大企業に就職
志望企業の決め方は様々です。
業界で選ぶ人、勤務地域で選ぶ人、職種で選ぶ人、そして企業規模で選ぶ人
「大企業だから」という理由で企業を選ぶ人は批難されがちです。安定、給料、福利厚生、そこには日本人の大好きな「美徳」が全く存在しないからです。
だけど、「大企業だから」。良いじゃないですか。
大多数の人間にとって、大企業以上の就職先なんてありませんよ。
給料が良い
出典 講談社/福本伸行
業界のトップ1%に位置する大手企業は、同業界の中小やベンチャーに比べると必然的に高給になります。
お金の多寡が人生を決める訳ではありませんが、人生の大半にお金は密接に関わってくるのです。
「幸せはお金では買えない」
確かにそうかもしれません。
しかし、人々が悩むことの大半はお金で解決できるのです。
福利厚生が充実している
給料に隠れがちですが、大企業は福利厚生の充実っぷりも中小企業の比ではありません。
産休や育休などの制度はもちろん、家賃補助、交通費、社宅などの直接金銭に関わるものまで、金銭に換算すれば定年までに数千万円にも及ぶことも少なくありません。
社会的地位が高い
「地元のスーパーで働いている」と「伊勢丹で働いている」
「地元の信用金庫で働いている」と「三井住友銀行で働いている」
「地元の車販売の個人店で働いている」と「トヨタで働いている」
さて、それぞれどんな印象を持ったでしょうか？
全て後者の方が凄い印象を持ったでしょう。
勤めている企業と本人の能力や性格は直接的には関係ありません。地元の信用金庫の頭取かもしれませんし、三井住友銀行のお荷物社員かもしれません。
それなのに、並べてみると三井住友銀行で働いている人の方が立派な人だと錯覚してしまう。
肩書きに応じて本人の性格まで想像してしまうことは、心理学的に立証されています。そして、日本人はその傾向がさらに強い。
医者はみんな立派だと思っていませんか？
転職にも有利
日本の就職業界は形式的なものが大好きです。
新卒採用の時の学歴重視や筆記試験、手書きのエントリーシート。そして、それは転職の際も例外ではありません。
転職する時は前の会社や役職が非常に重視されます。
メガバンクから地元信金への転職は容易ですが、地元信金からメガバンクへの転職はほぼ不可能なのです。
安定している
「もう大企業だからと言って安心できる時代じゃない！」
ごもっともです。
誰がJALの倒産を想像したでしょうか。誰がシャープの赤字経営を想像したでしょうか。
時代の移り変わりが加速する中で、絶対に安心な会社なんて存在しないのです。
ただ、それでも同じ条件下なら圧倒的な資本力を誇る大企業の方が安定しているのは議論するまでもありません。
まとめ
大企業が最も優れている訳ではありませんが、よほどの理由がない限りは大企業をあえて外す必要はありません。
感情や雰囲気を抜きにすれば、大企業ほど恵まれた会社はないのですから。
