あなたはモテますか?
そんな質問をする企業が増えています。
私の記憶が確かなら、この質問が表舞台に出てきたのは以下の書籍の中で、三井物産の人事の方が紹介していたのが最初だったと思います。
「あなたはモテますか?」
なんのために面接官はこんな質問をするのでしょうか。
面接官が最も嫌うもの
業種や職種、企業規模に関わらず、採用を担当している面接官が最も嫌う学生は大体決まっています。
「考えてきたことしか話さない学生」です。
今の就活は明らかに情報過多と言えます。
本屋に行けば就活本が所狭しと並び、大抵の疑問はネットで検索すれば見つかってしまう。
そうなると、学生は常に「こういう質問が来たら、こう話そう」と身構えます。
答え方が分からない質問があれば、キャリアセンターで聞いたりネットで調べたりします。
覚えてきたことだけを話す人間は欲しくないんです。
その場で考えて、答えを自分で作り出す、そんな学生が求められているのです。
あなたはモテますか?
「学生時代に力を入れたことは?」
「志望動機は何ですか?」
「どんな仕事をしたいですか?」
そんな定番の質問をしても学生は考えてきたことを話すだけです。
では、どうすれば良いのか。
絶対に予想していないであろう質問をするしかありません。
それが、表題にある「あなたはモテますか?」だったり、先日解説した「あなたを動物に例えると何ですか?」だったりする訳です。
「あなたを動物に例えると何ですか?」とか訳の分からない質問に対する答え
答え方に正解はない
さて、気になる質問の答え方ですが、正解は特にありません。
せっかくなので冒頭の書籍の中から三井物産人事総務部長 雑賀大介さんの言葉をお借りします。
たとえば、今年の最終面接では、「あなたはモテますか?」という質問を投げかけてみました。
最終面接でそんなことを聞かれると思っていませんから、みんな「えっ?」という顔をします。
そこで「モテる」と答えた方が良いのか、「モテない」と答えた方が良いのか、瞬時に激しく悩み出します。
それが狙いです。
こちらからすれば、答えはどっちでも良いわけです。
面接とは、つまるところ如何に相手の望み通りの答えをするかという場です。
(「モテます」って言ったら嫌みっぽいかな、でも「モテません」って言ったら人間的に魅力がないと思われるかもだし、っていうかそもそもモテないし事実言った方が良いのか…!?)
必死に考えるのです。
繰り返しになりますが、本当の正解はありません。
嫌みっぽくなく「モテます」って言える人もいれば、「全然モテないんですよーはっはっはー!」って抜群の好感度で言える人もいます。
それでも、答えのない状態から、質問の意図をくみとって正しいコミュニケーションを取れるかどうか。
面接官はそれを求めているのです。
まとめ
「あなたはモテますか?」
「動物に例えるとなんですか?」
などの答えを準備できない質問を行う企業が増えています。
「正しい答え方」は人それぞれです。その場にならないと質問も分かりません。
しかし、どんな質問が来ても焦らないように。
必要以上に急いで答える必要はありません。すぐに答えられないのなら「ちょっと待ってください」と言ってしまっても構わないのです。
焦らず、自然なコミュニケーションを心がけてください。