仕事の意味
「2015卒の就活が始まった」と言われてから4ヶ月ほどが経ちました。
多くの学生が自己分析を行い、企業研究をして、選考に進み始めています。
早い人では既に内定を得て最後の学生生活を楽しんでいるかもしれません。
ところが、順調に就活を進めている人がいる一方で、「就活にやる気が出ない」と考えている人もたくさんいます。
「やりたい仕事がないし、そもそも働きたくない…」
この考えを甘えと捉えるかどうかは人それぞですが、理由はよく分かります。
そして「やりたい仕事がない」っていう状況は、悪くない。
むしろ、良い。
「やりたい仕事」は破滅への考え方
「やりたい仕事がある!」人をわざわざ否定はしませんが、就活の時期に「やりたい仕事」を声高々に主張する学生は非常に危ない。
そもそも「やりたい仕事」と言いながらも、仕事の実態を正確に把握している学生はほとんどいません。
大半が学生時代の仕事とは全く関係ない経験やイメージの元に「やりたい仕事」を決めています。
それこそ、「バイクに乗るのが好きだからHONDAが第一志望」とか。
だけど、入社してすぐに「やりたい仕事」を実感できる人は少ない。
「研修」「新人」「上司」「同期」「景気」
ありとあらゆる要素があなたを「やりたい仕事」から遠ざけます。
自分の裁量で仕事が出来るようになるのは早くても5年、もしかしたらずっとやってこないかもしれない。
「思ってたのと違う…」
そう思い始めた新入社員の心が折れるのは早い。
仕事とは生きるための「手段」だ
「生きるためにはお金がいる。自分のやりたい事(趣味等)をするにもお金がいる。だから、仕事はなるべく良い条件で続けられることが第一」
この考えが根本にある人は強く、社会人になっても簡単に潰れたりはしません。
入社してすぐ希望の仕事が出来なくても、上司に理不尽に怒られても、同期がバカばっかりだとしても、です。
だって、「生きるための手段」だから。嫌なことも苦しいこともあるのが当然だから。
それでも続けていると「やりがい」が出来る
人間とは不思議なもので、「手段」と考えていた仕事でさえも続けていくとそれなりに「やりがい」や「楽しさ」が見つかります。
そりゃそうです。
どんなことでも、成功すれば嬉しいし、成功すれば褒められるし、褒められたらやる気が出ますから。
「やりたい仕事がない」?そりゃ良いことだ
「やりたい仕事がない」のなら仕事を選ぶ理由は「条件」だけです。
給料、勤務地、福利厚生、社会的地位、企業規模、ありとあらゆる条件から自分の好きな仕事を選ぶことが出来ます。
「やりたい仕事」や「やりがい」なんて無くても良いんです。
むしろ、最初は無い方が良いかもしれない。
お金は生きるために必要不可欠です。そして、お金を稼ぐために「仕事」は必要。
生きるために必要不可欠なものを「やりがい」なんて今だけの曖昧な感情で選んで良いと思いますか?
まとめ
「やりたい仕事」がないことに負い目を感じる必要はありません。
むしろ、その方が分かりやすくて良い。
今、すでに「やりたいこと」があるのなら崩す必要はありませんが、「やりたいこと」がないのなら実利を取りましょう。