はっきり言って「就活に"直接的"に有利なアルバイト」は存在しません。
企業だってバカじゃないんです。「◯◯のバイトをしていたから採用」なんて雑な採用はしません。家庭教師でも営業でも同じです。アパレルでブランド内売上1位になっても同じです。そんな奴全国に何百人もいます。
しかし「就活に"間接的"に有利なアルバイト」はいくらでも存在します。
つまり、「アルバイトで身につけた◯◯が魅力的だから採用」というパターン。こういう考え方ができれば、アルバイトを武器にいくらでも内定を得ることが出来る。
今回は、
- 就活に有利なアルバイトの条件
- 具体的な就活に有利なアルバイト
この2つに分けて就活に有利なアルバイトを徹底解説します。
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就活に有利なアルバイト3つの条件
就活に有利なアルバイトの条件は以下の3つです。
【1】話す技術が身につく
→就活の基本は「面接」のため、大人と話すことに慣れる必要がある
【2】話す内容が身につく
→就活では「自己PR」と「学生時代に頑張ったエピソード」が必須。仕事が多いアルバイトなら、ここをカバーできる
【3】そのまま社員になれる
→就活前に「内定」が1つあると気が楽。本当に楽。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
【1】就活で話す技術が身につく
「話す技術」は、就活における最重要項目です。
現代の新卒就活の基本は「面接」です。書類選考や筆記試験の後に、複数回に及ぶ面接で合否が確定します。
【就活の流れ】
筆記試験
↓
書類選考
↓
グループ面接
↓
個人面接
↓
内定
そのため、「面接」で話し慣れてない奴は確実に落ちます。
あなたがどれだけ優秀だとしても、敬語もまともに使えなかったり、話の要領を得なかったら簡単に落ちてしまうのです。
だけど、アルバイトで話す技術を身につけていれば大丈夫。
塾講師や営業までする必要はありません。居酒屋やカフェで接客業をしていれば、最低限の話し方は身につけることが出来ます。キッチンや裏方作業でも、仕事によっては社員とのコミュニケーションが必要になることもある。
【話す技術が身につく】
接客業全般、塾講師、コールセンター、その他社員とのコミュニケーションがあるバイト。
【話す技術が身につかない】
工場での単純作業、清掃、交通整理
誰とも話さない単純作業は「ラク」ですが、就活への観点から見れば避けた方が良い。もちろん、「ゼミ」や「サークル」で話す技術を身につけられるなら、無理してアルバイトをする必要もありません。
【2】就活で話す内容が身につく
アルバイトで「就活中にアピールする内容」を作ることが出来ます。
就活において、誰もが避けては通れない設問が存在します。それが「自己PR」と「学生時代に頑張ったこと」です。
【自己PR】
自分の長所や短所を具体的なエピソードを持ってアピールする。大半の企業の「エントリーシート」や「面接」で問われる。
【学生時代に頑張ったこと】
大学在学中、何に打ち込んだかのか。こちらも大半の企業で問われる。
例えば、「ユニクロ」や「スタバ」でアルバイトをしている学生にとって、この設問は簡単です。
両社はアルバイトにも社員並の仕事量を求めます。どうすれば売上が伸びるのか、どうすれば顧客満足度は向上するのか。そういった環境でアルバイトをしていれば、自然と「自己PR」と「学生時代に頑張ったこと」が完成します。
【自己PR】
しっかりと目標を立て、それに向かって行動できることです。私がアルバイトをしていたユニクロの店舗では月間の売上を〜（略）
【学生時代に頑張ったこと】
スターバックスでのアルバイトです。スターバックスでは「人々の心を豊かで活力のあるものに」という理念を掲げているため、私たちアルバイトにも求めるスキルが〜（略）
もちろん、ここまで厳しい環境に身を置く必要はありません。
定番の「居酒屋」や「カフェ」のアルバイトでも、仕事をスムーズに行うために頑張ったことや、利用客のために自分で考えて動いたことがあるはずです。そういったことを上手く話せれば何の問題もありません。
ただ、工場での単純作業や、何も考えずにルーティンをこなすだけでは生まれづらい。
【話す内容が生まれやすい】
居酒屋、カフェ、レストラン、塾講師、デパート
【話す内容が生まれづらい】
工場での単純作業、漫画喫茶、清掃
また、この項目も「ゼミ」や「サークル」で作れるならば、無理にアルバイトで行う必要はありません。
【3】そのまま社員になれる
内定が1つあることの安心感は凄まじい。
誤解を恐れずに言えば、大学生がアルバイトをする会社の多くはメインの就職先として弱い。そのため、本命の内定としてのメリットはありません。
しかし、就活生の多くは「もし無職になったらどうしよう」という不安と常に戦っています。その不安が払拭されることで、パフォーマンスは大きく改善されるのです。
