「若い内はいろんなことに挑戦しておけよ」
「苦労は買ってでもしろ」
「学生の間にあちこち旅行に行った方が良いよ!」
世の大人たちはみんなそう言います。
若い頃は常識にとらわれず視野を広げることで人生をうんたらかんたら… という理屈です。
正直なところ、間違ってはいないんです。歳をとるとみんな実感します。
だけど、大学生のうちはそんなこと言われても実感わかないでしょうから、もう少しシンプルな話をします。
それは「学生時代にいろんな経験を詰まないと嫌な奴になる」という話。
常識って何だ
突然ですが、『常識』って何だと思いますか?
誰でも知っていること、当たり前のこと、疑いようのないことetc
いろんな言葉に置き換えることが出来ます。だけど、『常識』って育った環境や時代、地域によって大きく変わるんです。
- 宅配ピザが届かない(配達エリア外)
- 毎日5時に起きて、家業の手伝い
- 15歳でトラクターを運転できる
- シカはその辺にいる
これ、この間話した学生の"常識"です。だけど、多くの学生にとっての"常識"ではない。
お察しの通り、北海道の農家出身の学生。そして、彼は言っていました。
「都会で実家の暮らしを説明しても信じてもらえないんですよ。『盛り過ぎだろー』っていつも言われます」
さて、私が言いたいこと、分かりますか?
あなたの「常識」は他の人にとっての「非常識」だ
こんな有名な言葉があります。
「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う」
byアインシュタイン
小学校、中学高校、そして大学、あなたは順調に成長し大人になりつつある。だけど、あなたにとっての「常識」は誰かにとっての「非常識」なんです。
中卒高卒で働くのが当たり前の地域もあれば、大半が大学に進学する地域もあります。
学費を全部出してもらった上にお小遣いを月30万円もらっている学生もいれば、学費も生活費も全て自分で賄っている学生もいます。
小学校でテレビゲームをやめた人もいれば、最新のゲームが趣味のおじさんもいます。
結婚するまでセックスしないと誓っている人もいれば、毎週のように違う相手とセックスする人もいます。
世の中にはいろんな「常識」や「価値観」があります。
そして、様々な「常識」や「価値観」に触れておかないと、歳をとってからどうなるか。
自分以外の常識を許容できなくなるんです。
人の常識を許容できない
アインシュタインの言葉には「18歳」とありますが、これは当時の大人の基準に依るもの。現代日本、特に大学生にとっては「社会に出るまで 」と認識して問題ありません。
あなたが持っている「常識」はまだ完全に固まっていません。
これからの行動や経験次第でどんな形にも変わっていきます。
だけど、25歳を過ぎる頃には「常識」が確固たるものになります。それが当たり前。そういうものだ。自分の考えと同じじゃなきゃおかしい。
「同時に2人の人を好きになってしまって…」
「それはおかしい!どうせどっちも本気じゃないんだ!」
「新婚旅行は箱根の温泉にしようと思ってて…」
「えー!新婚旅行は普通海外でしょ!?貧乏なの!?」
「趣味はプラモデル作りです」
「いい年してプラモデルってwww」
嫌なやつでしょう?
まとめ
アルバイト、旅行、読書、サークル、就活etc
学生はありとあらゆる手段でまだ見ぬ「人」や「地域」「文化」「知識」に触れることが出来ます。
「こんな人もいる、あんな文化もある、自分が知っていることだけが全てではない」と。
そう感じたとき、あなたの世界は広がります。
そして、人に優しくなれるのです。