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「競合他社となにが違うのか」これを知っておかないと就活は失敗する

競合他社

なにが違うのか

「志望動機をお願いします」

「どうして業界一位の◯◯社じゃなくて弊社が第一志望なんですか?」

「これから弊社が発展していくには何が必要だと思いますか?」

「弊社の"強み"って何だと思いますか?」

就活においてエントリーシートでも面接でもよく聞かれるこれらの質問。

的確な答えのポイントは『競合他社とどう違うのか』

「御社の◯◯なところに惹かれて志望しました」

「御社の◯◯なところは業界一位にも負けていません」

「御社の◯◯な部分をもっと伸ばしてor御社の弱点である□□を補完して…実際に業界一位の競合他社では…」

「御社の強みは◯◯な部分です」

全て、その会社が他の会社とどう違うのかを正確に把握しておけば答えられるのです。

【具体例】東急ハンズとロフト

先日拝見した「リクルートを辞めたから話せる、本当の『就活』の話」という書籍に的確な例が載っていたので要約して引用します。

東急ハンズとロフト。どちらも都会にあって、オシャレで人気のある大型雑貨店だ。あまり意識せずに見ているとよく似た両社だが、実は明確な違いがある。

東急ハンズには、各フロアに専門のコンシェルジュがいる。欲しいものが見つからないとき、作りたいものが決まっているが何を揃えれば良いか分からないとき、その人に聞けばすぐ相談に乗ってくれる。

「目的を持ってやってきたお客様のサポートをする」のが東急ハンズの特徴である。

店内のレイアウトも比較的整然としており、目的の売り場にすぐ行けるように工夫されている。

一方のロフト。こちらは見ていて楽しくなるようなレイアウトである。

目的の場所にたどり着くまでに何度も目移りしてしまい、途中で何を買いにきたのか忘れてしまうこともあるだろう。

店側はそれくらい「売り場を楽しんでもらう」ということに力を入れている。

(中略)

この両社をそれぞれ見た後で一歩下がってみて分かるのは、

「買いたいものは決まっているけど、どうしたら良い?」という人は東急ハンズ。

「書いたいものがまだはっきりしていないけれど、何かないかな?」という人はロフトに向かっているということだ。

(中略)

もし、この2社のどちらかに入社したいのであれば、そうした違いを分かっていないといけない。

「お客様のニーズにきちんと応える仕事がしたい」という人は東急ハンズが向いているだろうし、

「お客様を驚かせたい。ブームを起こしたい」という人はロフトが向いているだろう。

ともに大型雑貨店を展開する両社でも、目指すところは違うのだ。

志望動機でも自己PRでも

志望動機

この様に、他社との戦略の違いを知っておけば冒頭の質問はもちろん、自己PRに活かすことも出来ます。

例えば、「私は相手の要望に応えることに魅力を感じます」という自己PRから東急ハンズの志望動機に繋げれば説得力は増し、

「私は相手の潜在的なニーズに応えることに魅力を感じます」という自己PRならロフトの志望動機に繋がります。

採用担当者が最も嫌がる学生の1つが、抽象的でふわふわなことしか言わない奴です。

具体的な事例を会話に加えることで説得力が増します。

どうやって「違い」を知るのか

では、どうやって競合他社との「違い」を知るのか。

大きく分けて2つです。

自分で調べる

説明会

基本はこれ。小売店なら自分で現地に行って調べてみるのがベストです。

昨年、百貨店業界で内定無双をした学生は、時間があれば各百貨店を巡りそれぞれの特徴を把握しようとしてました。

もちろん調べると言っても簡単なことではありません。BtoC企業ならまだしも、BtoB企業を自分の足で調べるのは大変なことです。

しかし、「自分の足で調べたこと」はたとえ間違っていても一定の評価を得ることが出来ます。

人に聞く

OB訪問

メーカーやBtoB(企業向け企業)は自分の足で調べることは難しい。

そんなときはOB訪問や、同業界の就活を行っていた先輩などに話を聞くのが正解です。

当サイトでは何度も解説していますが、OB訪問の効果は非常に大きい。

OB訪問を行い、就活をしている時点での企業の施策や問題を的確に把握しているとポイント高いです。

まとめ

志望企業の「競合他社との違い」を把握しているか否かは就活の合否に関わります。

また、その際、説明会で企業が自ら説明した「違い」を声高々に主張するのはNGです。

自分で調べるから価値があるのです。自分しか言わないから価値があるのです。

その他大勢と同じことを言ってはいけません。

-就活