待ち合わせの作法
時間は「守るのが良い」のではなく「守るのが当たり前」のものです。
時間にルーズな人はそこを根本的に勘違いしています。その結果、簡単に時間に遅れ、それを大事と捉えず、知らず知らずのうちに自らの評価を落としてしまうのです。
「いいか!これからは絶対に待ち合わせに遅れるんじゃないぞ!!」
と、そんなことを言ってもきっと改善されることはない。時間にルーズと言うのは一種の病気です。本人に断固たる意思がないと心変わりは決して起こらない。
ならば、角度を変えましょう。
どうすれば待ち合わせに遅刻したときのダメージを最小限に出来るのか。
今日はそんなお話です。
「遅れ方」は大切である
「わりーわりーアニメ見てたら遅れたわ。別にいいだろ?」
「本当にごめん!電車の時間勘違いしてて…!!本当ごめん!」
どちらがより「イラつく」かは論ずるまでもありません。同じ遅刻でも「どうやって遅れるか」によって受け取り方は大きく異なるのです。
今回紹介する「遅刻の作法」は次の4つ。
- 1分でも遅れるなら連絡する
- なるべく早く連絡する
- 到着するまでは言い訳しない
- 見える位置からは走る
それでは、1つずつ解説していきます。
【1】1分でも遅れるなら連絡する
時間にルーズな人は大抵こう言います。
「数分の遅れなんて遅刻のうちに入らないでしょ」
では、何分からなら遅刻なんでしょうか?10分?なら9分は遅刻じゃないのか?
待ち合わせから1分でも遅れたら遅刻だと考えるべきなのです。1分でも遅れそうならすぐに連絡を入れる。
「ごめん。ちょっとだけ遅れるかも」と。
間に合うなら間に合うで構いません。
「遅れるかも」→間に合う は何のプラスマイナスもありませんが、
「間に合う」→僅かでも遅れる はマイナス評価を受けてしまうのですから。
【2】なるべく早く連絡する
待ち合わせの時間になってから「ごめん!!遅れる!!」なんて連絡してくる奴はバカです。既に遅れてんじゃねえか。
もっと早く、遅刻すると確信した時間があったはずです。
寝坊したとき、服が決まらなかったとき、電車に乗り遅れたときetc
その瞬間に連絡するのです。
「ごめん。遅れる」と。
早く連絡すればするほど待たされる側の選択肢は広がります。家を出る時間を遅らせることも、ゆっくり歩いて行くことも、本屋に寄ることも出来るのですから。
極端な話、前日に連絡をしておけば遅刻ですらなくなるのです。
【3】到着するまでは言い訳しない
「ごめん!間に合うと思ったんだけど、昨日先輩の飲みの誘い断れなくて…すぐに帰ろうとしたんだけどカラオケ行くぞって言われてそれでも朝は起きたんだけど気付いたら寝ちゃってて…」
うるせえ。喋ってる暇があったら早く来い。
待たされている側からすれば遅刻の原因なんてどうでも良いのです。連絡するときは事実だけを一言で伝えてください。
「ごめん。遅れる」或いは、
「ごめん。寝坊したから遅れる」と。
言い訳するなら直接言いましょう。
【4】見える位置からは小走る
バカバカしいように思えて、意外と大切なのがこれ。
これまでに紹介した手法を一言で言うなら「誠意」です。
「わざとじゃないですよ」
「反省してますよ」
「悪気があった訳じゃないんですよ」
そんな意思をそれとなく伝えることで相手の怒りを最小限に抑えています。
それなのに、遅刻している本人が遠くからゆっくり歩いてきたら台無しです。
相手から見える位置まで着いたら走るのです。ブーツだろうがヒールだろうが関係ありません。精一杯走るのです。
周りが見えない場所での待ち合わせなら息切れして到着するのです。汗をかいていなくてもハンカチを首もとに当てながら登場するのです。
まとめ
- 1分でも遅れるなら連絡
- なるべく早く連絡
- 到着するまでは言い訳しない
- 見える位置からは走る
この4つの作法を守れば、遅刻に対して受けるダメージを最小限に抑えることが出来ます。
また、今回は多く語りませんが、遅刻が多い人の原因は大抵「過信」です。
「15分で用意できる」と思っていても実際には20分かかっている。
「5分で駅まで行ける」と思っていても実際には10分かかっている。
あなたが想定している「自分の行動」に5分ずつ時間をプラスするのです。そうすれば遅刻することはなくなります。