家計簿とは、資産管理です。
社会人になれば多かれ少なかれ資産管理が必要になります。収入はいくらで、保険料は、税金は、貯金は、投資は…。そうやって少しずつ資産を増やしていきます。
だけど、社会人になってから資産管理を始めるのは大変です。
だからこそ、大学生のうちから始めるのです。学生のうち、まだまだ金額の規模が小さいうちから家計簿を付けることで、社会人になってからの資産管理はグッと楽になります。
大学生の家計簿の付け方
一言に「家計簿を付ける」と言っても、やり方は多い。
20年前なら、「アナログの家計簿に書き込む」しか選択肢はありませんでしたが、今ではスマホアプリを中心に様々なツールが登場しているのです。
大きく分けると次の3つ。それぞれにメリットデメリットがあるため、あなたの用途に応じた手段を選ぶのが正解です。
【手書きの家計簿を付ける】
→本屋やAmazonで売っている「家計簿」に直接書き込むパターン。気軽に始められるが、お小遣い帳の範囲は出ない。
【低機能の家計簿アプリを使う】
→アナログ家計簿のスマホアプリ版。こちらも気軽だが、大抵の人は面倒くさくなって途中で辞める。
【高機能の家計簿アプリを使う】
→最もオススメ。毎月の支出や収入を一元管理できる。最初はやや面倒だが、始めてしまえば向こう数十年の資産管理に使える。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
手書きの家計簿を付ける
「手軽に始める」+「誰でもそこそこ続く」のが手書きの家計簿です。
なんだかんだ、アナログの人気は根強い。毎日手書きで記録を残すのは手間ですが、中途半端にアプリでやるよりは継続率が高い。やはり、目に見える形で存在しているのは大事なんですね。
とは言え、手書きの家計簿は得られるデータが圧倒的に少ない。
言うまでもなく、自分が書いた以上のデータは認識できないのです。自動でグラフになることもなければ、いつもより飲み代が増えたときに教えてくれる機能もない。
「最低限の家計簿」を求めるのなら"あり"ですが、先々のことを考えるとアプリによる一元管理がおすすめです。
低機能の家計簿アプリを使う
最も手軽に始められるのが「低機能の家計簿アプリ」です。
「低機能」と言うと聞こえは悪いですが、「シンプル」と言い換えてもらっても大丈夫。収入と支出を入力する必要最低限のアプリのことです。
具体的に言えば、
- かけ〜ぼ
- おカネレコ
- マネー手帳
などが挙げられます。
正直、どれを選んでも機能に大きな違いはありません。
支出を入力し、項目別に分けるとカレンダーやグラフにして出力してくれます。無料で始められる上、スマホで簡単に管理できるので大学生には人気です。
ただ、大抵の学生はすぐ辞めてしまいます。
始めるのは簡単なものの、低機能ゆえに入力は手間なのです。家計簿アプリに限らず、
「始めるのは簡単だけど、続けるのは面倒くさい」
というものをずっと続けられる人は少ない。「とりあえず」で始めるのなら"あり"ですが、社会人になってからの資産管理も見据えるなら低機能のアプリを使う意味はありません。
高機能の家計簿アプリを使う
社会人になってからも継続して使えるのが「高機能の家計簿アプリ」です。
「高機能の家計簿アプリ」は家計簿としての用途を大きく超えています。
- レシートを撮影するだけで自動入力
- クレカと電子マネーの提携で入力簡単
- スマホ、PCのどちらでも利用できる
- 銀行口座や証券口座の連携で資産管理
などなど、挙げていけばキリがない。そのため、単純な家計簿としてだけでなく、将来的には「貯金」「株式」「年金」などの資産管理に使うことが可能です。
ただし、最初に始めるのは少し面倒くさい。
家計簿アプリに限らず「高機能のもの」は大抵やり方を覚えるのに時間がかかるのです。とは言え、慣れてしまえば「手書き家計簿」や「低機能の家計簿アプリ」に比べると圧倒的にラクなので個人的には最もオススメできます。
高機能の家計簿アプリの定番は「マネーフォワード」です。
ここからはマネーフォワードを使った、
- 簡単に続けられる家計簿の方法
- 将来的な資産管理のコツ
を解説していきます。
誰でも続けられる家計簿の始め方
高機能の家計簿アプリ「マネーフォワード」を使えば、誰でも簡単に家計簿を続けることが出来ます。
そもそも、家計簿なんてものは続けられる人の方が圧倒的に少数派です。毎日の支出を記録し、見やすいようにまとめる。そんなことを毎日毎日終わりなく続けられる人なんてほとんどいません。
しかし、技術に頼るなら話は別。
と言うのも「マネーフォワード」には、
クレジットカード(および電子マネー)を連動させる
という機能が付いています。この機能を使えば、わざわざ手入力しなくても、あなたが使った金額が全て自動でマネーフォワードに反映されるのです。
家計簿とクレジットカードの連携
今や、大学生でも当たり前のようにクレジットカードを持っている時代です。
あなたが普段使っているクレジットカードとマネーフォワードを連携させておけば、自動的に金額と内容が反映されます。極論、日常における支払いを
- クレジットカード
- 電子マネー
全てこの2つで行えば、何もしなくても家計簿を続けることが出来るのです。
普段現金払いをしている学生は想像しづらいかもしれませんが、生活の基盤をカード払いにするのはとても便利です。財布の残額を気にする必要はなく、現金決済よりも圧倒的に早い。
今後、日本でもキャッシュレス(現金離れ)はどんどん進んでいきます。
大学生の今のうちに、クレジットカードや電子マネーに慣れ親しんでおくことは大切です。
大手系のクレジットカードなら何でも可
マネーフォワードは、大抵のクレジットカードと連携することが可能です。
大学生の定番「JCBカードW」はもちろん、
- 楽天カード
- エポスカード
などの大学生に人気のカードは全て対応しています。
連携の手続きは多少手間ですが、最初のハードルさえ越えれば手書きの家計簿より遥かにラクです。
【クレジットカードを持っていない方へ】
初めてのカードならJCBカードW(公式サイト)で間違いありません。
セキュリティ堅牢で使える学生向けカードの王道です。また、クレジットカードの基礎知識は大学生のクレジットカード総合解説記事をご覧ください。
将来的には資産管理が可能
マネーフォワードの魅力は、クレカを基本としたあらゆる金融サービスとの連携です。
「銀行口座」や「証券口座」と連携することで、自分が持っている全ての資産を簡単に管理することが可能になります。
はっきり言って、まともな資産管理が出来ている社会人は非常にまれです。給料がいくらで、保険はいくら払っているのか。預貯金の総額は?今までに払った年金の額は?そういった情報を、大抵の社会人は「なんとなく」で済ましています。
しかし、マネーフォワードに金融機関を登録しておけば問題ありません。
全ての資産をスマホだけで管理できるのです。その一歩目として、今から家計簿を付けるのは大きな意味があります。
もちろん、セキュリティは万全。
「お金」という最も重要なデータだからこそ、あらゆるセキュリティ対策を用いて運用が行われています。その証拠に、流出などの事件が起こったことはありません。
まとめ
大学生のうちから家計簿を付けることで、将来の資産管理への一歩目になります。
とは言え、面倒くさい地道な入力作業を続けられる人は多くない。あなたが作業好きな方なら良いのですが、もし続ける自信がないのであれば「マネーフォワード」+「クレジットカード」の自動入力システムを利用するのをオススメします。