「勉強中についついマンガを読んでしまう」
「なぜか試験期間中に飲みに行きたくなる」
そんな経験がある人も多いでしょう。
もちろん、普段から勉強しているのなら構いません。だけど、余裕のない人に限って試験中に勉強以外のことをしてしまう。
単位が危ういのに。
単位を取らなければヤバいことは分かっているのに。
実は、危機的な状況に陥ったときに、わざと失敗するような選択をすることは心理学的に有名な話なのです。
セルフ・ハンディキャッピング
「セルフ・ハンディキャッピング」とは「自らの失敗理由を外的要因に求め、自らの成功理由を内的要因に求めるための事前工作」を指す心理学用語のこと。
分かりやすく言えば「失敗した時の言い訳を先に作っておく行為」です。
誰もが周りからは良く見られたいし、自分に失望したくない。
だけど、試験で結果が出なかったら?みんなが取れている単位を自分だけ取れなかったら?
その恐怖に負けたとき、人は無意識のうちに失敗する理由(ハンディキャップ)を作ってしまうのです。
実際に失敗する
セルフ・ハンディキャッピングは「どちらに転んでもトク」という意識から来ています。
つまり、「試験中なのに飲みに行った!」と周りに吹聴しておくことで、
単位取れる
→遊んでたのに単位とれた!凄くね!?
単位取れない
→まぁ飲みに行ってたしなー!
どちらに転んでも自分は傷つかないという訳です。
しかし、セルフ・ハンディキャッピングを行う人は、行わない人に比べて成功率が下がるという研究結果も報告されています。
そりゃそうです。
言い訳せずに目標に向かう人と、結果が出る前から保険をかけておく人、どちらが成功しやすいかなんて論ずるまでもありません。
まとめ
セルフ・ハンディキャップは人間の自然な行動の1つです。成功率が下がるとは言え、誰かに迷惑をかける訳ではありませんし、失敗した時のダメージを軽減することが出来ます。
だけど、あなたはセルフ・ハンディキャップの存在を知ってしまいました。
あなたが試験前に遊んでしまうのは、試験を受ける前から自分に言い訳をしているからなのです。
ダサくないですか?
それでも、言い訳を続けますか?