体育会の学生は就活で有利?
就活を始めるとそんな噂を耳にすることも増えると思います。
「体育会はコネ入社が出来る」
「部活をやっていたら有利」
話の大小はあれど、これらの噂は基本的に間違っていません。
体育会、あるいは運動系の部活動をしていた学生は就活で有利です。
残念だけど、これ、事実なのよね
さて、「体育会の学生が就活に有利」と書きましたが、厳密に言うと少し語弊があります。正確には、
「企業が求める人材をまとめると結果的に体育会出身者ばかりになってしまったから、いっそ体育会出身の学生を優遇しようとする企業が増えた」です。
では、「企業が求める人材」とは何でしょうか。
コミュニケーション能力
「コミュニケーション能力」は、毎年経団連が発表している「選考時に重視する要素」で9年連続ナンバーワンを獲得しています。
どんな会社でも、内外において人と接することを避けて通ることは出来ません。
能力や教養は入社してからいくらでも身につけさせることが出来ますが、コミュニケーション能力がなければそれすら出来ないのです。
さて、体育会出身の学生はどうでしょうか。
もちろん団体によって程度の差はありますが、多くの部活動では上下関係が厳しく、チームプレイを行う上で学生間のコミュニケーションは欠かせません。
つまり、「部活動を4年間続けていること」が、ある程度のコミュニケーション能力を持っている証明になるのです。
努力する習慣がある
先ほども少し書きましたが、企業はすぐに仕事のできる人材、いわゆる「即戦力」なんて新卒に求めていません。
社会に出たこともビジネスも経験したこともない学生に「即戦力」を求めるのは非常に危険です。そのため、体系のしっかりしている企業ほど研修や教育に多大なる時間と手間とお金をかけています。
さて、入社直後は使い物にならなくても、ゆくゆくは会社に利益を還元してくれる人材を企業は求めています。
そのために必要なのは、研修や教育を受け入れて成長できる能力、つまり、コミュニケーション能力と努力する習慣です。
この「努力する習慣」が案外くせもの。
大抵の物事は、努力してもすぐに成果は出ません。頑張って、頑張って、頑張って、忘れたころに最初の頑張りの成果が出るものです。
そのことを意識的にしろ、無意識にしろ理解している人間とそうでない人間とでは、努力にかける労力に天と地ほどの差が生まれます。
だから企業は「学生時代に力を入れたこと」を聞きたがる訳です。努力する習慣があるか見極めるために。
さて、体育会の学生はどうでしょう?
解説するまでもありませんね。試合や勝負の一瞬のために何年もの時間を費やしているのです。
努力の価値が分かっていないはずはありません。
コネ入社も存在する
いろいろと問題があるので実名は出しませんが、体育会出身者のコネ入社も存在します。
特に有名私立大学は凄い。歴史が長く、実績のある部活では縦意識が非常に強く、部室には人事力のあるOB全員の名刺がファイルに保存されている部活も数多く存在します。
もちろんあからさまなコネ入社ではありません。筆記試験もありますし、面接も最初から最後まで行われます。
ただ、筆記試験は全通、面接も、
「あぁ、○○大○○部の子か。部活どうだった?大変だったでしょ?」
と終始和やかに進行し、よほどの粗相をしない限り落ちることはありません。
まとめ
体育会出身の学生は就活においては有利だと言えます。
コネ入社に関しても賛否両論あると思いますが、事実です。
体育会出身の学生は全力で自身が頑張ってきたことを前面に押し出し、コネがあるなら使いましょう。
それ以外の学生は批判しても僻んでも時間の無駄です。体育会出身の学生は確かに有利ではありますが、部活をやっていないと就活で成功できない訳ではありません。
あなたはあなたの武器で就活を乗り切れば良いのです。