面接官も人だから
当たり前ですが、面接官は人です。
当たり前の話なんですが、「面接官は人」という言葉を本当の意味で理解している学生は少ない。
学生の多くは「面接官は公平な立場で選考してくれている」と考えていますが、それは半分正解で半分間違っています。
面接官だって、「何となく嫌な学生」や「何となく気に食わない学生」がいます。
その中の一つが「お金持ちの学生」です。
お金持ち
以前同席した面接では、海外旅行が趣味で、学生時代に10ヶ国以上回ったことをエピソードとして話してくれた学生がいました。
10を超える国に1人で行った行動力は当然評価するべき点であり、旅から得たことも説得力のあるものでした。
(このまま行けば高評価で終わるな…)
そう思ってた矢先、こちら側の1人がこんな質問をしました。
「10ヶ国以上の国を旅するだなんて相当お金もかかったと思うけど、そのお金はどうしたの?」
「『旅は経験だ』って言って両親が全て出してくれました」
(あぁ…それは言わなくて良いのに…)
この学生は何も悪くない
誤解のないように言っておきますが、この学生も、両親も、何も悪くありません。
海外放浪はこの学生を間違いなく成長させたでしょうし、「旅は経験」と言い切って投資を惜しまない両親も間違ってはいません。
だけど、面接官だって人なんです。生きている人の大半はお金で悩んでいます。お金持ちには何となくやっかみます。
「旅行や欲しいものを買うお金は両親が全て出してくれた」なんて言われて、好印象を受ける人はほとんどいません。
「アルバイトを頑張りました」で良いんです。もし、嘘を言うのは気が引けるのなら、
「アルバイトで頑張って貯めたんですけど、どうしても足りない部分は両親に援助してもらいました。両親も『旅は経験だ』と前向きに応援してくれたので」
これで良かったんです。
そうじゃなくても「ボンボンはすぐやめる」というイメージがある
また、面接官個人にやっかみはなくても、「家がお金持ち」「甘やかされてる」イメージがある学生を企業は欲しがりません。
理由は簡単。やめるからです。
金銭的に余裕のない人は仕事を簡単にはやめません。だって、やめたら生きていけないから。
ところが、家がお金持ちで甘やかされてきた学生は「生きるために働く」という意識が希薄です。
怒られたらすぐへこむ。嫌ならやめてしまう。やめたって家が裕福だからすぐには困らない。
企業にとって新入社員の離職は死活問題。
「入社したらやめないこと」は採用の重要項目です。そして、それは家庭の金銭状況に大きく影響します。
まとめ
面接官は、「お金がなくて頑張っている学生」が大好きです。
ただでさえ日本には、「お金持ちは悪、質素倹約が正義」という風潮があります。
率先して嘘を言う必要はありませんが、必要以上に裕福なアピールはしないでください。