「安定している会社に入りたい!」
そう考えている学生はとても多い。
公務員志望の学生は右肩上がりに増え続け、安定のイメージが強い「銀行」や「保険」の人気は盤石なものです。他業種においても、大企業と中小企業の志望者数の溝は深まる一方。
もちろん、「安定」を軸に就活をするのも悪いことではありません。
ただ、あなたは「安定」をイメージだけで考えていませんか?
今回は「安定している仕事」と「本当の安定」について解説します。
安定している職業とは
まず、一般的な「安定している職業」を考えてみましょう。
厳密に言えば「潰れない企業」や「絶対に安定している仕事」なんてありませんが、大筋として「安定」している仕事はたくさんあります。
(一般的な新卒就活を前提にしているため、医者や弁護士などの資格業は省きます)
公務員
説明するまでもありません。
リストラもなく、成果主義でもなく、よほどのことをやらかさない限りは定年まで年功序列終身雇用を守ってくれます。
政府系機関
日本銀行や郵便局、農協などは国の保護があるので潰れません。
インフラ系
鉄道、ガス、電気、水道etc
東電の様なこともありますが、原則として激しいリストラや処分もなく安定していると言えます。
金融
山一証券(かつての四大証券の1つ。1997年に倒産)の例もありますが、他業種に比べると安定感は強い。
ただ、会社自体は安定しているものの、仕事は厳しめで、離職率の高さも安定しています。
大手企業
業界トップ3の企業が倒産することは非常に少ない。
もちろん、「東芝」「シャープ」の様に傾くこともありますが、どれだけ傾いても「給与カット」や「すぐにクビ」などの事態は起こらず、余裕を持って転職することが出来ます。
大手のグループ企業
大手の潤沢な資金に支えられているので一般的な中小企業よりは安定しているのはもちろんのこと、
もし倒産しても関連会社が受け皿にもなるので比較的安定しています。
安定している企業の考え方
事業規模や経営状態も大切ですが、長期的に見れば「世界の変化に対応できる仕事か」という一点が重要です。
例えば、「インフラ」や「金融」
どれだけ世界が変わっても電気や水や生きていいく上で必要ですし、ウェブマネーになろうとも"お金"がなくなることはあり得ません。
食品も人の生活には欠かせませんし、住居ももちろんです。
高齢者の増加に合わせて機能ベッドの需要が増えるかもしれません。
流行りのスマホゲーム1本に頼っている会社は、流行の終わりと同時に傾くでしょう。
必要なものに注視できる総合商社はいつの時代も強く、特定のものにしか手をかけられない専門商社は時代の移り変わりに付いて行けないかもしれません。
あなたが入社を考えている企業は、どんな仕事をするのでしょうか?
「本当の安定」とは
上記では「安定している職業・企業」を紹介しましたが、どれを見ても「万が一」が存在します。
ところが、世の中には「万が一」が存在しない「本当の安定」があるのです。
- 孫正義(ソフトバンク社長)
- 藤田晋(サイバーエージェント社長)
- 堀江貴文(ライブドア元社長)
- カルロスゴーン(日産自動車社長)
今挙げた4人が今後仕事に困ることはありません。1度は服役したにも関わらず、今またビジネスの舞台に返り咲いている堀江貴文氏が良い例です。文字通り「本当の安定」を手に入れていると言えます。
そんな彼らの共通点は「大手企業の社長」ではありません。
「仕事ができること」です。
「仕事ができる」から、今の地位があるのです。「仕事ができる」から、今の地位を失ってもまた復活できるのです。
そう、彼らは会社が潰れたとしても、またお金を稼ぐことが出来る。
お分かりでしょうか。
高級車の営業マンは引く手数多
もう少しシンプルな話をします。
「ベンツ」や「BMW」の販売店でトップクラスの営業成績を持っている人たちは、よく転職します。
理由は簡単。
「モノを売る能力に長けている」から多くの企業が欲しがるのです。
全ての企業は自社の商品やサービスを"売る"ことで利益を確保しています。
そのため、「優れた営業マン」はFラン出身であろうと零細企業出身であろうと職を失うことはないのです。
必死に仕事をすれば「安定」は得られる
多くの大学生は「安定」の言葉の裏に「頑張らなくてもお金をもらえる」という考えを隠しています。
気持ちは分からなくもありませんが「楽をする」のは安定と最も遠い行動です。
営業職に限りません。
エンジニアとしての能力があれば、金融の知識があれば、多様な言語が話せればetc
形は様々ですが、仕事ができれば会社が潰れようが世界が変わろうが収入を得ることが出来るのです。
これが「本当の安定」です。
まとめ
「本当の安定」とは「優秀な人間になること」です。
そうすることで、社内でも盤石な地位を築け、仮に会社が潰れてもすぐに復活することが出来る。それこそ、起業して自分でビジネスを作ることだって出来る。
就活の軸に「安定」を求めている人は、この事実を忘れないでください。