単位は取る
「授業は出ずに、試験で高得点を取って単位を取得」
そんな芸当に憧れている学生はとても多い。
こういった学生は偏差値や地域に関わらず、どこの大学にも生息していますが、そのほとんどがまがい物
「授業全然出てないけど単位とったったーwww」
と言いながらも、取った単位の何倍もの授業を落としています。
しかし、学部に数人ほどは、本当に「ほとんど講義に出てないけど、単位を取っていく学生」がいるのも事実。
そういった学生が意識しているポイント、ご紹介します。
【1】出席評価は20%まで
「まだいける!100点取れば単位は取れる!!」
なんて声をよく聞きますが、まともな講義の試験で100点を取るのはほぼ不可能です。
そもそも、試験に限らず「満点」っていうのは本当に難しい。
範囲を全部網羅して、復習を何度もして、過去問も見て、先生に要点を聞いても、必ず予想外の問題やケアレスミスが2,3個出てきます。
ましてや講義に出席せずに100点取るだなんて、それこそ奇跡でも起きない限り不可能です。
「取れる」と想定して良いのは8割までが原則。
単位を取るために必要な点数は60点。
ざっと計算すれば、「捨てても良い出席点」は20%までになります。
【2】1ヶ月前から講義に出る
「そろそろ試験の話をするだろうから最後くらい授業に出るかー」
なんて学生は必ず単位を落とします。
出席評価の低い授業の出席率は、授業始まりと授業終わりがマックスです。
そんなことは教員も把握しています。
教員も人間ですから、最初と最後しか来ないような不真面目な学生に親切をするつもりはありません。
最近では、試験の1ヶ月前から試験内容を意識した授業や復習を行い、最後のコマは自由質問の時間にする教員がとても多い。
1週間前から出るのではありません。
1ヶ月前から出始めるのです。
【3】ノートを手に入れる手段を確立している
試験で8割を取るためにノートは必要不可欠です。
いくら教科書に試験内容が全部書いてあると言っても、何百ページにも及ぶ教科書の内容を全て網羅するのは非常に手間。
そんなことをするくらいならば、マジメに出席した方が効率が良いでしょう。
しかし、ノートなら話は別。
教科書の要点をまとめ、教員の発言を記載したノートは正に活字の授業です。
友達が、それとも先輩後輩か、或いはノートの販売か。
「授業出てないけど、単位を取る大学生」は必ずノートの入手手段を確立させています。
【4】授業概要をしっかり見直す
ウェブで公開されているシラバス、最初の授業で配られる授業予定表、多くの学生はそれらを見返すことはありませんが、それは非常に勿体ない。
なぜなら、授業予定表は期末試験の要約であり、授業概要を見ることで期末試験の内容を予想できるからです。
例えば、こんな授業があったとしましょう。
近代経済論
近代における経済論にはどういったものがあるのか。「(前半)経済論」と「(後半)経済論」の違いに注視しながら講義を進めていきます。
- 1〜7回は(前半)経済論
- 8回は(中盤)経済論
- 9〜15回は(後半)経済論
経済学部の学生なら分かると思いますが、ありがちな授業予定表です。
この場合、授業のメインは「(前半)経済論」と「(後半)経済論」ですが、確実に点を取れるのは「(中盤)経済論」です。
1回分しか授業がないにも関わらず、外すことは出来なかった。つまり、試験には必ず出ます。この1回分の授業を復習すれば10点ほどは確実なのです。
また、「確実に点を取れる」のは「(中盤)経済論」でも、試験の大半を占めるのは「(前半)経済論」と「(後半)経済論」です。
ここで注目すべきは授業概要に書いてある「『(前半)経済論』と『(後半)経済論』の違いに注視しながら」という言葉。
この部分から、授業のキモは「『(前半)経済論』と『(後半)経済論』の対比」にあることが予想されます。よって出題方法も比較に準ずる可能性が非常に高い。
つまり、勉強する時は、前半と後半で分けて覚えるよりも、2つを比較しながら勉強した方が高得点を狙える可能性が高くなります。
このように、試験勉強を行う前に授業概論を見返すことで、全体の予定図を組み立てやすくなり、 単位取得により近づくことが出来ます。
【5】"仲の良い"マジメな友人がいる
同じ授業に仲の良い友人がいれば、これまで紹介した【1】〜【4】を意識する必要はありません。
ノートも、試験の出題範囲も、問題の予想も、全て友人が教えてくれます。
ここで大切なのは"仲の良い"友人ということ。
「マジメに授業に出席する」という行為は非常に手間です。
本人はマジメに授業に出席し、ノートを取り、授業があるから飲み会も断り、と努力をしているのに、教えられる側はそんな過程なんて気にせずに「ノート見せて!範囲どこ!?どこ勉強すれば単位取れる!?」などとまくしたてます。
マジメな学生が、大なり小なり「どうして不真面目な奴らのために教えてやらねばならんのだ」と考えるのは当然。
その結果、教えたフリをしながらも要点は教えなかったり、試験範囲を広めに教えたり…etc
"仲の良い"友人に聞くのです。損得勘定のない仲の良い友人に聞かなければ意味がありません。
或いは、異性の友人に聞きましょう。
異性の前では「良く見られたい欲」が大きくなります。つまり、同性に聞くよりも詳しく教えてくれる可能性が比較的高い。
男性でも、女性でも、です。
まとめ
【1】出席評価は20%まで
【2】1ヶ月前から授業に出る
【3】ノートを入手する手段を確立している
【4】授業概要を見返す
【5】"仲の良い"マジメな友人がいる
以上が「授業に出ずに単位を取る」ための5つのポイントです。
もうすぐ期末試験が始まりますが、出席していない授業があるのならば、意識してみてください。
また、レポートに関しては先日公開したこちらの記事がオススメです。