民間企業と公務員
「一般企業と公務員はどっちが良いんですか!?」
「大手企業と地方公務員なら大手企業ですよね?」
「Fランから就活するなら、公務員狙った方が良いですか?」
ここ1ヶ月でこんな質問をたくさん頂きました。
日本には数多くの企業が存在するので一概には言えませんが、敢えて待遇を平均して答えるならば、
大手企業>地方公務員>中小企業
だと言えます。
もちろん、クソみたいな待遇の大手企業も存在しますし、天国みたいな中小企業も存在します。
ただ、就職先を平均で見るのはあまり意味がないかもしれません。
前提
就活本や就活サイトを見れば、様々な業種や職種を一括りにしたイメージが記載されています。
金融は激務だけど高給。公務員は残業ほとんどなし。大手製造はまったりetc
全て"大体"の話です。あなたが考えている1つの会社に一括りのイメージが当てはまるかは分かりません。
平均はあくまでも平均。イメージはあくまでもイメージ。
全て鵜呑みにせずに、参考として捉え、あなたの目の前の「企業」や「公務員」がどうかを自分の手で調べることが大切です。
それを踏まえて「一般企業と地方公務員のどちらが良いか」を解説します。
学生が思っているより公務員の待遇は良い
学生が考えている「何となくの企業イメージ」「何となくの公務員イメージ」から言うと、公務員の待遇はかなり良いと言わざるを得ません。
一番分かりやすい平均年収を見てみましょう。(調査会社や調査方法等により多少バラつきはあります)
労働人口全体の平均年収
→408万円
上場企業2316社(大半が大手企業)の平均年収
→606万円
地方公務員の平均年収
→656万円
これだけ見ると公務員がぶっちぎりのように思えますが、一般企業の平均には「非正規」が含まれているため、「正社員」で考えるともう少し上乗せされると考えて問題ありません。
ただ、それを踏まえても、そこらの企業よりも公務員の待遇が良いことは間違いないのです。
公務員にも色々ある
当然のことながら、企業にも色々あるように地方公務員も一言でまとめることは出来ません。
例えば、地方公務員の中で最も高給取りなのが「警察官」です。
平均年収は720万円。詳しくは省きますが、各種手当もあって警察官だけは一流企業と遜色ない給与を手にします。警察官が地方公務員の平均年収を押し上げていると言っても過言ではありません。
また、どこの地域で公務員になるかもポイント。
最も公務員の給与が高い兵庫県芦屋市なら平均年収は728万円。最も低いのは沖縄県多良間村で360万円。
少し極端な例ですが、企業と同じで「地方公務員」と一括りにはせずに、あなたの目の前にある地方公務員について考えることが大切です。
(出典:東洋経済オンライン)
時間があるなら両方を狙え
就活までの時間があるなら、公務員試験の勉強をしつつ一般企業を狙うのがおすすめです。
勘違いしている学生も多いですが、公務員試験の勉強は一般企業の就活対策と被っている部分も多く、公務員対策をしていれば自然と就活の地力も付いていきます。
学生時代を使って公務員試験対策(就活対策)をする。就活の時期になれば、一般企業も受けつつ公務員試験も受ける。
「優良企業から内定を取れたらそっち。ダメだったら公務員」
そんな良いとこ取りの選択を出来るように準備しておくことが大切です。
まとめ
民間企業と公務員、どちらが良いのか。
そんな疑問を持つ学生は多いですが、日本には何百万もの企業があり地方公務員も全て同じではありません。
書籍やネットに記載されている「平均」ではなく、あなたの目の前にある「企業」と「公務員」を比べることが大切です。
また、就活まで時間があるのならば、両方を見据えた対策を行いましょう。