大学生の留年
「留年しそう…でも、まぁあと1年学生生活を送れると思えば…」
「留年して得られるものもある!」
「二留までは就活に影響ないらしいし!」
ここ1週間ほどでtwitterで見かけた留年に関する大学生の見解です。意外とポジティブなコメントが多くて何より。
そうそう、そんなに心配しなくても大丈夫です。
大丈夫大丈夫。
お金
「留年したら1年分の学費が無駄になるだろーが!」
そんなことを言って学生を脅す人もいます。
だけど、ちょっと待ってください。留年と言ってもがっつり1年分留年する人は稀です。大抵の学生が足りない単位は精々20単位ほど。
つまり、1年の留年ではなく、半年の留年で済む訳です。
となれば、かかる学費も1年分ではなく半年分になります。雑費を入れても大体50万円ほどでしょうか。
50万円。確かに大金です。
でも、留年するような「単位は落とすけど頭は良い学生」にとっては50万円なんて大した額ではありません。
将来は年収1000万円を稼ぐことを考えれば今の50万円なんて微々たる額なのです。
確かに、留年すれば卒業が1年遅れます。卒業が1年遅れると、労働年数が1年減ってしまいます。
労働年数が1年減るということは、年収1000万円が1度なくなります。結果的に1000万円をドブに捨てるようなものですが、そんな細かいことは置いておきましょう。
成長する
学生期間が伸びることで成長の余地があるのも見逃せないポイントです。
世界に名を轟かす偉人、或いはアーティスト、実業家。
そんな人の多くが留年や休学、中退などの人生の回り道を経験しています。
ネット上に存在する意識の高い学生たちを見てみても「休学で成長した!」「留年したことが結果的にプラスに働いた!」と発信する人も少なくありません。
そりゃそうです。ネットに意見を発信するような人間が「休学は失敗だった!」「留年した上に何も得られなかった」なんて口が裂けても言えません。言える訳がありません。
いや、仮に本当だとしても、わざわざ自分のことを発信するのは「成功した人」だけです。「失敗した人」はどこで何をしているのでしょうか。
友達の視線
一昔前まで留年は恥ずべきことだったかもしれません。
でも、今はどうでしょうか?留年する学生も増えてきましたし、「留年するかもwww」とtwiterでつぶやけば「俺もwww」「私もヤバイwww」と仲間がたくさん見つかります。
もう留年は恥ずべき行為ではないのです。
万が一本当に留年しても、彼らはあたたかく迎えてくれます。
「え、まじかよ…」
「え!?本当に留年したの!?」
「冗談でしょ?」
「「「お前、本当に頭悪かったんだな」」」
就活
「2留までなら就活に影響はないんでしょ?いけるいける!」
そうなんです。原則として、3年遅れまで、卒業時25歳までなら新卒就活をする上でさほど問題はありません。
留年した学生は面接でほぼ確実に
「どうして留年したの?そこから何を得たの?」
と聞かれますが、その質問にさえ答えられれば何の問題もないのです。
そう、この質問を完璧に答えられたら何の問題もないのです。
「どうして留年したの?」
この質問に。面接官の心証を悪くせずに答えられたら。
親の気持ち
親は最後まで味方です。留年しようが、退学になろうが親子の絆は切れるものではありません。
これに関しては、ネット上に有名なコピペがあるので紹介します。
留年経験者から言わせて貰うと。だいたい心の準備は出来てるから通告された時の精神的ショックはそれほどデカくない
多少涙目になるぐらいだ
でもな、問題はそのあと両親に報告する時なんだよ。電話するだろ?
「ゴメン留年した」って?
電話では「…そう。残念だったわね。いつ帰ってくるの?」とか優しいんだぜ
まぁその優しさが心に痛いんだけどな
で、恐る恐る帰省すると、案外あっさり迎えてくれて、
ほっとしてくつろいじゃったりなんかしてメシ食って、リビングでテレビなんか見ててさ、母親がぼそっと呟くんだ
「あなた何も言う事無いの?」って?
「…ごめん、留年しました」
「それだけ?これからお母さんたちにどうしてほしいの?なんで今まで連絡しなかったの?
どうして留年したのか聞いて無いよ?」
あぐらかいてた俺は正座しなおして
何年かぶりに親の前でダラダラ涙流して謝ったね。もう二度とあんな事したくない
まとめ
大丈夫大丈夫。
3日くらい寝なくても死にはしません。