「自分の力でビジネスを始めたい」
そう考える人は数えきれないくらいいますが、実際に始める人はほとんどいません。
それもそのはず、世の中には「ビジネスの心構え」を教えてくれるモノはたくさんありますが、実際に「何をやれば良いか」を教えてくれるモノはほとんど存在しないのです。
だから、大半の学生は、
「何をすれば良いか分からない」
という魔法にかかってしまう。
そこで、今回は実際に学生が行っているビジネスを例に挙げつつ、学生ビジネスの基本を解説します。
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ビジネスの基本は「売る」である
まず、覚えておいて欲しいのは「売る」が全てのビジネスの基本だということ。
そして、「売る」を大別すると、
・モノを売る
→野菜を売る。おもちゃを売る。
・サービスを売る
→勉強を教える。イベントを企画する。
の2つに分けることが出来ます。
学生ビジネスの大半は「サービスを売る」を意識することになります。
と言うのも、「モノを売る」は少なからず初期費用がかかります。野菜を売るためには「野菜の仕入れ」と「野菜を売る場所」が必要になるように。
ところが、「サービスを売る」は初期費用がかかりづらい。家庭教師にしろ、イベント企画にしろ、商品はあなた自身です。
もちろん、初期費用を準備できるのであれば「モノを売る」に挑戦してみても良い。ただ、失敗した時のダメージも大きいので覚悟してください。
具体的なビジネス内容
ここからは、具体的な学生ビジネスの解説です。紹介するビジネスは4つ。
- 既に存在するものを絞る
- 面倒くさいことを代行する
- 人を集める(パターン1)
- 人を集める(パターン2)
ただ、勘違いしないで欲しいのは、紹介するビジネスをそのまま実行してもあんまり上手くはいかないってこと。
他人の真似だけで儲けられるなら、日本はお金持ちだらけです。
成功者を参考に、自分流のアレンジをどう加えるか。
それが小さな成功へのコツです。
既に存在するものを絞る
京都在住、時給8000円で働く学生がいます。
時給8000円と言えば、かなりの額です。仮にフルタイム(1日8時間、週5)で働けば余裕で年収1000万円を越えてしまう。
彼がやっていることは、家庭教師です。
情報を付け加えるならば、個人で、奈良県で家庭教師をしています。
お分かりでしょうか?
家庭教師の時給が高いのは周知の事実です。有名大学に所属していれば時給3000円でも珍しくない。
彼はそこに疑問を覚えました。
「家庭教師会社を介さなければ、もっと時給が上がるんじゃないか」と。
その通り。自分で売り込みに行って、会社を通さずに個人で家庭教師を始めたとき、時給は6000円まで上がりました。
彼はさらに考えました。
「京都には学生がたくさんいる。奈良県まで行けば『現役学生』の価値が高まるのではないか」と。
その通り。奈良県で家庭教師先を見つけたとき、彼に支払われる時給は8000円でした。
つまり、使い古されたビジネスでも、対象や場所を絞っていけば儲けられるのです。
老人向けのスマホ教室。
若者向けのナンパ講座。
世の中には「既にあるモノの的を絞る」で儲けている人は、たくさんいます。
面倒くさいことを代わりにやる
バイクって買うの面倒なんです。
買ったことがある人なら分かると思いますが、中型バイク、原付問わず、バイク購入の基本は「良質な中古車を探すこと」に収束します。
中古車の相場はあってないようなもの。
あっちのバイク屋では5年落ち30万円なのに、こっちのバイク屋では10年落ち35万円なんてことも"ざら"にある。
その値段の差は何なのか。どちらがお得なのか。このバイク屋は信用できるのか。
学生でバイクを買う人なんて大抵が初バイク。購入の時にはどんどん神経をすり減らしてしまうのです。
「じゃあ、代わりに良質なバイクを探してきますよ」と、バイク購入代行で儲けている学生がいます。
元々数十万円を使う予定だから、数万円の代行料にもさほど抵抗がない。オマケに、バイクに詳しい人間からすれば、良質な中古車(バイク屋)を探すことなんてさほど手間でもない。
1ヶ月に2,3台の代行をすれば、学生のバイト代なんて軽く超えてしまいます。
つまり、「面倒くさいこと」はお金になるんです。
家事代行サービス。
パソコンの設置サービス。
世の中には「面倒くさいことの代行」でお金を稼いでいる人がたくさんいます。
人を集めてお金を取る(パターン1)
「大学生200人の大交流会!」
「就活が不安な学生は絶対参加!社会人を交えた必勝セミナー!!」
こんなイベントを見たことがある人は多いでしょう。
言うまでもなく、大抵のイベントには参加費がかかります。大きなイベントであればあるほど参加費は大きく、仮に「会場(クラブ等)を貸し切った200人規模の学生イベント」なら参加費は5000円ほど。
ところが、実際の運営にかかる費用は1人5000円ではありません。
会場代や食事代を差し引いても1人3000円で充分に足りる。残りの2000円(×200人分)のお金は、イベントを企画した人間の利益です。
原則として、イベントは人が集まれば集まるほど1人あたりの必要経費は安くなります。にも関わらず、素人の感覚としては「大きなイベントだから参加費は高くて当然だよね」と考えてしまう。そこが"キモ"です。
つまり、「人を集めること」はお金になる(パターン1)のです。
大規模の飲み会を開いて、参加費を集める。
就活セミナーを開いて、参加費を集める。
世の中には「イベントを開いて、多めの参加費を取ること」で儲けている人間がたくさんいます。
人を集めてお金を取る(パターン2)
集めた人から直接お金を取る必要はありません。
例えば、現代は、検索すれば何でもタダで知ることが出来る。便利な世の中です。
ところで、その「タダの情報」は誰が何のために作っているかご存知でしょうか?
大抵は「広告費を得るため」です。タダの情報に集まった人間に、広告を見せることで広告費を稼いでいるのです。
世の中には「パズドラの攻略サイトを作って、広告費で儲けている学生」がいます。
パズドラのダウンロード数は3500万。毎日何十万人もの人間が攻略情報を求めてネット検索をしています。
パズドラに興味がある人はモンストにも興味がある。パズドラに興味がある人はスマホケースにも興味がある。
そう考えた企業は、学生が作るサイトに広告費を払って、自社の商品を宣伝してもらおうと考えます。
つまり、「人を集めること」はお金になる(パターン2)のです。
無料情報サイトを作って、広告を表示させる。
無料スマホゲームを作って、広告を表示させる。
世の中には「タダのコンテンツで人を集めて、広告を設置する」で儲けている人がたくさんいます。
まとめ
- 既にあるモノを絞る
- 面倒くさいことを代行する
- 人を集めてお金を取る(パターン1)
- 人を集めてお金を取る(パターン2)
ビジネスの形は様々ですが、学生が取り組みやすいのは上記の4つ。
これらをバイト代わりにしている学生もいれば、会社化して卒業後もそのまま続ける学生もいます。
自分で行うビジネスに興味がある人は参考にしてみてください。
また、学生時代から「お金持ちになりたい」と考えている人は以下の記事をご覧ください。裏技はありませんが、確実にお金持ちに近く方法を解説しています。