有益な情報
「これは役に立った!シェアします!」
「大学生は必見の記事だなぁ…」
ツイッターやフェイスブックなどのSNSを眺めていると上記のようなコメントをよく目にします。
役に立つ、有益、必見、おすすめetc
ウェブ上には毎日数えきれないくらいの記事がアップされ、その中のいくつかは何千人何万人もの人の目に入り、どんどん拡散されていきます。
果たして、そういった記事は本当に有益なのでしょうか。
記事の一例
例えば、先日こんな記事を公開しました。
初心者でも分かる!女子モテを意識した春のメンズファッションをじっくり解説する。
春のメンズコーデを分かりやすく、多数の画像を使って解説した記事です。
何人もの学生からリクエストされていた記事なので私自身も力を入れて書き、内容も上々のものだと自負しています。
公開してから2日かしか経っていませんが、既に5000人を超える学生がチェックしており、記事の内容に関しても「ジャケットの色は何色がおすすめですか?」「身長が170cmなんですが…」「合わせるカバンは…」といった問い合わせも届いています。(順を追って個別に返信します)
上記の記事が学生にとって有益であったことは間違いありません。
では、そんな記事は拡散されるか否か。
答えはNO。記事を見た学生の大半は記事の存在を周りに教えていないのです。
本当に有益な情報は人に教えない
それもそのはず。いくら「お洒落な服装」だと言っても、みんなが「同じ服装」をすればお洒落ではなくなってしまうからです。
良いですか。ここ、本当に大切です。
世の中の大半のものは有限であり、原則として、その数は足りていません。
今、八百屋が儲かっているとしても、八百屋の店主は「儲かっている」だなんて決して言いません。街に八百屋は1つだから儲かるのです。街中に八百屋が溢れ出したらみんなで共倒れです。
今、モテる学生が「モテるコツ」を知っていたとしても、その学生は決して回りに「コツ」を教えません。みんなが「コツ」を実践すると効果がなくなってしまうからです。
本当に有益な情報は人に教えないものです。
有益な情報自体は存在する
こう言うと「世の中に有益な情報は存在しない」ようなニュアンスを感じるかもしれませんが、そういう意味ではありません。
有益な情報自体は確実に存在します。
「大学生はこれを見ろ」を例に挙げてみましょう。
私は「大これ」を通して学生向けの情報を発信しています。学生生活、就活、ファッション、恋愛etc 私の知り得る限りの情報をなるべく分かりやすく読者の方にお伝えしています。
なぜなら、私にとって「学生向けの情報」は過ぎたものであり、お伝えしても直接の不利益を被らないからです。
逆に、私は自分自身が行っている事業のことを不用意に話しません。
理由は先ほどの八百屋と同じ。今、私が利益を上げられているからといって、全貌を話せば競合者(社)が増えるだけだからです。
有益な情報は自分で掴みに行く
「ツイッターで情報収集をしている」
「新聞を購読しているから、必要な情報は手に入る」
間違いではありません。あり方は違いますが、SNSやニュースアプリ、新聞等をチェックすることで最低限の情報は認識できるでしょう。
しかし、そこで公開されているのは、みんなが知っていても問題ない程度の情報です。本当に有益な情報ではない。
本当に有益な情報を知りたいのであれば、
- 公開されていない情報を自分で掴みに行く
- 公開されている情報に「思考」を加える
- 「有益な情報を公開しても良い」と思ってくれるような知人を作る
などの方法が必要になります。
まとめ
世の中に公開されている情報の大半は本当の意味で有益ではなく、有益な情報を手に入れたいのであればそれなりの工夫が必要です。
また、ウェブ上で拡散される記事、よく読まれる本などが必ずしも有益であるとは限りません。
有益でない→拡散されない
有益である→拡散される
本当に有益である→拡散されない
のですから。