意識の高い学生
こんな質問を頂きました。
はじめまして。有名私立大学に通う2年生のものです。
今回は「意識の高い学生(笑)」と「意識の高い学生」について意見を頂きたくて質問を送りました。
質問内容は、ずばり「両者の見分け方」です。
私の周りには「意識の高い学生(笑)」「意識の高い学生」のどちらか分からない人がたくさんいます。
既に偉業を達成している人は本物なのでしょうが、そんなのは軽く話しただけやツイッターの投稿だけでは判断できません。
例えば「(笑)はスタバでmacbookを使いたがる」のような分かりやすい指針はないのでしょうか?
是非たくさんの大学生を見てきた運営者さんの目から見分け方を教えてください。
(笑)の方に劣等感を感じる自分が嫌になってしまいます…
こういう感じの質問、意外と多いんです。
大学生はどうしても周りの人間を自分より"上"か"下"かで判断しがちです。"上"の人間には劣等感を抱き、"下"の人間には優越感を持つ。
あまり良い習慣ではありませんが、価値観を変えるのは手間ですので今回は置いておきましょう。
さて、「意識の高い学生(笑)」と「意識の高い学生」の定義は様々ですが、よく言われているのが「出来てないことを語るのか」「出来ることを語るのか」というポイント。
「起業したい」といつも言っている→ニセモノ
「起業した」と既に行動している→ホンモノ
こんな考え方です。
ただ、質問をくれた学生も言っているように、実際に行動しているかは非常に分かりづらい。
そこで、それぞれの学生の特徴を一見関係なさそうな視点からまとめてみました。
単位の有無
『ホンモノは単位を取り、ニセモノは単位を落とす』
大学に在籍する理由は様々ですが、その大半は「講義を受け」「単位を取らねば」意味がないものばかりです。
そのため、学生の身分でありながら本気で何かを志す学生は、学生の本分もしっかり行っていることが多い。
また、これを言うと、
「著名なビジネスマンは大学中退者が多い(≒大学で勉強していない)」
と言う人が必ず現れますが「大学が自分に必要ないと考えて中退する」と「大学に在籍しながら単位すら取れない」は全然違います。
恋人の有無
『意識が高い人はモテる。意識が高い人(笑)はモテない』
アメリカの心理学者、リチャード・センターズの調査では「異性に最もモテる能力とは達成能力である」という結果が出ています。
目標を掲げ、目標に向かって努力する。そして、達成する。
その過程は多くの異性の目から魅力的に映ります。
「意識の高い学生」と「意識の高い学生(笑)」の差は行動の有無です。行動が伴っているホンモノであればモテやすく、口先ばかりのニセモノであればモテないのは自明の理と言えます。
ただ、上記はあくまでも男子学生の話。
女子学生は能力が高すぎるとどうしても男子が一歩引いてしまいます。
「恋人がいればホンモノ。いなければニセモノ」という基準は男子だけのものだと覚えておきましょう。
SNSの使い方
『ホンモノは空き時間しか使わない。ニセモノは常に張り付いている』
ツイッターやフェイスブックと言ったSNSは非常に便利なツールです。意識の高い学生ともなれば、情報収集やまだ見ぬ人との交流などを目的として使う人も少なくありません。
しかし、SNSはメインがあってこそのサブです。
様々なイベントを企画するから、告知としてSNSを使う。
プログラミングを勉強しているから、情報収集のためにSNSを使う。
SNSは元々行っている「何か」を加速させるための装置です。そのため、ホンモノは常にSNSに張り付いたりはしません。
いつもSNSに張り付いて自慢を繰り返す学生、それはニセモノの可能性が高い。
「意識高いから」と自虐しない
『意識の高い学生(笑)は自虐する。意識の高い学生は反応しない』
「意識が高い」という言葉も随分一般的になりました。大学生活の中でちょっとでもやる気を見せると、
「おまえ意識たっかいなー(笑)」
とバカにしてくる学生も少なくありません。
そう言われたとき、ニセモノはすぐに反論したり拗ねたりします。
「なにもしない人よりはマシじゃない?」
「どうせ俺は意識高い人ですよー」
だけど、これらは人の目を中心に考えているからこそ出てくる思考です。本来の目的があって、結果的に意識が高くなっているような学生は周りの目なんて気にしません。
同じ理由で、周りの目を気にしないからSNSで自慢したりもしません。
まとめ
- 単位を取れていない
- 恋人がいない
- SNSに張り付いている
- 自虐する
これらのポイントが当てははまる人は、口先だけで行動しない人、すなわち「意識が高い学生(笑)」である可能性が高い。
ただ、最初にも言いましたが、相手を品定めして優越感を感じようが劣等感を感じようがあなた自身の価値は何も変わりません。
そんなことに時間を使うくらいであれば、自分を高めることに時間を使った方がよっぽど有意義です。
その時は、黙って努力しましょう。
達成してから、自慢しましょう。