インターネットの世界
リアルが充実している「リア充」に対して、インターネットの世界が充実している「ネト充」という言葉が生まれました。
ツイッター、フェイスブック、pixiv、ニコニコ動画、2ちゃんねる、ネットゲーム、スマホゲームetc
今やネットの力は莫大です。
例え、大学生活がどれほどつまらなくても、インターネットに接続すればいくらでも楽しいことが待っています。
楽しい。そう、インターネットの世界は楽しい。
だけど、それは飽くまでもライトユーザーまで。ネットの世界にどっぷりハマるとだんだん楽しくなくなってくるかもしれません。
劣等感が加速するからです。
優越感と劣等感
「どっちかって言うと逆だろ。リアルだと劣等感を感じるからネットの方が気楽なんだよ」
本当にそうでしょうか?
SNS、2ちゃんねる、ネットゲームetc
インターネットにおける「楽しいこと」の大半は、現実と同じように「人との関わり」によって生まれます。
ここで面白いのは、ネットの世界においても人々は承認欲求を満たそうとすること。
ネットと言えども個人を判別する「名前」は存在します。「名前」を持った瞬間に誰もが承認欲求を満たそうとするのです。
SNSでのさり気ないリア充自慢。
ネットゲームでのステータス自慢。
2ちゃんねるの偏差値(年収)自慢。
ネットの世界にはまったことがある人なら、きっと分かるでしょう。ネットの世界にも自慢は多い。自分が持っていないものを見せつけられれば誰でも劣等感を抱いてしまいます。
劣等感は強く感じる
劣等感を感じ過ぎると辛い。だから現実世界ではバランスを取ろうとします。
友達がすごくモテる
→でも、俺より大学のレベルは低い
友達がコンクールで賞を取った
→でも、私の方が友達の数は多い
ありとあらゆる「でも」を付けて劣等感を軽くします。
ところが、ネットだとそれが出来ない。顔も見えない。どんな人かも分からない。「自慢」そのものだけをまじまじと見せつけられてしまいます。
優越感は感じづらい
「ネットの中だと自虐も多いじゃん」
そんな声もあるかもしれません。確かに、ネットは「リア充爆発しろ」という文化が基本。
「今年もクリスマスぼっちだわww」
「留年しそうww」
そんな自虐ネタも数多く存在します。それを見れば、何だか安心…しますか?本当に?
人間の心とは本当によく出来ているものです。人ごみの中でも自分の名前だけははっきりと聞き取れるように、優越感と劣等感は同じようにやってくる訳ではありません。
結局、劣等感は現実以上に感じてしまうのに、優越感は「ネットだから」という理由で感じづらい。そんな不自由な環境が完成されてしまうのです。
まとめ
もちろん、ネト充を心の底から楽しめているのなら構いません。インターネットはとても楽しい。
だけど、
「ネト充のはずなのに、何となく楽しくない」
と感じるのならば、優越感と劣等感のバランスが崩れているのかもしれません。
リアルの方がよっぽど健全です。
モテるあいつはきっと頭が悪い。
可愛いあの子はきっと足が臭い。
完璧な人間なんて現実世界にはほとんどいないのですから。