なぜ落ちた?
「面接は終始なごやかムードだったのに、落ちたんです!」
「すごく盛り上がったのに、不採用だったんです!」
こんな嘆きの声は毎年学生からあがります。
っていうか、そもそも学生側の「面接の手応え」って全然アテにならないと思った方が良いんです。
新卒採用活動も企業にとっては「広報」
そもそも、採用活動って企業側にとっては「広報」という側面もあります。
自社の認知度や評価を上げるためにもあるんです。
例えば、「就職人気企業ランキング」
リクナビやマイナビ、その他調査会社などが毎年発表するランキングは、就活生だけでなくビジネスマンにもチェックされ、「企業力」を測る指標の1つになっています。
さらに、多くの会社から見れば、就活生は「将来のお客さん」
マイナスなイメージを与えてしまっては未来の顧客を失ってしまいます。
そのため、学生に向けて、採用に関してだけでなく、ありとあらゆる方向で企業イメージを上げようとします。
説明会で随分凝ったクリアファイルやボールペンを配るのも、企業イメージ向上の一環です。
逆恨みは恐い
そして、ウェブやSNSが発達した現代の就活において、企業のマイナスイメージはすぐに広がります。
ツイッターで、フェイスブックで、にちゃんねるで、瞬く間に炎上してしまうのです。
正直、「なんでこんな奴が面接を受けにきたんだ」と思うこともあります。
ストレス耐性を測るために圧迫面接をしたがる企業もあります。
しかし、それを前面に押し出してしまうと学生は必ず負の感情を持ってしまいます。
誇張した情報をウェブに流してしまうかもしれません。そして、それがたまたま拡散されてしまうかもしれません。
ウェブとは恐ろしいもので、拡散されない100人の意見よりも、300回拡散された1人の意見の方が重大に捉えられてしまうのです。
そして、ひとたび拡散されてしまえば、来年の就職人気度は大きく低迷するのは目に見えています。
今、ほとんどの面接マニュアルにはこう書いてあります。
「不採用だと決まっても学生には気持ちよく帰ってもらうように」
ただし、逆もある
以上の様に、和やかに面接が進んだからと言って成功とは限りませんが、逆もまた然りです。
就職ランキングとは比較的無縁のBtoB(企業向け)企業では、むしろ和やかに面接を進ませるのを嫌う企業もあります。
「最近の就活生はマニュアル化している。覚えてきたことや考えてきたことじゃない学生の『本心』を見抜くためには多少のトラブルが必要だ」と。
怒られたからダメだと思ったら内定を取れた。
考えの甘さを説教されたのに内定を取れた。
就活ではよくある話です。
面接は友達同士のおしゃべりの場とは違います。
質問に答えられないからダメな訳ではありません。
怒られたからダメな訳ではありません。
大切なのは、そこでどう動くかです。
素直に非を認めるのか。自分が正しいと思うなら言い返すのか。
1つのミスを犯したときに諦めてしまうのが最もダメなんです。
まとめ
就活においては、学生の感触はあてになりません。
終始良い雰囲気で面接が進んでもダメなこともあり、面接官に散々怒られても通ることもあります。
結果は面接官にしか分からないのです。
そして、面接の途中で諦めるのは最も愚かな行為です。
例え面接の中でミスがあっても、諦めずに最後までやりきってください。