同志社大学公認サークル活動停止
昨日、こんな記事をツイッターで紹介しました。
同志社大学イベントサークル「モチコミ企画」が解散。 →同志社サークルが「肝試しホモ試し」企画 差別批判殺到で謝罪、サークル登録も取消:J-CASTニュース http://t.co/2KBZRc216L @jcast_newsさんから
— 大学生はこれを見ろ (@daikoree) 2014, 8月 24
ざっくり要約すると、
同志社大学のイベントサークルが「肝試しホモ試し」という納涼企画を立て、ハッテン場と呼ばれる男性同性愛者の出会いの場に行く、とツイッターで発表。
間もなく、「同性愛者を差別する行為だ」などといった批判が起こり、大学に同性愛者と思われる人らから多数の批判が寄せられた。
この騒動を受け同志社は14年8月20日、同性愛者の方を深く傷つけ、その他多くの方々から批判を受ける結果になったとし、同志社大学学生支援センター所長の名前でサークルの団体登録取消を通達した
いくつかのニュースサイトに掲載された後、2ちゃんねるにも記事が立ち、まとめサイトにも掲載。
非常に不味い流れです。 いつも通りなら、サークル名からHPやフェイスブックページが、そこから所属学生の本名が分かりSNSアカウントから顔写真が…そして炎上…
となるはずが、ニュースから丸3日経っても騒ぎは起きていません。
度重なる炎上によって、ネット住民も寛容になったのかとツイッターで検索してみるとこんなツイートが。
モチコミ企画(解散させられたダサいダサいサークル)の団員Twitterで探して適当にまとめようとか思ったけどどいつもこいつも一応自分が団員だったことは吹聴してないんだな。クソ寒い内輪ネタ企画団さん、ドンマイっす笑
— 今出川の王 (@TAP_D827) 2014, 8月 24
なるほど。
炎上させたくても、出来なかった訳です。
素早い対応
冒頭で紹介した記事によると、「モチコミ企画」はブログやyoutubeなども運営しているとのこと。
珍しい名前なのでグーグル検索すれば該当ページが全部出てきます。
公式ブログがこれ。
youtubeページがこれ。
両方とも、全て削除非公開設定済みです。
さらに、代表者のツイッターも非公開になっており、先ほど紹介したツイートにもあったように、サークル員の誰も所属を公開していません。
完璧です。
これはもう身内の誰かが裏切らない(非公開設定を見れる学生が炎上側に加担しない)限り、顔写真や本名が割れることはありません。
炎上初期の正しい対処は「無視」と「削除」である
炎上する学生というのは、ネットの「拡散力」と「匿名の力」をなめきっています。
だから炎上が始まっても「炎上なうwww」って呟いたり、届いたメッセージにいちいち「うるせー」とか返信したりする。
反応は炎上への燃料にしかなりません。
怒ろうが、泣こうが、謝ろうが、全て炎上を加速させるだけ。
問題を起こしたとき、或いはネットで話題になり始めたとき、大切なのはネット上から完全に姿を消すことです。
ツイッター、フェイスブック、HP、youtube、etc
ありとあらゆる個人の形跡を削除するのです。
厳密に言うと、「キャッシュ」や「魚拓」と言った過去のページを閲覧する方法もあるので完全に削除は出来ませんが、
炎上は「身近に悪いことした奴がいるから、とりあえず殴っとく」が基本。
手間をかけてまで炎上を加速させる人は少数派なのです。
勘違いするな。「処罰」は当然受けるべき
ただ、勘違いしないで欲しいのは、今回の騒ぎは処罰されて当然であるということ。
本人たちに悪気はなかったとは言え、行ったことは同性愛者を軽視した人権侵害ですし、大学側も重く受け止め迅速に対応しています。
ただ、「悪いことをしたから」と言ってプライバシーをネット上に晒し上げるのは間違っています。
処罰は行政(警察)や、所属団体(この場合は大学)が行うべきものであり、一般市民がするものではありません。
その昔、「とある東大生が四股をしている」と炎上しましたが、未だに本名で検索すれば「四股」「炎上」ってページがたくさん出てきます。
倫理的にどうあれ、四股は犯罪ではありません。
それなのに、顔写真とフルネーム、さらに誹謗中傷がネット上に半永久的に残る。
正しいのか、それは。
まとめ
炎上初期の対応は、
- 無視
- 削除
が基本です。
少しでも反応してしまうと炎上を加速させるだけ。
大学生とは言え、無知な部分や未熟な部分があるのは当然です。
少しでも炎上の危機を感じたら、身近な大人に相談して然るべき対処を行いましょう。
今回の一件も、大学側が迅速な対応をしなければ、学生だけで暴走した可能性もあったのですから。