ベンチャー企業
いつの時代もベンチャー企業に入社したいという学生は一定数います。
「成長を期待できるから」
「起業マインドを学べるから」
入社する理由は様々ですが、ざっくり言うと「ベンチャー企業でしか学べないことを学びたい」という意見が大半です。
そんな学生の意思を受けて、就活サイトもベンチャー特集を組みます。
「急成長ベンチャー企業!」
「超有力ベンチャー企業!」
ちょっと待て。
「有力」が確定したベンチャー企業に意味はないんじゃないか。
ベンチャー企業で学べること
今までもいくつかの記事で解説しましたが、
ちょっと待て。あなたは中小企業とベンチャーの違いと特徴を分かってる?
「大企業は歯車だからイヤ!自分の力で会社を動かしたいからベンチャーや中小に行く!」…て言ってる学生がいたけど、バカなの?
ベンチャー企業にはベンチャーでしか学べないことがたくさんあります。
「短期間で仕事ができるようになる」
「社長との距離が近く、自分の仕事がそのまま業績に影響する」
ざっくり言えば、疑似起業体験ができるということ。
もちろん入社する理由は様々ですが、ベンチャー企業に定年まで勤めようと考える学生なんてほとんどいません。
大半は「いつか起業するため」に、或いは「自由な風土で仕事をするため」にベンチャー企業を選んでいます。
福利厚生はないし、環境も悪い
そんなベンチャー企業の欠点は、福利厚生が薄く、労働環境が悪いこと。
基本的に、福利厚生や労働環境を整えるのは最後です。
【1】会社を立ち上げる
↓
【2】利益は少なく労働時間は長い
↓
【3】利益が上がってきて、社員も増える。労働時間は相変わらず長い
↓
【4】社員も増えたので、労働環境を整える
こんな感じ。
そのため、「ベンチャー企業」の社員の多くはみんな血反吐を吐きながら仕事をしています。
よくベンチャー企業のインターンに行ってベンチャーの仕事を分かった気になってる学生がいますが、インターン学生って「お客様」ですからね。
そりゃドス黒い部分は見せられません。
【3】の段階の"有力"ベンチャーに意味はあるのか
ここで注目したいのが、先ほど紹介した【1】〜【4】の流れ。
ベンチャー企業の魅力の1つでもある「疑似起業体験」
これを最も実感できるのが【1】と【2】の段階な訳です。
【3】まで行ってしまうと、社長との距離も遠くなり、企業規模も大きくなるため末端の仕事ばかりになってしまいます。
そのくせ労働環境を整える段階には達してないので、1日12時間労働残業代なしなんて悲劇が起こる訳ですね。
そして、就活サイトで紹介される"有力"ベンチャー企業や"急成長"ベンチャー企業は【3】の段階である可能性が非常に高い。
果たして、そのベンチャー企業に入る意味はあるのでしょうか。
まとめ
既に注目されているベンチャー企業は、ベンチャー企業特有の魅力を失っている可能性が非常に高い。
ベンチャーでしか学べないことを学びたいのなら、"有力"ベンチャー企業に進むのはオススメできないのです。
もちろん、ベンチャーで学ぶことではなく、その「企業が良い!」と断言できる理由があるのなら話は別ですが…。