好きなことを仕事に
好きなことを仕事にするべきか…。
毎年就活の時期になると、多くの学生が直面する問題です。
バイクが好きだからYAMAHA
旅行が好きだからJTB
服が好きだからワールド
「仕事」をリアルに想像できない学生が、仕事選びの入り口として「好き」をチョイスするのは当たり前の話です。
しかし、基本的には"好き"を仕事にするべきではありません。
好きを仕事にしない方が良い理由
「好きを仕事にするべきではない理由」は大きく分けて2つ。
- 受け手が楽しいからと言って、送り手が楽しいとは限らない
- 仕事である以上「利益」が最優先になる
1つずつ解説します。
受け手と送り手の楽しさは別
例えば、あなたは「マンガが大好き」だとしましょう。
ワンピース、3月のライオン、アオハライドetc
日本に面白いマンガは数えきれないくらい存在します。
しかし、どれだけマンガが好きでも「マンガ家になろう」と思う学生はほとんどいません。
そりゃそうです。絵を描くのは大変ですし、成功するかも分かりません。
当たり前の話です。
ところが、就活になるとその"当たり前"が分からなくなる。
バイクに乗るのが好きだからバイクを売る(作る)のが好きとは限りませんし、お洒落が好きでも服を売るのが好きだとは限らないのです。
仕事は「利益」が最優先
「私は旅行が好きだし、旅行を計画するのも好き!」
と言って旅行会社に就職する人は数えきれません。
しかし、そこまで"好き"だともう1つの問題に直面します。
「自分(受け手)の利益」と「会社(送り手)の利益」のバランスです。
旅行会社に就職した旅行好きは「自分がお客さんだったら」と考えて、精一杯お客さんが喜ぶプランを考えます。
しかし、原則として「質を上げ、料金を下げる」とお客さんは喜び、「質を下げ、料金を上げる」と会社に利益をもたらします。
旅行好きは当然前者を重視したい。しかし、企業に所属している以上はどうあがいても後者を重視せざるを得ません。
仕事を仕事だと割り切っている人は遠慮なく企業の利益を追求できますが、なまじ"好き"であるがために理想と現実のギャップに思い悩み、辞めてしまう人も少なくないのです。
どうやって仕事を選ぶのか
もちろん、好きを"きっかけ"に仕事を選ぶこと自体は悪くありません。
就活が始まる前に、仕事や企業の具体的な知識がある大学生は非常に稀です。となれば、何か「軸」がないと動き出すことが出来ません。
その最初の「軸」として「好き」を選ぶのは大いに"あり"です。
しかし、ここまでに解説したように「好き」"だけ"で仕事を選ぶと失敗することが多いのも事実。
「好き」をきっかけに動き始めても、様々な企業を見ていく内に新たな軸を見つける必要があります。
- お金
- 仕事をする地域
- やりがい
- 社会的地位
重視すべき「軸」は人それぞれです。
あなたが仕事に望むものは何でしょうか?
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まとめ
「好き」を理由に仕事を選ぶ人はたくさんいますが、「好き」"だけ"を理由に仕事を選ぶと失敗することが多い。
「好き」をきっかけにすることは"あり"ですが、
- お金
- 待遇
- やりがい
- 社会的地位
- 会社のイメージ
など様々な要素を組み合わせて仕事を選んでください。