないこと」は学生が思っているよりハンデになります。
なぜなら「志望業界が定まっていないこと」によって、
- 次の行動が決められない
- 目的がないからモチベーションが上がらない
- 序盤の選考に参加できない
などの明確な弊害にぶつかるからです。
では、「志望業界」或いは「志望企業」「やりたいこと」を見つけるためにはどうすれば良いか。
大切なのは「評価基準を手に入れること」です。
評価基準を手に入れる
志望業界が定まらない理由は「評価基準を持っていないから」です。
例えば、友達と飲みに行くとき、あなたはどうやってお店を決めますか?
「◯◯は美味しかったけど、ちょっと高かった」
「□□は悪くないけど、刺身がないんだよなー」
「△△は焼き鳥が美味しいけど、メニューが少ないし…」
いろんな考えや経験をもとに、飲みに行く店を1つ決めるはずです。
では、どうしてそのお店を選んだのでしょうか?
評価基準があるから良い選択ができる
居酒屋に関しては「知識」や「経験」をもとにした評価基準があるからです。
- 刺身はあった方が良い
- 焼き鳥が美味しいのはプラス
- メニューが少ないと行きづらい
これらの評価基準があるからこそ、適切な判断を行うことが出来る。
就活も同じです。
あなたが「志望業界」「志望企業」を決められないのは、就活における評価基準を何も持っていないからです。
- 平均年収600万円は多いのか
- 何が「やりがい」に繋がるのか
- どんな仕事が好きなのか
どんな小さなことでも構いません。会社選びに関する「評価基準」が1つでも見つかれば、そこからトントン拍子に話は進んでいきます。
例えば、興味がなくても、とりあえず金融の業界研究セミナーに参加するのです。
そこで少しでも興味を持てれば、話は早い。今度は銀行を調べてみましょう。銀行にも興味が持てれば、今度はメガバンク、地方銀行…と志望企業が固まるのはもうすぐです。
仮に金融に興味を持てなくても大丈夫。「金融に興味がないこと」が分かったのですから、大きな進歩です。今度は全然違う業界セミナーに参加してみましょう。
そうやって、少しずつ「自分のやりたいこと」に向かって行くのです。
具体的に何をするのか
「評価基準」を手に入れるために、具体的に何をすれば良いのか。
就活序盤における行動をいくつか紹介します。
業界説明会
就活序盤では、
- 金融
- 教育
- 製薬
などの業界の内情を説明してくれる「業界説明会」が各所で実施されています。
志望動機が定まっていない段階には最適の説明会です。
合同説明会
合同説明会とは、1つの大きな会場に数十社の企業が集まり、それぞれのブースで自社の説明をする場を指します。
こちらも志望動機が定まっていないときには最適な場所です。
難しいことは考えずに「とりあえず話を聞くこと」を意識してください。
先輩に話を聞く
人に依っては最も効果があるのが、これ。
就活序盤では何も分からなかった学生も、就活終了後にはその辺の大人よりも企業に詳しくなっています。
「どの企業が良いと思いましたか?」
「それは何故ですか?」
この2つを聞くだけで、就活の大きな力になります。
業界地図を眺める
毎年、各社から「業界地図」と呼ばれる書籍が出版されています。
どこの業界に、どんな企業が存在するのか。どのくらいの規模で、具体的に何をしているのか。
時間のある時に眺めておくだけでも、一定の情報が頭の中に蓄積されていきます。
まとめ
就活を目前にして、動けなくなっている人はとても多い。
だけど、それは「やりたいことが分からないから、行動できない」のではありません。
「行動しないから、やりたいことが分からない」のです。
まず、動くこと。そして、情報を集めること。
そこが就活のスタートです。