【大学生のバイト先】
→居酒屋やレストランは、大卒の就職先として不人気。
【大学生の新卒就職先】
→メーカーや金融などが人気。学生バイトはほぼ存在しない。
また、「ユニクロ」や「スターバックス」は、
- 学生バイトを募集している
- 新卒の就職先としても人気
という稀有な企業です。先述の「話す技術」「話す能力」の両方を満たすことも出来るため、就活を意識するならオススメです。
就活に有利なアルバイトの具体例
ここからは、就活に有利なアルバイトの具体例を解説します。
就活に有利なアルバイトの条件は、先ほど紹介した3つ、
- 話す技術が身につく
- 話す内容が身につく
- 社員になれる
上記の条件をなるべく満たすアルバイトを紹介していきます。紹介するアルバイトは以下の4つです。
【カフェ / レストラン】
→大学生の定番だが、就活にも役立つ。「接客の基本（≒人と話す技術）」が身につくため、失敗は少ない。
【小売 / 販売】
→接客の基本が身につくことに加えて、「売上を伸ばした方法（≒就活で話す内容）」などを作りやすい。
【ホテル】
→一般的なサービス業よりも求められる基準が高いため、技術を身につけやすい。大卒の就職先としても◯
【塾講師】
→人前で話す能力が身につく。大卒の就職先としても◯ ついでに時給が高い。
それでは、1つずつ詳しく解説します。
カフェ / レストランのアルバイト
大学生の定番でありながら就活も見据えられるのが「カフェ / レストラン」です。
飲食店のアルバイトは「ホール」と「キッチン」がありますが、就活を意識するなら断然「ホール」がおすすめ。人前で話す技術が身につくだけでなく、常に「誰かに見られている」というのは就活に大いに役立ちます。
「キッチン」が悪い訳ではないのですが、
- 客と関わらない
- 人の目を気にしなくて良い
- ローテーション作業が多い
と、就活を意識するのならばデメリットが目立ちます。
そのため、今から探すのであれば「ホールのアルバイト」を選びましょう。特に、スターバックスコーヒーはおすすめです。
小売 / 販売のアルバイト
飲食店と並ぶ定番が「小売 / 販売」です。
飲食店と比べると「就活で話す内容」が身につきやすいのが特徴。例えば、
- お店の売上をあげるために〜
- お客様が気持ちよく買い物できるために〜
- お客様の欲しいものを正確に把握するために〜
直接利用客と接する分、就活で話すネタはいくらでも出てきます。
そのため、雑然とした小売店よりも「デパート」や「アパレル」などの利用客と密に接する店舗がおすすめです。また、ユニクロは独自のカリキュラムを設定しているため、迷うならこちらもおすすめ。
ホテルのアルバイト
厳しさを求めるなら「ホテル」です。
可能であればビジネスホテルではなく、高級感のあるシティホテルがおすすめ。
一般的な飲食店や小売店よりもスタッフに求める質が高くなるため、働いていくうちに自然と就活で役立つ能力を身につけることが可能になります。
また、大卒の新卒就職先としても人気なのが嬉しいポイント。
残念ながらホテルはバイトから直接内定には至りませんが、内情を知っていることは選考でも有利に働きます。バイト時の社員に口利きしてもらえれば、高確率で内定を得ることが出来るでしょう。
塾講師のアルバイト
就活特化と言っても過言ではないのが「塾講師」です。
人前で話す技術が身につくのはもちろん、「生徒の成績を上げた」などのエピソードを作りやすいのもポイント。加えて、高時給でも有名なため、大学生のアルバイトしてはメリットだらけ。
ただし、塾講師は誰でも出来る訳ではありません。
中高生に教えるためには一定の学力が必要ですし、髪型や服装指定があるところも多い。毎週決まったコマ割りを渡されるため、シフトの融通も効きづらい。アルバイトとしては珍しく、面接もしっかり行います。
「出来る」ならメリットだらけですが、大半の学生はそもそも「出来ない」ので注意が必要です。
まとめ
就活に有利なアルバイトの条件は、
- 就活で話す技術が身につく
- 就活で話す内容が身につく
- そのまま社員になれる
この3つを満たすアルバイトです。
これらの条件を「サークル」や「ゼミ」で得られる場合は無理に探す必要はありませんが、就活を意識するなら覚えておいてください。
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この記事は大学生のアルバイト講座の【第5回】です。
他の講座をご覧になりたい方は以下からどうぞ。
【第1回】
みんなのアルバイト事情と基礎知識
【第2回】
アルバイトの選び方
【第3回】
稼げるアルバイト
【第4回】
出会いの多いアルバイト
【第5回】（今のページ）
就活に有利なアルバイト
【第6回】
アルバイトの面接対策
【第7回】
アルバイトの税金
