仕事を続けられるだろうか
こんな質問を頂きました。
(前略)今春卒業する4年生です。
就活も無事に終え、第一志望の大手証券会社から内定を頂きました。
内定をもらった時は単純な喜びしかなかったのですが、内定式を終え、卒業が近づいてくると「ちゃんと続けられるだろうか」という不安が高まってきました。
一応入社してからやりたいこともあるのですが、ここにきて決心がにぶってきたようにも思います。
内定した企業は学生の中でも「激務」と有名な企業です。
何か「仕事を続けられるコツや心構え」の様なものがあれば教えてください。
企業に入ってすぐにやめる学生にはある共通点があります。
それは「具体的な目標」や「仕事への理想」を持っている学生です。
「やりたいこと」への決心がにぶってきたのは良い傾向かもしれません。少し肩の力を抜いてください。
就活では「具体的な目標」が評価される
就活を控えた学生、ここ大事だから覚えとけよ。
就活(エントリーシート、面接)においては話す内容が具体的であればあるほど評価されます。
例えば、証券会社を志望する理由も、
「人の役に立ちたい」
「お金という人々の生活に切り離せない面から人々の役に立ちたい」
「資産運用という日本人が苦手な分野から人々の役に立ちたい」
「1000万円未満の小額投資を通じて、投資から遠いところにいる人々の役に立ちたい」
この4つであれば下にいけばいくほど高評価を得ることが出来ます。
だけど、「具体的な目標」は持っている"ふり"で良いんです。あくまでも「私はこんなに御社を志望していますよー」というアピール。就活が終わってからもバカ正直に持ち続けていると辛くなるだけです。
「具体的な目標」を持っている奴はすぐやめる
理由は簡単、実現できないんです。
顧客と会社の利益のバランス。
上司や部下との人間関係。
そもそも希望の部署にいけないかもしれない。
「具体的」と言っても所詮は会社を中から見たことのない「想像」の中での話。
現実は想像とは異なります。嫌なことも辛いこともたくさんあります。
そんなとき、目標が具体的すぎるとイチイチ現実とのギャップに苦しんでしまう。
(こんなはずじゃなかったのに。想像では…!オレの理想は…! )
そう考え始めると、どんどん仕事が嫌になってしまう。そして、やめる。
「自分が好き」や「会社が好き」な奴が残る
では、仕事を続けられる人物とはどういった人か。
いろいろなパターンがありますが、定番どころは以下4つ。
- 曖昧な目標を持っている人
- 自分が好きな人
- 会社が好きな人
- 仕事を仕事と割り切っている人
1つずつ解説します。
曖昧な目標を持っている
「カッコいい大人になりたい!」
人生の軸としてこんな目標を持っている人は仕事をやめません。
理想と現実がかけ離れていても、どうすれば「カッコ良いか」を追い求めるので会社に依存する部分が小さいのです。
自分が好きな人
「証券会社でバリバリ働く"私"って素敵ッ!」
こう考えている人もやめにくい。
「仕事が好き」ではなく「仕事をしている自分が好き」なのです。
会社が好きな人
「創業者の◯◯さんの考えは凄い!」
会社や仕事に依存する人は仕事をやめやすいものですが、ここまで依存するとまた逆にやめない。
会社が全て正しいのです。
顧客を怒らそうが、自分が辛かろうが、会社が全て正しいのです。
仕事は仕事な人
「仕事はお金のためです」
「やりがい」なんて曖昧なものを求めずに仕事を選んだこんな人も強い。
「お金のため」と割り切っているので、嫌なことも辛いこともある程度は許容できる。
そして、ゼロから始まっている分、こういう人の方が仕事に楽しみを見出だせたりします。
まとめ
理想や目標をガチガチに固めすぎると、現実とのギャップに苦しんでしまいます。
あなたはまだ入社すらしていないのです。
まずは気楽に。そして、ふわっとした(具体的ではない)「目標」や「理想」を持ってください。
何でも構いません。
「カッコ良い証券マン」でも「楽しく仕事をする」でも「合コンでモテる社会人」でも。
そして、仕事に慣れ始めてから目標や理想を持てば良いのです。