グループディスカッション
選考過程にグループディスカッション(GD)やグループワーク(GW)などを採用する企業はとても多い。
面接という一対一のものならまだしも、不特定多数とコミュニケーションを取らなければならないGDを苦手に感じる学生も多いようです。
ただ、そういった学生には共通の『勘違い』が存在します。
ちなみに、後で詳しく解説しますが、グループディスカッションで測られるのは、「チームワーク」や「初対面の人と関われるか」などです。
「リーダー(進行役)が有利」という勘違い
これ、ちょっと難しいですが、リーダーになるのは有利だけど、有利じゃありません。
前述の様に、グループディスカッションで測られるのはチームワークやコミュ力です。役職を持ってリーダーシップを発揮してもそのこと自体が評価されることはないのです。
しかし、リーダーになると発言回数が爆発的に増えます。
すなわち、アピールできる回数が増えるということ。上手く議論を仕切ることが出来るなら間違いなくプラスになるでしょう。
ところが、「上手く議論を仕切る」ってのが案外難しい。初対面で、育った環境も違って、みんなライバルだと思って「俺が!」「私が!」ってなってる学生たちをまとめるなんて簡単なことじゃありません。
結局、上手くまとめられず、マイナスになってしまうことがほとんどです。
つまり、リーダーは上手くすれば有利になるけど、有利に出来る人は少ないのです。
そんなとこにリスクを負う必要はありません。
「良い発言をしなければならない」という勘違い
グループディスカッションでは意見や思考の有効性をチェックしている訳ではありません。
そもそも、お題のほとんどは、
「企業が今直面している問題」
「正確な答えは誰にも分からない問題」
のどちらかです。明確な答えがあるのなら議論になりませんから。
ただし、
『私はAだと思います。そう思った理由はBです』
という風に自分の意見に論理性を持たせて発言することはとても大切です。
「メンバーはライバル」という勘違い
グループディスカッションを行っている学生は敵ではありません。
そもそも、その中から何人を合格させるか決まっている訳ではありませんし、逆を言えば、メンバー全員が落とされる可能性もあります。
お互いの意見を否定して足を引っ張り合うよりも、お互いの意見を尊重し合って評価をあげましょう。
相手が言葉に詰まったら助け舟を出しましょう。次に自分が困ったら助けてくれるかもしれません。
皆を蹴落として自分の評価を上げるよりも、皆で手を取り合って合格するのが正解です。
見られているのは「チームワーク」
グループディスカッションで評価されるのは、知識の多寡や議論の有効性ではありません。「チームワーク」や「コミュニケーション能力」です。
- 自分の意見を正しく伝えることが出来るか
- 人の意見を受け止め、しっかりと理解することが出来るか
- 人の話を遮って自分の意見を押し通そうとしていないか
ものすごくざっくり言うと、
「議論できる人は通る」
それがグループディスカッションです。
まとめ
- リーダーが特別有利という訳ではない
- 「良い発言」を意識する必要はない
- メンバーはライバルではない
以上3点が、GDをする上で最低限覚えておかなければならないことです。
次回は、もう少し具体的なコツについてお話します。