大学の友達
就活は友達を失います。
もちろん、ゼロになることはありませんが、大学で出来た顔見知り程度の友達は就活を機に連絡を取らなくなることが多い。
この流れは何十年も前から大きく変わっていません。
なぜ、就活で友達を失ってしまうのでしょうか。
はっきりとする"優劣"
理由は簡単、それまで曖昧だった能力や立場にはっきりとした『優劣』が付いてしまうからです。
無い内定よりも零細企業の内定が。零細企業よりも、安定している信金の方が上。信金よりも上位地銀が、上位地銀よりもメガバンクが。メガバンクよりも外資系金融が。
もちろん、大手企業から内定を取れば"偉い"訳ではありません。
平均年収が高ければ"勝ち"な訳でもありません。
だけど、本当は分かっているはずなんです。
Fラン学生が高学歴を羨ましく思っているように。
高学歴がFラン学生をどこかで見下しているように。
大学でも、企業でも、日本では「良いところ」に行った人が偉く、それ以外は蔑まれることを。
良いところから内定を得た学生は相手を見下し、
無名企業から内定を得た、或いはどこからも内定を得られなかった学生は卑屈になる。
そして、お互いから離れていく。
これが就活で友達を失うカラクリです。
「いや!俺(私)はそんなことで友達を見下さないよ!!」
っていう人は、偉い。
繰り返しになりますが、大企業から内定を得たからといってイコール人間的に優れている訳ではありません。
精々、合コンでモテたり親戚に自慢できるくらい。
ただ、問題は就活で失敗してしまった側です。
失敗した側の卑屈さはもうとどまることをしりません。
「就活で人生が決まる訳じゃない?」大企業から内定を取れたお前が言うんじゃねえぇぇ!!
それまで同じラインに立っていたからこそ、余計に辛いのです。
尤も、就活に限る話じゃない
「類は友を呼ぶ」なんて言葉があるように、これは就活に限った話ではありません。
元来、人間は同系統の人同士で集まるものです。
趣味で、学歴で、地域で、年収で、或いは社会的地位で。
そんな分類が就活を機に新しく組み替えられるだけです。
まとめ
もし、あなたが就活を機に友人を失いたくないのなら、今回の話は忘れないでください。
自分が成功したのなら、相手を見下さないように。
自分が失敗したのなら、決して卑屈にならないように。