社会的抹殺
twitterが炎上して人生が狂う。
そんな話も珍しくなくなってきました。
ネット上に晒された案件は半永久的に残ります。これから何十年経っても本名を検索すれば炎上の名残が出てくるのです。
就職、結婚、昇進etc
今後は人生の節目ごとの本名検索も一般的になるでしょう。本名でネットに傷跡を残すことは社会的に死んだも同然です。
カンニングを自白したり、USJで迷惑好意をしたり、バイト先で冷蔵庫に入ったりetc
少し前に話題になったこれらの案件は全て「自分でtwitterに投稿したこと」から始まりました。言うなれば「自殺」です。恐ろしいことではありますが、各々が注意すればそれで問題ありません。
ただ、最近の流れを見て思うのです。これは「他殺」が出来ると。
個人が企業を殺す
「ペヤングからゴキブリ出てきた…」
まだ記憶に新しいペヤング異物混入事件です。発見した大学生はペヤングを製造しているまるか食品に連絡する前にtwitterで上記の画像を掲載。
瞬く間に画像は拡散され、複数のニュースで取り上げられました。
結果、まるか食品はペヤング全商品を販売休止。再開のメドはたっていません。
個人が個人を殺す
昨年末、こんなツイートが話題になりました。
これは拡散された画像なのでモザイクがかかっていましたが、文面から読み取れるように、女子学生が高校生の頃から3年間とある男子大学生のセフレをしていたという内容。
男子側のフルネームも公開され、各ネットメディアやまとめサイトがこぞって話題にしました。今やフェイスブックの画像まで公開されています。
名前で検索すれば「(本名)くんが女子高生を3年間セフレに!!」みたいな内容しか出てきません。彼のこれからの人生が切に心配です。
最大のポイントは「裏付けがない」こと
まるか食品の件、セフレの件、この炎上が正しいかどうかはさておき、双方には炎上するに値する理由がありました。
しかし、実際にはその理由の裏付けを行わないまま炎上が起こったのです。まるか食品の件はイタズラか製造過程での混入か明らかになる前に、セフレの件はそもそも女子学生の虚言かもしれません。でも、炎上は起こった。
これは、言い換えれば、炎上する、ひいては相手を社会的に殺すのに真実なんていらないことを意味します。
極端な一例を挙げると…。
最近、大学生のスナップサイトが増えていますよね。女子大生の私服や、サイトによっては水着写真まで掲載しているところもあります。そして、その大半が大学名と本名を公開している。
さて、これらの画像を数枚拝借しましょう。今度は似たような顔のAV女優を探します。髪型と雰囲気さえ似ていればそれで良い。
次は2ちゃんねるです。さっき見つけた画像を使って投稿しましょう。
「このAV女優の私服かわいすぎwww本名は□□大学の◯◯◯◯ちゃんwww」
あとは、いくつかのまとめサイトがこのスレを取り上げれば完成です。誰も裏付けなんて取りません。
向こう数十年、フルネームで検索すれば「AV女優」という単語がセットで出てきます。まるで、実際にAVに出演していたかのように。
まとめ
極端な例です。でも、本気で考えれば火の気のないところでも燃やすのは簡単なんです。
ツイッター、ライン、フェイスブックetc 各種SNSの発達によって「本名」+「顔写真」の組み合わせはとても一般的になりました。そして、それに応じたトラブルもどんどん増えていきます。
余計なリスクを増やしたくないなら、オープンな場所に個人情報は上げないようにしてください。せめて、SNSは「友人まで公開」にしておいてください。
あと、余談ですが、スマホでのハメ撮りはマジでやめた方が良い。あれは流出のリスクが高すぎる。
どうしてもって言うなら、彼氏のイチモツも顔付きで撮影しとけ。それがフェアってもんです。