突然ですが、肛門からうんこ以外のものが出てきたことはありますか?
「ある訳ねえだろ」
そう言いたいかもしれませんが、きっと、あなたにもあるはずです。
うんこの中に、生身のトウモロコシが混ざっていたことが。
そして、よくよく考えてみれば、トウモロコシ以外が混ざっていたことはないはずです。
なぜでしょうか?
トウモロコシだけが不思議な食物なのでしょうか?
トウモロコシの皮は消化できない
トウモロコシがケツから出てくる理由は非常にシンプル。
人間は、トウモロコシを完全消化できないのです。
と言うのも、トウモロコシの黄色い皮の部分は「セルロース」と呼ばれる物質から出来ています。
「セルロース」は「不溶性食物繊維」と呼ばれ、人間はその消化酵素を持っていません。
よって、トウモロコシの粒を丸呑みしてしまうと、胃液は皮を溶かすことが出来ず、そのままケツから登場するという訳ですね。
お久しぶりです。
消化に悪い訳ではない
「じゃあ、しっかり噛んでも皮は消化できないじゃん。身体に悪そう…」
そう考えてしまう気持ちも分かりますが、実は、これが全くの逆。
セルロースを始めとした「不溶性食物繊維」は、体内に入ると、水を含みながら大腸に進んでいきます。
そして、うんこの核になるのです。
トウモロコシは、うんこになれないくせに、うんこの中心になり、うんこの量を劇的に増やしてくれるのです。
うんこの量が増えることで、大腸のぜんどう運動を活発化し、便をスムーズに排出してくれます。
つまり、トウモロコシ自身の消化は悪いにも関わらず、トウモロコシを食べることで便秘の解消に繋がるのです。
不溶性食物繊維の働き一覧
おまけに、この「不溶性食物繊維」には、
- 口中での咀嚼回数を増やし、唾液の分泌量を増して、満腹感を得やすくし、肥満を予防したり、歯茎やあごを強くして、歯並びを良くし、虫歯を予防する。
- 胃の中に長時間滞在する。
- 便を柔らかくしてかさを増やす事で、腸の蠕動を活発にし、内容物を速やかに移動させ、便秘を解消、予防する。
- 発ガン性物質など腸内の有害物質の排出を促進する。
- 腸内の有用菌群を増やし、腸内環境を改善し、大腸がんなどを予防する。
- 虫垂炎を予防する。
などの効果も期待できます。
つまり、虫歯になりやすい便秘がちのデブにおすすめです。
まとめ
また、余計な知識を増やしてしまった…。