「1年生は全員忘年会で一発芸だからな!!」
なんと恐ろしいことでしょう。
大学1年目、或いは社会人1年目。日本には「新人は宴会で一発芸」という恐ろしい文化が根付いています。
普段からウケを狙っているならともかく、急にそんなことを言われても大抵の人間は対応できない。
そこで、今回は一発芸における基本的な考え方を解説します。
「思いっきり滑ること」と「恥ずかしがらないこと」
飲み会における「出し物」や「一発芸」において大切なのは2つ。
- 思いっきり滑ること
- 恥ずかしがらないこと
です。
思いっきり滑ること
一発芸に慣れていない学生たちは、一生懸命「どうすれば面白いことが出来るのか」を考えます。
覚えておいてください。
一発芸でウケることはほぼ不可能です。
例えば、お笑い芸人養成所を持つ吉本興業では、最初に「場を暖める」という概念を教えられます。
どれだけ面白い漫才でも葬式中では笑えないように、笑いって、見ている側に「笑おうとする意思」がないと起こらないです。
そのため、素人の一発芸で笑わせるのは不可能に近い。
滑って良いんです。言い方は悪くなりますが、飲み会での一発芸って、新人が滑っているのをみんなで見るのが面白いと考えられているんです。
恥ずかしがらない
「一発芸は滑っても良い」
では、何がダメなのか。
恥ずかしがって場をしらけさせることです。
素人が舞台に立って恥ずかしい思いをするのは、恥ずかしがっているからです。
ディズニーのキャストは決して恥ずかしがりません。どれだけ客のノリが悪くても、ずっと一定のテンションでパフォーマンスを続けます。
続けて、続けていくうちに、会場全体が「楽しい空気」になっていきます。
具体的に一発芸で何をするのか
では、具体的に何をするのか。
基本的には、
- 多人数なら流行りの踊り
- 1人なら一瞬で滑る
です。1つずつ解説します。
多人数なら流行りの踊り
新人が行う出し物で最も負担が小さいのがこれ。
1人1人ではなく、新人みんなで行う一発芸。負担もみんなで平等、恥ずかしさもみんなで平等です。
そのため、3年前は日本中で「ヘビーローテーション」が踊られ、
昨年は日本中で「ラッスンゴレライ」が聞こえてきました。
ただ、踊りで大切なのは「みんなが知っていること」
今年は上記2つに並ぶような「流行った踊り」が存在しません。強いて言えば「本能寺の変」ですが、妙に難易度が高い。
そのため、今年行うのであれば、開きなおって10年近く前のみんなが懐かしいと感じるような踊りの方が良いかもしれません。
「この場にいる全員が懐かしむ踊りやりまーす!」とか前振りして。
1人なら一瞬で滑る
1人で一発芸に挑むときは「勢い良く滑ること」が大切になります。
何度でも言いますが、恥ずかしがってはいけません。もたもたしていると「早くやれよー」とか野次が入ってどんどんハードルが高くなっていきます。
そして、1人一発芸は「好きなお笑い芸人のネタに内輪ネタを混ぜる」が基本です。
私が見てきたもので汎用性が高いと感じたのは、
「(女性の先輩)さんと品川庄司の庄司が付き合ったときの、庄司のモノマネやります」
というもの。
内容的には、曲に合わせて服を脱いで先輩の名前を叫ぶだけですが、誰にでも出来る上に準備もほとんどいりません。
まとめ
一発芸でウケることは難しい。
大切なのは「ウケる」ではなく、その場をしらけさせないことです。
何でも良いのです。
三の倍数だけアホになろうが。
コーラを一気飲みしようが。
思いっきり滑ってください。まともな団体ならば、滑ったところで先輩方のフォローが入ります。
安心してください。