「大きいバイクはカッコいい!」
「ガタイがでかいから小さいバイクは似合わない!」
「「だけど、予算的に400cc以上は厳しいなぁ…」」
そんな人に向けて。
250ccの中でも「大きい」或いは「大きく見えるバイク」を紹介します。
カタログ画像は各メーカーHPより。
カスタム画像は画像下記のバイクショップより。
基本の考え方
「大きなバイク」「大きく見えるバイク」を選ぶ上で基本的な考え方は次の3点です。
- 車格はぶっちぎりで「ビッグスクーター」
- 「アメリカン」は大きいが、小さく見える
- 大きく"見える"のは「フルカウル」か「オフロード」
- 「ネイキッド」なら一昔前のバイク
1つずつ解説します。
車格は「ビッグスクーター」
カタログサイズ的な意味で「大きい」のは何よりも『ビッグスクーター』です。
上記の画像はYAMAHAのサイトで公開されているバーチャルシミュレーション
搭乗者の身長を178cmに設定しても、充分なサイズ感であることが理解できます。
「アメリカン」は避ける
カタログサイズだけで言えば「アメリカン」も「ビッグスクーター」と並ぶほどに大きいものです。しかし、大きさを求めるのであれば250ccアメリカンは最も避けるべき選択肢だと言えます。
相対的に小さく見えるからです。
確かに、一般に販売されているネイキッドやフルカウルに比べると一回り大きいものが多い。だけど、元々アメリカンは大きなものなのです。
決して上記のドラッグスター250が小さい訳ではありません。
しかし、アメリカンのイメージが下のサイズである以上どうしても相対的に小さく見えてしまうのです。
「フルカウル」と「オフロード」
大きく"見える"を考えるのであれば「フルカウル」と「オフロード」を外すことは出来ません。
フルカウルは、そのカウルデザインと前部分に依った重心によって。
オフロードは、その重心の高さとシート高によって同サイズのバイクに比べると大きく見えるのです。
「ネイキッド」なら一昔前のもの
近年のバイクの特徴は「差別化」
250ccと400ccで同じようなデザインを販売し、
「250ccはやや小柄で安価」
「400ccは車格を上げて細部に凝る」
などの「差別化」の風潮が強いため、どうしても250ccのネイキッドは小柄なものが増えがちになっています。
よって、「大きく見えるネイキッド」を選ぶのであれば『ホーネット』や『バリオスⅡ』『バンディッド250』などの一昔前の大型タンクに大型タイヤを装着していた250ccモデルがオススメです。
大きい250ccバイクの具体例
それでは、上記の基本をふまえた上で「大きなバイク」「大きく見えるバイク」の具体的な車種を紹介します。
参考までに教習車でもよく使われる「CB400SF」のサイズが、
2080mm(全長)×725mm(全幅)×1080mm(全高)であることをお伝えしておきます。
ただし、バイクの大きさは実寸よりもデザインや素材に左右されがち。気になった車種は必ず店頭でチェックしてから購入してください。
スカイウェイブ(SUZUKI)
2270mm×810mm×1140mm
大柄なビッグスクーターの中でも特に大きいのがスズキの『スカイウェイブシリーズ』です。
その大きさゆえに「マジェスティ(YAMAHA)」や「フォルツァ(HONDA)」と並ぶ人気車種で、中古車の弾数も非常に豊富。
また、「スカイウェイブ」を始めとしたビッグスクーターはカスタムすることでより一層大きく見せることも可能です。
YZF-R25(YAMAHA)
2090mm×720mm×1135mm
現在販売されている国産250ccフルカウルの中で最も大きく見えるのがYAMAHAの「YZF-R25」
以下のシミュレーションを見て頂ければ分かるように、178cmでも自然に収まるスタイリングです。
ただ、「YZF-R25」は2014年販売のバイクです。新車購入を考えているなら問題ありませんが、予算的に新車が厳しいならば中古車が豊富な「NINJA250シリーズ」や「ZZR250」がオススメです。
WR250R(YAMAHA)
2190mm×810mm×1235mm
大きく見えやすいオフロードバイクの中でもひと際大きく見えるのが『WR250R』です。
その秘密は895mmにもなるシート高。
178cmの搭乗者でもつま先立ちになるほどのシート高は、そのままバイクのイメージを大きくさせてくれます。
また、代表車として「WR250R」を紹介しましたが、全長も長く、シートも高く設定しているオフロードバイクは各社から販売されています。
HONDAなら「CRF250L」KAWASAKIなら「KLX250」をチェックしてみましょう。
GSR250(SUZUKI)
2145mm×760mm×1075mm
現行250ccネイキッド、ストリートファイターで最も大柄なのが『GSR250』
全長は2145mm。400ccネイキッドの代名詞「CB400SF(全長2080mm)」より長いものの、タイヤサイズやガソリンタンクのせいで実寸よりも小さく見えてしまうのは否定できません。
そういう意味では、フルカウル版の「GSR250F」や後述の「ホーネット」がオススメです。
ホーネット(HONDA)
2035mm×740mm×1050mm
「大きな250ccバイクは何?」と聞かれれば、多くのバイク乗りが真っ先に答えるのが『ホーネット』です。
カタログ上のサイズは並ですが、大型バイク並みのリアタイヤと16Lもの燃料タンクによって存在感は抜群。
既に生産終了しているため新車で購入するのは不可能ですが、しっかりと探せば良質な中古車があちこちに眠っています。
また、この時代の250ccネイキッドは大柄なものが多く、そういう意味では「バリオス2(KAWASAKI)」や「バンディッド250(SUZUKI)」もオススメです。
Vツインマグナ(HONDA)
2315mm×880mm×1065mm
「どうしても250ccアメリカンが欲しい!」
そんな人には250ccアメリカンの中では最も大柄な『Vツインマグナ』がオススメです。
流石に400ccアメリカンと比べると細部の出来は劣りますが、単純な大きさだけで言えば充分許容範囲。
同サイズに「エリミネーター250V」もありますが、こちらはエンジン周りのデザインの問題でVツインマグナより少し小柄に見えてしまいます。
また、現行の国産250ccアメリカンは「ドラッグスター250」だけなので、新車で欲しいならば必然的にドラッグスターを選ぶことになるでしょう。
まとめ
以上が「大きい」或いは「大きく見える」250ccバイクです。
ただ、「大きさ」を基準にするのであれば250ccが400ccに勝てる点はありません。400ccを候補に入れれば今回紹介したバイクの半分ほどは姿を消してしまいます。
250ccを選ぶ理由の大半が「車検による金銭面」だと思いますが、バイクショップに委託した際の車検費用は5,6万円ほど。
もしかすると、後ひと月バイトを頑張るか、年式を落とした400ccを購入した方が満足する結果に落ち着くかもしれません。
また、中型バイク選びの基本は以下の記事をご覧ください。