「サークル選びを失敗すると、大学生活も失敗するんですか?」
大げさではありますが、否定出来ない事実です。
なぜなら、サークルに参加して学生生活を送れば、
- たくさんの友達を作る
- 毎週決まった予定が入る
- 長期休暇には旅行に行く
- 恋人を作る
こういった「ベタな楽しい学生生活」を簡単に実現できるからです。
ところが、それはあくまでもサークル選びに成功した場合の話。多くの新入生は、サークルの実態も知らないまま入会し、勝手に幻滅して離れていく。
1年次には30人いた同期も、卒業時には5人しかいないサークルなんて珍しくありません。
そこで今回は新入生のためのサークル選びをじっくり解説します。
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サークルの種類
サークルには大きく分けて3つの種類があります。
- 運動系サークル
- 文化系サークル
- 混合サークル
それでは、1つずつ解説していきましょう。
運動系サークル
文字通り、主体となる活動内容が「運動系(アウトドア)」のサークルです。
人気どころは、
- テニス
- フットサル
- バスケットボール
- 野球
- アルティメット
- バドミントン
- 卓球
このあたり。
学生の半分ほどが「中高時代に経験のあるスポーツを大学ではまったりやりたい」という意識で活動しています。
もちろん初心者でも入会することは可能ですが、経験があるスポーツの方が活動しやすいのは言うまでもありません。
また、文化系サークルに比べると「チャラい」「飲み会が激しい」可能性が高く、なんだかんだ辞めていく学生が多いのが特徴です。
文化系サークル
こちらも文字通り、主体となる活動が「文化系(インドア)」のサークルです。
人気どころは、
- 軽音
- 吹奏楽
- 食べ歩き
- 映画研究
- 漫画研究
- ポケモン
- プログラミング
- 英会話
- etc
このあたり。
運動系と違い、文化系サークルに所属している学生の多くは「興味のあることを大学から始めたい」という意識で活動しています。
そのため、初心者に優しい真面目なサークルが多く、運動系に比べると辞めていく学生は少ないのが特徴です。
混合サークル
大学に依っては、「運動系」と「文化系」の両方の側面を持つサークルも存在します。
こちらは大学によって呼び方が様々で、
- イベントサークル
- 何でもサークル
- お楽しみサークル
- 総合サークル
などが一般的。
名目上は、キャンプや海、スノボや食べ歩きなどの「楽しいことは何でもやる!」を主目的としたサークルですが、実質ただの飲み会団体になっているサークルがほとんどと言えます。
サークル活動の内容
「テニスサークル」と言えども、毎日テニスをしている訳ではありません。
サークル活動は「大学生活を楽しむ」が第一目的です。そのため、メイン活動以外にも、いくつかの活動を行っています。
活動は主に3つ。
- メイン活動
- 飲み会
- 合宿(旅行)
1つずつ見ていききましょう。
メイン活動
文字通り、サークルのメインとなる活動です。
テニスサークルならテニス。フットサルサークルならフットサル。ポケモンサークルならポケモン。
どのくらいの頻度で活動を行っているかはサークルにも依りますが、週に3日程度が一般的。
活動全てに参加する必要はありませんが、
- 週5日活動してるサークルに週1日参加
- 週1日活動してるサークルに週1日参加
この2つならば、前者の方が浮きやすく、後者の方が馴染みやすい。
そのため、ある程度は参加頻度と合致するサークルを選ぶことが大切です。
飲み会
メイン活動と並ぶのが「飲み会」です。
飲み会の頻度もサークルに依って様々です。学期末や年末などの節目にしか飲み会を行わないサークルもあれば、活動終わりに毎回飲み会を行っているサークルもあります。
こちらも全て参加する必要はないのですが、メイン活動と同じく、
- 週に5回飲み会があるサークルで、年に5回参加
- 年に5回飲み会があるサークルで、年に5回参加
この2つならば、前者の方が浮きやすく、後者の方が馴染みやすい。
そのため、ある程度は参加頻度と合致するサークルを選ぶことが大切です。
合宿(旅行)
大抵のサークルは、長期休暇中に合宿を行います。
「合宿」とは言え、一部のガチ系サークルをのぞけば「練習3:遊び7」程度の旅行です。テニスサークルで言えば、午前中は練習、午後は観光、夜は飲み会、みたいなプログラムが一般的。
合宿に関しては深く考える必要はありません。
ただ、
- 飲み会でベロンベロン+泊まる部屋がある
というコンボによって、毎年1〜2人の男子が暴走し、女子からの好感度が急降下します。
逆を言うと、そこで抑える側に回っておけば女子からの好感度が上昇するので覚えておきましょう。
サークルの選び方
では、実際にどのようにしてサークルを選べば良いか。
ポイントは次の3つです。
- メイン活動に参加できるか
- 高すぎる年会費を取っていないか
- 先輩の雰囲気は合っているか
それでは、1つずつ解説していきます。
メイン活動に参加できるか
「練習は週3であるけど、練習は自由参加だよ!飲み会とか旅行だけの参加だけでも良いし!!」
こんな風に勧誘されますが、メイン活動に参加しない学生は高確率で辞めることになります。
サークル活動に限らず、会話だけで仲良くなるのは難しいのです。
一緒にテニスをする、一緒にフットサルをする、一緒に演奏をする。一緒に何かを行うからこそ、スムーズに仲良くなれるのです。
そのため、「飲み会だけ参加する学生」がサークルに馴染む可能性はとても低い。他の学生がメイン活動でどんどん親密になっていくことに対して、サークルにとけ込む速度が遅すぎるのです。
そのため、いわゆる「飲み会要員」の学生は、温度差を感じて1年足らずでサークルから去ってしまいます。
高すぎる年会費を取っていないか
「高すぎる年会費」は昔から存在する悪習慣の1つです。
尤も、「年会費」自体は悪いものではありません。
テニスサークルなら、コート使用料と備品代。軽音サークルなら機材。多くのサークルはタダでは活動できません。そのため、一定の活動費を学生から徴収するのは仕方がないことなのです。
しかし、年会費が数万円にも及ぶなら、気を付けた方が良い。
必要以上の年会費をとって私腹を肥やしている上級生、けっこういます。
もちろん、
- 週7日練習している
- 特殊な機材が必要
等々、莫大な活動費用がかかるサークルも存在しますが、あくまでも少数派です。
冷静に考えてください。
週に2日しか練習しない100人規模のテニスサークル、年会費7万円って頭おかしいからな。
先輩の雰囲気は合っているか
先輩の姿は、3年後のあなたです。
人は、置かれている環境に依ってどんどん変化していきます。
特に、大学生活は顕著です。
遊んでばかりいる集団にいれば、「遊んでばかり」が「普通」になる。
勉強ばかりしている集団にいれば、「勉強ばかり」が「普通」になる。
どちらが正しいとは言いません。あなたがどんな学生生活を送りたいのかです。
先輩の姿をよく見てください。
「先輩みたいになりたい」と思えるサークルが当たりです。
サークル活動に関するよくある質問集
ここからは、「大学生はこれを見ろ」に寄せられた質問を紹介します。
気になることがあれば、コメント欄にどうぞ。
サークル選びは1度ミスったら詰み?
サークル選びは、意外とシビアです。
4月から5月前半の新歓期を逃せば下見をすることも出来ない。入会期限を設けているサークルもありますし、そもそも2年次から新たなサークルには入りづらい。
そのため、「サークル選びは1度ミスったら詰み」なんて話も否定はできないのです。
ただ、全ての道が閉ざされた訳ではありません。
インカレサークルはいつでも参加できるところが多いですし、スポーツがしたいのなら社会人サークルに入る手もある。出会いが欲しいならば、バイトやゼミでもOKです。
「大学内のサークル」に限れば難しい話ですが、サークルと同じように楽しめる団体はどこにでもあります。
就活に有利なサークルは?
「就活に有利なサークル」なんて存在しません。
サークルの活動内容なんて、企業から見ればどうでも良い。だって、良くも悪くも「サークル活動」だから。
仮に、テニスが支持されるのならば、部活や社会人クラブの方が良い。
仮に、英会話が支持されるのならば、留学に行った方が良い。
「サークル活動」は気楽なものです。大きな責任もないし、みんなで楽しくガヤガヤできる。そんな活動が、社会に出る時に評価される訳がない。
ただ、過度にサークル活動を卑下する必要もありません。
サークル活動は直接的に就活に役立ちませんが、間接的に役に立つのです。
つまり、テニス活動そのものは役立ちませんが、様々な人間が入り乱れる場所で活動することによって、社会人としての基礎が生まれやすいと考えられるのです。
「就活に役立つサークルはどれだ?」
なんて考える必要はありませんが、サークル内では精一杯活動しましょう。
おすすめのサークルはどれ?
自分がやりたい活動を選ぶのが第一です。
それでも悩むのならば、
【出会いが欲しい】
→テニスサークル、フットサルサークル、イベントサークル
【イチから何かを目指したい】
→ダンスサークル、アカペラサークル、軽音サークル
【趣味を作りたい】
→自転車サークル、キャンプサークル、登山サークル
【語学力を身につけたい】
→英会話サークル、国際交流サークル
【オタク文化を楽しみたい】
→ゲーム研究会、漫画研究会
【成長したい】
→学園祭実行委員、広告研究会
このあたりを選ぶのが定番です。
ただ、繰り返しになりますが、やりたいことをやるのがベストです。
まとめ
- メイン活動に参加できるか
- 高すぎる年会費を取っていないか
- 先輩の雰囲気は合っているか
この3つを意識すれば、サークル選びに失敗することはありません。
もちろん、サークル選びで学生生活が決定付けられる訳ではない。ただ、良いサークルに入れば学生生活は自然と楽しいものになります。
4月5月は積極的に新歓に参加し、自分にピッタリのサークルを見つけてください。
この記事は新入生への大学指南の【第4回】です。
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第二外国語の選び方
【第4回】(今のページ)
サークルの選び方
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大学生の夏休みの過ごし方
【第7回】
1年生が持つべきクレジットカード